運命の時間が近づいて来ました。
チャンピオンズリーグ準決勝セカンドレグ
十分逆転の見込みはある
飛車角落ちのファーストレグはホームで敗れることとなりました。しかしビハインドはわずかに一つ。0-1の場合アウェーゴールに意味はありません。今日のミッションは明確で、「勝つ」それだけ。1-0で勝てば延長戦ですが、2-1以上の勝ちではトッテナムの勝ち抜けです。移動距離の少なさ、サポーターの声援、やり慣れたピッチと、ホームチームにかかるアドバンテージは他の試合と変わらないものの、今回はこちらにもアウェーゴールという恩恵がありそうです。
前回は試合日程によるハンデがスパーズ側に重くのしかかっていましたが、今回はアヤックスも週末にカップ戦の決勝を戦い、うちより1日インターバルが少ない中での戦いになります。アヤックスは決勝にも関わらず4-0と圧勝でタイトルを勝ち取った後なので勢いがさらに増しているようですが・・・
試合への入りがここのところ良くないので、立ち上がりの15分くらいまでは不安ですが、修正力は身についていそうなので大崩れしなければ十分に逆転の目はあると見ています。1点を追う立場ではあるが、焦ることはない。むしろ攻め急げばアヤックスの術中にハマります。しっかりボールをキープして、試合のリズムを落としつつ押し込む展開を作れることが理想です。ファーストレグでは相手のパスワークに翻弄された時間はありましたが、シソコ投入後には肉弾戦から徐々にペースをつかむことができた。デ=リフト以外に大柄な選手は見当たらず、普段からもパワー勝負の対決はないでしょうからここに勝機がある。ボランチのワニャマ、シソコのコンビが中盤を制圧できるかは大きなポイントでしょう。
決勝トーナメントに入ってからのアヤックスはレアル戦もユーベ戦もいずれもアウェーで勝つことで勝ち上がって来ました。逆にホームでは勝てていない。トッテナムは勝てばいいだけの試合ですが、アヤックスは守り抜くという選択肢もあるわけで、その迷いもスパーズからするとチャンスかもしれない。
より冷静な方が勝ち上がる
おそらくポチェッティーノはツートップを採用すると思われます。それなら中盤はフラットに並べる方がいい。サイドに人数をかけて崩すのが得意なアヤックスに対し、サイドを薄くするのはよろしくない。攻守に切り替えを早くして、球際の勝負に持ち込めれば自ずと流れは引き寄せられるでしょう。
相手のペースには乗らず、試合をコントロールしましょう。どちらも戦術的に成熟したチームです。勝負所を見極めて、いかに強みを発揮できるかが大切です。我々はファーストレグの時と同じチームじゃない。半分しか出られなかったフェルトンゲンとシソコが先発に戻り、頼れるソン・フンミンも休養は十分だ。
トッテナムを応援してから十数年、一番大切な試合がまもなく始まろうとしています。どの試合も真摯に応援して来たけど、これほどに勝利を渇望する試合は記憶にない。フットボールではどんな奇跡も起こりうると、リヴァプールが教えてくれた。補強もなく期待もされていなかったクラブが、ついにここまでたどり着いたんだ。自分たちの力を信じて、プレッシャーに打ち勝てば、きっと僕らは報われる。
キックオフは日本時間28:00です。
トッテナム・ホットスパー:予想フォーメーション
GK ロリス
DF トリッピア、アルデルヴァイレルト、フェルトンゲン、ローズ
MF エリクセン、シソコ、ワニャマ、アリ
FW モウラ、ソン