2019-2020 FAカップ 3回戦
Tottenham Hotspur 2 – 1 Middlesbrough
Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:13勝6敗3分(勝率:59%)
得点
2分:ジオバニ・ロチェルソ(Spurs)
16分:エリク・ラメラ(Spurs)
83分:ジョージ・サビル(Boro)
トッテナム・ホットスパー
FW モウラ(61’ソン)
MF ラメラ、ダイアー(86’アリ)、エリクセン、ウィンクス、ロチェルソ
DF セセニョン、フェルトンゲン、サンチェス、タンガンガ
GK ガッサニーガ
sub:フォルム、フォイス、オーリエ、スキップ、サーキン
ミドルズブラ
FW フレッチャー、ヌメチャ(78’ジェステデ)
MF リドル(57’サビル)、クレイトン、ウイング
DF ジョンソン、フライ、マクネア、ハウソン、スペンス(74’タバーニア)
GK メヒアス
sub:ブリン、ウッド、マレー、ロバーツ
相手のミスを突いたゴールで勝ち上がり
最高だったとは言えないね
満足はしていない
1週間ぶりの再戦です。前回の試合は10回やって1試合あるような試合のはず。力の差を見せつけてやらないといけません。両者ともに少しメンバーを入れ替えました。アルデルヴァイレルトはベンチ外の完全休養で、オーリエも出番なし。ソンとアリは後半途中からですが、出ずっぱりの中心選手は少し、休ませられました。ただ、本来ならスキップなんかもスタートから出るべき試合だし、ストライカーがいないというのなら、パロットを試しても良かったはず。ベンチ入りしたデニス・サーキンという選手は初めて名前を聞きました。この人も17歳だそうです。
試合の流れがどうこういう前にロチェルソが相手キーパーの繋ぎのミスを拾ってあっさりと流し込み先制です。あっけない試合の入りでしたが、スパーズはだいぶ楽になりました。何より久しぶりの先制点です。12月15日のウルブズ戦以来かな?なんと1ヶ月もかかっていたようです。
そして再び相手のミスからラメラが追加点を挙げて、スパーズは安心ムードに包まれます。ミドルズブラはそこそこ前からプレスをかけてきますが、気持ちに余裕が出来たので逃げずに繋いでいく。ヒールパスを入れてみたり、シャペウを決めてみたりと遊び心も出てきました。しかしこれはあくまでも後方から中盤までの話であって、最後の崩しの局面は相変わらずアイデアがなくて詰まり気味です。いつもは頼みのロングボールもアルデルヴァイレルト依存なので今日はなし。出てきても質の悪いものでした。
後半には多少押し込まれる時間がありました。有効な攻撃の形が速攻しかないので、奪ったらとにかく縦に急いでしまう。相手ペースの時はボールを落ち着かせて流れを取り戻す大人な姿勢も出していかないと、いつまでたっても攻め込まれたままですよ。別にリヴァプールとやるときのように、1撃必殺にかけなければ勝てないような相手ではないのだから。
結局終盤に失点して、やや慌てて試合を終えました。早くにリードして、比較的試合をコントロールしている風だったのに、交代枠が非常に無難な使い方に終わったのも、決してこの試合がいい内容ではなかったということでしょう。
ポジティブな要素は今日もタンガンガくらいです。なぜか常に慌てているサンチェスよりもよっぽど安心して見ていられました。たしかに失点シーンはもう少し良い対応ができる場面でした。あれは、相手のドリブル突破を警戒して外のコースを切りに行ったことで、正面のシュートコースを開けてしまっていたタンガンガのミスです。ポジショニングに失敗したおかげで相手は左右たくさんのコースから選んで打つことができたので、ガッサニーガも絞りきれずに反応が遅れました。たとえ打たれてもコースを限定できるようにドリブルさせるのが正解でしたね。
センターバックからのコンバートの割に攻撃面でも輝いていました。果敢に上がっていってシュートも放っていたし、終盤の長距離ドリブルからのクロスは見事でした。攻撃がウリのはずのセセニョンよりよっぽど可能性を感じたし、クロスの質はオーリエより良い。いきなりポジション奪取とはならないでしょうが、自身も周りも今の調子のままであれば、来月には実力でスタメンを勝ち取っていそうな勢いです。