先立って行われた3節の試合を経て、3連勝でシーズンを進めるクラブはリヴァプールだけになりました。
今日勝てば、3位以内に浮上することになります。
チームとしてまとまっていないチーム
シーズン開始に先立って書いた順位予想の記事では最下位予想としたニューカッスルが今回の対戦相手です。開幕戦でアーセナルに敗れ、2節では昇格組のノリッジに3-1と完敗を喫して3節を迎えています。ただし昇格組といえどノリッジは相当波に乗った素晴らしいフットボールを見せているとは思う。こと、ニューカッスル戦のノリッジは最高だった。
非常に高い連携の意識とハードワークを持っているノリッジに対して、ニューカッスルは散々だった。あの試合を見る限り、やはり今季のニューカッスルはよろしくありません。何というか覇気を感じないんですよね、チームとしての。個々の選手は頑張っているのかもしれないけど、あまりにも個人戦になってしまうので、さすがにそれでは戦えないだろうとなっている。
攻守の切り替えがとにかくプレミアレベルにない。全体的にひどく間延びしているせいもあって、ボールを奪われた後にプレスをかけにいくこともままならないし、カウンターに転じたくても後ろの選手が上がっていくのに億劫になるほどに前が遠い状態になってしまっていました。
特に攻撃に関してはどうやって形を作っていくつもりなのかよくわからない。今夏に加入したジョエリントンをワントップに置いて、彼に蹴り込むか、サイドハーフを相手のサイドバックの裏に走らせるボールで起点を作りたがるのだけど、その精度も低い上にジョエリントンが頑張ってキープしてもサポートにいくのが遅いので結局すぐに回収されてしまう展開がノリッジ戦はずっと続いていました。一応1点は返していますが、あれは3点差になって緩んだ後半アディショナルタイムなのでさほど意味はありません。
この試合に苦しむようではスパーズまで不安になるなと思わされるようなノリッジ戦でした。プレシーズンに見た時から全然変わっていない。まだ結論を出すにはもちろん早いけど、監督選びって大事だな、フロントって大事だな、ベニテスってすごいんだなと思いますね。
崩しのパターンを見つけよう
さて、他人の心配はこれくらいにしておきましょう。こちらも完璧な状態とは言いがたいから。
シティ戦の引き分けは願っても無い結果だったけど、試合内容は完全に負けていました。ヴィラ戦も最後まで危ない試合だったし、思えば昨季後半からチームとしての出来はさほど良くありません。CL決勝進出で霞んでいるけども。
ニューカッスルや他のクラブと違うのは監督も選手も変わらない中でうまく行っていないという部分です。今日も新加入のセセニョンはまだ怪我をしているし、エンドンベレも練習中の負傷で欠場です。合流したばかりのロチェルソもスタメンで起用できるほどにコンディションが上がっていないそうです。ポチェッティーノがマンネリしないようにいろんな組み合わせやフォーメーションを試していることはわかっているけど、ベースだった4-2-3-1でもあんまりうまく戦えていないのは良くないんじゃないでしょうか。
今スパーズの攻撃を引っ張っているのはまさかのラメラです。エリクセンは去就がはっきりするまでは気持ち的に難しそう。幸い、3試合のサスペンションが明けてソンが戻ってきます。ツートップ起用も考えられるけど、できればサイドで幅を作る役割から初めて欲しい。押し込む展開が予想されるので、中央に固執する展開にはなってほしくない。
最近ではウォーカー＝ピータースを攻撃時にボランチのポジションにスライドさせる擬似SBもたまにやっています。そういうアイデアは良いと思う。サイドバックの攻撃力が他の上位クラブに負けていることは明白なら、それを補うのがチーム戦略というもの。サイドを大きく使いながら、不意の縦パスでスイッチを入れて中央を崩していく攻撃がまた見たいものです。とはいえ、攻めあぐねる試合になるんだろうなあきっと。
キックオフは日本時間24:30です。
トッテナム・ホットスパー：予想フォーメーション
FW ケイン、モウラ
MF エリクセン、ウィンクス、シソコ、ラメラ
DF ローズ、サンチェス、アルデルヴァイレルト、ウォーカー＝ピータース
GK ロリス
ニューカッスル・ユナイテッド：予想フォーメーション
FW ジョエリントン
MF ヘイデン、シェルヴィ、アルミロン、ロングスタフ、リッチー
DF マンキージョ、シェア、ラスセルズ、ドュメット
GK ドゥブラフカ
