2019-2020 プレミアリーグ 第16節
Tottenham Hotspur 5 – 0 Burnley
Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:11勝4敗3分(勝率:61%)
得点
5分:ハリー・ケイン(Spurs)
9分:ルーカス・モウラ(Spurs)
32分:ソン・フンミン(Spurs)
54分:ハリー・ケイン(Spurs)
74分:ムサ・シソコ(Spurs)
トッテナム・ホットスパー
FW ケイン
MF ソン、ダイアー、アリ(85’パロット)、シソコ、モウラ(75’セセニョン)
DF フェルトンゲン、アルデルヴァイレルト、サンチェス、オーリエ(80’スキップ)
GK ガッサニーガ
sub:ホワイトマン、ローズ、ロチェルソ、エリクセン
バーンリー
FW ウッズ(65’ヴィドラ)、ロドリゲス
MF マクニール、ブレイディ(71’レノン)、コーク、マクニール
DF ピータース、ミー、ターコウスキ、ロウトン
GK ポープ
sub:ハート、ギブソン、グレノン、ドリンクウォーター、グッドリッジ
プレミア2度目のクリーンシートを達成しました。
文字通り、圧勝です。
スーパーゴールの連続
ローテーションはバイエルン戦でするらしく、ボランチの組み合わせがシソコ、ダイアーになった他はモウリーニョ体制のスタンダードな布陣です。モウリーニョはバーンリーの分析をするために、練習場に泊まって映像を確認したりしているようです。相手の良さを消そうとするらしいエピソードです。
攻撃陣は今日も素晴らしい。開始10分で効率よく2点を奪い、試合をしっかりコントロールすることが出来ました。ここまで毎試合2失点していたこともあり、バーンリーが前に出てくる時間も少しありましたが、自陣からたった一人でゴールを決めて見せたソン・フンミンのファインゴールで勝負あり。バーンリーはあまり最終ラインの選手たちが前に出てこないので、こちらが攻撃のスイッチを入れてからも後ろに4枚揃っていることが多いのに、誰がプレッシャーをかけにいくわけでもなくズルズル下がってしまうので、こちらはやりたい放題でした。
ピンチがなかったわけではありません。左を崩されることはあまりなかったけれど、右はかなり際どいクロスがマクニールから何度か放たれていました。クロスのうまさは置いておいても、結構簡単にクロスを上げられる位置に侵入されていたのが気になりました。シソコ、オーリエで構成される右側の問題なのか、全体的な問題なのかは分析しきれていないのですが、これは改善ポイントかな、と。
それから奪った5ゴールは全ていい得点でしたが、実はあれ全てショートないしロングカウンターでした。落ち着いてボールを持てている時間帯はあまり上手く攻められていません。ディフェンスラインでボールを回しているときはアリが稀に貰いに降りてくるとき以外はほとんどがアルデルヴァイレルトからのロンングボールに頼りきりでした。これもいい方法を見つけていかないといけませんね。あとはオーリエのクロスの質はなんとかしてほしい、割と戦術的にはキーマンな立場なのに最後の最後で可能性のないボールばかり蹴り込んでいてはやってられませんよ。
後半はバーンリーがボールを持つ時間も長くなったけど、あれはクリーンシートを目指すために前に出ていくことを控えてしまったからで、今の状況を考えるとやや仕方ない部分ではあります。結果的には後半は被枠内シュート0だったらしいですし、バーンリーの選手たちも戦意喪失状態だったので上手く試合を終わらせることができました。出場機会を与えたかったセセニョンもスパーズに来て一番長い時間出せたし、スキップもモウリーニョデビューになってパロットはプレミアリーグデビューです。特にパロットは解説のベン・メイブリーさんが絶賛していて嬉しかった。サポーターもレノンの途中交代に拍手する余裕もあって安心できる試合でしたね。
ようやく勝ち越し
これでリーグ戦は6勝5敗5分です。やっと勝ち越しの成績になりました。まだ4位のチェルシーまでは6ポイントあります。その争いには必ず食い込んで行かないといけません。ただし今年は破竹の強さを見せているレスターが加わっているので例年よりも厳しい戦いになります。
今日のベンチメンバーに若手が多かったのはバイエルン戦を見据えて試運転させておきたかったからです。そして予定通り起用できてチームにとってはとてもプラスでした。ちょっと交代が遅くてもう全体的にクリーンシートモードになってしまっていたので、セセニョンやパロットにとっては思ったよりボールには触れない時間が続いて悩ましかったとは思いますが、大きな一歩だと思って徐々に馴染んでいってほしい。そういえばセセニョンが入ってからはソンを右に回していたので、やはり左ウイングで考えているみたいです。このポジションはチーム内でも最も活躍している選手のいるところなので生半可な覚悟では勝ち取れないぞ。
チャンピオンズリーグはメンバーを入れ替えると明言されていて、休みをもらえる選手は久しぶりに1週間空くことになります。それから週末の試合が終わればまた1週間空きになる。モウリーニョが就任してから最大でも3日間隔で試合が続いていて、簡単な調整とミーティングしかできていなかったはずなので、何かアイデアを植え付けるには今がチャンスです。まだまだ上は遠い存在だし、近い順位でせめぎ合っているチームも多いので、今年のプレミアはいつも以上に難しい。まあそうしたのは他ならぬ自分たちなんですけどね。