[PL]第3節 トッテナム・ホットスパー vs ニューカッスル・ユナイテッド

2019-2020 プレミアリーグ 第3節

Tottenham Hotspur 0 – 1 Newcastle United

Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:5勝3敗1分(勝率:56%)

得点
27分:ジョエリントン・カッシオ(Magpies)

トッテナム・ホットスパー
FW ケイン
MF ソン、ウィンクス、ラメラ(62’ロチェルソ)、シソコ、モウラ
DF ローズ(88’デイビス)、サンチェス、アルデルヴァイレルト、ウォーカー=ピータース(62’エリクセン)
GK ロリス
sub:ガッサニーガ、フェルトンゲン、ダイアー、スキップ

ニューカッスル・ユナイテッド
FW ジョエリントン(88’武藤)
MF サン=マクシマン(17’アツ)、ヘイデン、ロングスタフ、アルミロン
DF リッチー、ラスセルズ(82’フェルナンデス)、ドュメット、シェア、クラフト
GK ドゥブラフカ
sub:ダーロウ、ウィレムス、マンキージョ、シェルヴィ

あまりにも、あまりにも酷い。
妥当な敗戦と言わせてもらう。

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アイデアのない選手たち

記念すべきポチェッティーノの監督歴500試合目は忘れてしまいたいような試合内容でした。「バスを置いた」ニューカッスルにただただボールを持たされていただけ。ボール試合率80%超えたチーム史上、一番つまらなかった試合に違いない。

8月中は移籍問題に決着がついていないため、今日もエリクセンはベンチスタートです。それでもスタメンには納得のいく名前が載っています。別に心配することなんて何もありませんでした。相手はここまでプレミア最低レベルの試合を続けているニューカッスルなのだから。

5-4-1という布陣に加え、戦い方も完全に守備的なニューカッスルに大苦戦をしいられました。前から奪いにくる気配は全くなく、5-4のラインは常にピッチの4分の1エリアに並べられていました。結果を見れば守りきった中で1点奪えた完璧な試合展開に見えるけど、試合を見た感想としては、そもそもカウンターで点を狙うなんていう意識があったのかも怪しく思えるほど、ただただ守るだけ。前に蹴っても後方の選手はほとんどオーバーラップをしていかないので、ジョエリントンはかわいそう。武藤の発言も理解はできますよこれは。

なので問題はスパーズの方にあり。失点のシーンはアツの斜めのクロスからドフリーのジョエリントンでしたが、アツがボールを持った段階で寄せるべきはボランチだったはずだし、前の4人は誰も守備に帰る様子がなかった。あまりにも相手を舐めすぎている。ここは戦国プレミアリーグ、試合に入る姿勢をいま学んでいるようではタイトルを獲得するまでにあと120年はかかるでしょう。

90分間ずっとチームは一定のリズムでボールを回していました。相手を撹乱するフリーランニングもなく、不意を突くダイレクトプレーもない。全員が出しどころに迷い、無難な位置にいた選手に出しては、受けた選手がゆっくりと次の貰い手を探している。たまにラメラやケインが下がったりサイドに流れたりして雰囲気を変えそうになってもそれは単発に終わってしまう。今日ばかりはエリクセンが入ってもダメでした。彼は相変わらずアイデアのあるパスを出していたし出そうとしていたのに、他の選手は誰も頭を使ってプレーする努力を見せないので何も起こらず。あ、サイドバックに入ってからのシソコはまだ裏のスペースを見出そうと頑張っていたか。

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問題はどこに

まずはこれだけ引いてくる相手に対し、中央に人数をかけすぎている。縦パスを入れられる気配もないのに、中央で待っている選手が3人もいてどうする。結局そこから生まれたチャンスなんてなかったのに。失点直後だけは前の4人がポジションチェンジを繰り返していていい感じになっていたのに、継続力はありませんでした。

逆にサイド攻撃の際は人数が足りていない。ウイングまたはサイドハーフとサイドバックがいるだけで、サイドバックが追い越して深い位置を取る場面もないし、自ら仕掛けることも全然できていなかった。あそこにはボランチなりケインなりがもう少しインサイドでサポートに入らなければ戻すかクロスしか選択肢がなくなってしまう。ペナルティエリアの横のライン、いわゆるニアゾーンを攻める意識をもう少し持たなければ。

このチームにはカウンターしかないということが明確になってしまいました。数年前はポゼッションにこだわり崩しのアイデアもあったはずなのに。いや、あれはエリクセンとアリがいてこそなのかもしれませんね。チーム戦術かと思っていたけど、個人能力だった。それがはっきりとわかりました。

ちなみにVARについて文句はありません。3回ほど倒れた場面があって、特にラスセルズにケインがやられたシーンなんかはPKにする審判もいるだろうけど、ここまで3節分の試合を10試合ほどは見てきましたが、ワールドカップやコパのように積極的にビデオ判定を採用する気はないということがわかっていたので。まあいずれ問題にはなるのでしょうが、ここまでの他の試合のことを考えてもペナルティエリア内での接触プレーをPK判定した場面はまだ見ていません。主にゴールの取り消しにだけ使われているようです。なので現状の基準に照らし合わせると取られなくても仕方ない。そしてこの試合に関してはそんなことに文句を言って状況をごまかしている場合ではないでしょう。本当に酷い試合だった。

これで前節必死にもぎ取った勝点1が無駄になりました。去年の5節くらいでワトフォードに負けたように、相手のプレーが素晴らしかった時の敗戦は受け入れましょう。今日のように相手も同じくらい悪かった試合では許されない。今週は確実に引きずる。次はノースロンドンダービーなんだぞ。

2019-2020シーズン 試合結果一覧

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