2019-2020 プレミアリーグ 第18節
Tottenham Hotspur 0 – 2 Chelsea
Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:11勝5敗3分(勝率:58%)
得点
12分:ウィリアン(Chelsea)
45分:ウィリアン(Chelsea)
トッテナム・ホットスパー
FW ケイン
MF ソン、ダイアー(46’エリクセン)、アリ、シソコ、モウラ(74’エンドンベレ)
DF フェルトンゲン(74’ローズ)、アルデルヴァイレルト、サンチェス、オーリエ
GK ガッサニーガ
sub:フォルム、フォイス、ウィンクス、ロチェルソ
チェルシー
FW ウィリアン、エイブラハム(80’バチュアイ)、マウント
MF アロンソ、コバチッチ(68’ジョルジーニョ)、カンテ、アスピリクエタ(80’ジェームズ)
DF トモリ、ズマ、リュディガー
GK ケパ
sub:カバジェロ、クリステンセン、オドイ、プリシッチ
この1年でも有数のひどい試合でした。
正直バイエルン戦よりも。
後味の悪い試合に
2019年も残り3試合、気持ちよく新年を迎えようぜというこのタイミングで、なんとも面白くない試合でした。点差的にはもっと開いて負けた試合はあるけれど、なんだか最低の気分です。幸せな気分の方はそっと閉じてください。わざわざ思い出すことはありません。メリークリスマス。
いつも通りのスパーズに対し、ランパード監督は変化を加えてきました。これまではやったことがないというスリーバックを採用してきます。ここのところビルドアップに問題を抱えていたらしく、最初の頃はケインたちのさほど厳しくもないプレッシャーに慌てて変なボールロストでピンチを招いていましたが、彼らの落ち着きというよりも、スパーズが相手の陣形に対応仕切れなかったために、流れは完全にチェルシーのものになりました。
スパーズも攻撃時はスリーバックになるので、それなりに勝手はわかっているはずなのに、相手のウイングバックが全く捕まえられない。真ん中を固める意識が強すぎるのか、サイドの守備は常に後手に回っていました。失点のコーナーキックでさえも、ショートコーナーを始められるとプレスに行くのはモウラだけで誰もサポートに行かない。リターンを受けたウィリアンに焦ってオーリエが立ち向かうも、ここにもサポートがないために簡単にかわされて失点となりました。ウィリアンにとって一番好きな得意な形です。
後半には立て直したいと思っていた前半アディショナルタイムにはガッサニーガが謎のジャンピングボレーを空振りし、そのままマルコス・アロンソに激突してPKを献上です。はっきりいって意味がわからないプレーでした。なんのジョークでしょうか。全然面白くありません。
ハーフタイムにエリクセンを投入するまで、今日もビルドアップにアイデアがないままです。前の方の選手は誰も降りてこないし、ボランチもボールをもらいたがらないポジション取りです。エリクセンは積極的にボールを受けてくれるので、ようやく形が作れるようになりました。今でもこの人への依存度は高いまま。本当に来年以降が心配になりました。
そして極め付けはソンの退場です。記憶にあるだけでも2019年で3度目の報復行為による退場は、もう擁護できません。別に悪質なタックルを食らったわけでもないのに、いったい何をしているのか。エヴァートン戦で何を反省してきたのか。これで反撃の勢いも当然衰えたし、チェルシーの大人なパス回しに翻弄されただけで試合が静かに終わりました。試合中にはソンやリュディガーへの人種差別行為も確認されたようで、なんとも最悪の試合でした。