[PL]第15節 マンチェスター・ユナイテッド vs トッテナム・ホットスパー

2019-2020 プレミアリーグ 第15節

Manchester United 2 – 1 Tottenham Hotspur

Stadium:オールド・トラフォード

得点
 6分:マーカス・ラッシュフォード(United)
39分:デレ・アリ(Spurs)
49分:マーカス・ラッシュフォード(United)

トッテナム・ホットスパー
FW ケイン
MF ソン、ウィンクス(70’エンドンベレ)、アリ、シソコ(85’ロチェルソ)、モウラ(64’エリクセン)
DF フェルトンゲン、アルデルヴァイレルト、サンチェス、オーリエ
GK ガッサニーガ
sub:オースティン、ローズ、フォイス、ダイアー

マンチェスター・ユナイテッド
FW ラッシュフォード
MF ジェームズ、フレッジ、リンガード(87’ショー)、マクトミネイ、グリーンウッド(80’ペレイラ)
DF ヤング、マグワイア、リンガード、ワンビサカ
GK デヘア
sub:ロメロ、トゥアンゼベ、ウィリアムス、マタ、ガーナー

どう見ても完敗でした。
走り負けていては上には上がれない

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気持ちで負けていたよ

先に断っておきますが、精神論は好きではありません。世界で最も注目を集めるプレミアリーグを戦うプロフェッショナルならば、一生懸命戦うのは当たり前のこと。その上でそれぞれの役割であったりを決める戦術と相手の良さを消す戦略とで試合を動かすのが現代のフットボールです。しかし今日に関しては明らかに気持ちで負けていました。いや、気迫というべきか。

スパーズは中盤にシソコとウィンクスを並べた以外は予想通りの人選でした。ボランチについてはダイアーもエンドンベレもそれなりに出場機会をもらっているので、つまりはまだ最適解を見つけられていないということ。今日もここ2人は途中交代です。センターラインが安定しなければいい試合はできません。ユナイテッドは中心人物に負傷者が多く、スタメンに18歳がいる。ベンチにも知らない選手がチラホラいました。

監督を変えたてで勢いのあるスパーズと、監督の首のかかるユナイテッド。試合前の予想を覆す試合展開になったのは、ユナイテッドのエネルギーでした。開始5分までは珍しくエンジンをかけて試合に入っていったものの、球際の激しさと攻守の切り替えの早さ、そして純粋なランニングを武器に主導権は完全に相手のものに。そして圧倒的なキック技術を武器にどこからでも狙ってくるラッシュフォードにやられました。ラッシュフォードはいつの間にこんなオーラのある選手になったんだ。スピードと勢いの選手だと思っていたよ。

ユナイテッドの方が2人くらい多いんじゃないかというほど、どの局面でも数的不利にさせられていた。こちらがボールを奪った後の寄せはすさまじく速く、セカンドボールはほとんど拾われていた。ディフェンスラインにプレスをかけられるといつものロングボールも精度を欠き、後方と前線が間延びして全く形を作れなくなりました。アリのスーパーな個人技で同点に追いついたあの場面はおそらく前半唯一のチャンスでした。

これだけ走る相手に対し、これだけ走れないと試合になりません。別に足をつっている選手がいたわけでもなく、まだまだチームとして走りどころが見いだせていないんだなあと感じました。まだモウリーニョのせいにするつもりはありません。徐々に崩れてしまったこの1年の負債です。少しずつ返していけば良い。しかしまあこれだけのサッカーができるのに、なぜユナイテッドはこんなに低迷しているんだろうか。

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優先度はどこに置こうか

ベンチの選手まで見渡すとかなり層は厚くなっているように見えます。オースティン以外は全員どこかの代表だし、ベンチの誰がスタメンでもおかしくはない。それでも全体的に物足りないのもまた事実で、エリクセンを含めても試合の流れを変えてくれそうな感覚があまりしませんでした。

ロチェルソや今日はベンチにもいなかったセセニョンあたりの新戦力の新鮮さは絶対に必要です。やはり出場時間を与えないとチームに馴染んでは来ない。今はメンバーを固定気味でまずは成熟を、というつもりらしいのですが、はたして吉と出るか凶と出るか。

最適なフォーメーションと組み合わせの発見、戦術の浸透、新加入選手の起用とやることはたくさんあります。それも過密日程の頭に就任したのだからなかなか簡単なことではないです。いかに優秀な監督であっても、ロクに練習もできないこの時期に一気にこなしていくのは難しい。試合をしながらチームを作っていくしかないので時間はかかってしまうはずです。どこからチームを作っていくのかを決めて、ゆっくり良くなっていくと思うので、こちらも長い目で見ていきましょう。

今日はうちの悪い部分よりも相手のいい部分にやられてしまった試合だったので、特に悲観もしていません。負け試合なのでテンションは低くなるしネガティブな言葉が並ぶのはしかたない。少しずつ安定してくるだろうし、そのうち思ってもないヒーローが出てくるでしょう。モウリーニョ体制の記念すべき初黒星は4試合目でした。まあまだこれからですよ。

2019-2020シーズン 試合結果一覧

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