重要な試合が続きます。
リーグの山場がやってきました。
6ポインター、チェルシー戦です。
誰がエースに名乗りを上げるか
ジョゼ・モウリーニョが就任した2019年11月20日時点で、4位チェルシーとの勝点差は12ポイントもありました。目標はチャンピオンズリーグ圏内と言いながら、それはかなり遠いところにあった。あれから3ヶ月の時がたち、直接対決を迎えるこのタイミングでその差はわずかに1ポイント。大きな試合になりました。決戦のスタンフォード・ブリッジ
スパーズの猛追というよりは、チェルシーの失速です。前述の12ポイント差からリーグ戦14試合で4勝しか挙げていません。直近の4試合は2分2敗、仕留める絶好の機会ですが、おそらくうちとやる時は気合いが違う。調子の良し悪し以上にお互い力を発揮するでしょう。なんか毎年後半戦のチェルシー戦は燃えるシチュエーションにある気がします。正直ノース・ロンドン・ダービーよりも。
こちらの問題は明白で、誰がどうやって点を取るのか。恐らくはライプツィヒ戦同様に試合を落ち着かせてロースコアゲームに持ち込むのだと思われます。速攻一辺倒では流石に厳しい、個人的にはモウラのワントップは人のいない今もやめた方がいいと思っています。低めまで自由に受けに下がっていって、運ぶドリブルをさせている方が向いています。そこから最終局面に顔を出してフィニッシュに関わるプレーをして欲しいです。
あとはアリ、SNSでの投稿が話題になったり、途中交代で下げられた際のリアクションが取り上げられたりと、またスランプに陥りつつあります。正確なデータは持っていないけれど、数年間チームを支えていたケイン、ソン、エリクセン、アリの4人の攻撃陣が、この間のような追いかける展開で誰もピッチにいないというのはいつぶりなんでしょうか。スパーズの攻撃の中心に今こそなってもらわないと困る。アタッカーはたくさんいるからたくさんボールに触って周りを生かすプレーを望む。アリの出来はこれからの残り試合の結果を大きく左右するでしょう。
体力的には相当苦しい
戦術、メンバーその辺も頭を悩ませるところですが、今は何よりも体力面が心配です。前節ユナイテッド戦から中4日休めているチェルシーに対し、こちらはライプツィヒ戦から中2日であり、さらに今日はランチタイムキックオフです。もっと言えば2月上旬のプチウィンターブレイク明けにスパーズは3試合目、チェルシーは2試合目です。これは流石にアドバンテージがありすぎる。ローテーションをするにも限界はあるのだから。
ライプツィヒ戦の終盤も1点を追う展開ながら、モウラやベルフワインは明らかにバテていました。そりゃ守備に散々貢献し、攻撃とあらばとりあえず前に走らされる戦術ではこの2人にかかる負担が多すぎます。かといって他に選択肢がない。フェルナンデスは決めてくれそうな気配はないし、ラメラはフルで出られるコンディションにはないらしい。セセニョンがいないのがよくわかりませんが、いたところでモウラとベルフワインほどの存在感はない。まあ負担軽減にはなるかもしれないけど。
負傷中の選手たちはみんなシーズン中には戻ってこなそうな状況です。スカッドに文句を言ってもそれが改善される可能性はありません。今いる選手たちで勝っていかなければいけない。モウリーニョは「弾のない銃で戦うようなもの」という表現をしていましたが、新しい武器を見つけられるのでしょうか。
チェルシーの監督時代、スタンフォード・ブリッジでは要塞を築いていたモウリーニョはかつての教え子であるフランク・ランパードを敵地で打ち破ることができるのか。12月に敗れて2ヶ月、こんな新米監督に連敗するなどプライドが許さないはずだ。
キックオフは日本時間21:30です。
トッテナム・ホットスパー:予想フォーメーション
FW モウラ
MF ベルフワイン、ウィンクス、アリ、ダイアー、ロチェルソ
DF タンガンガ、サンチェス、アルデルヴァイレルト、オーリエ
GK ロリス
チェルシー:予想フォーメーション
FW ウィリアン、エイブラハム、ペドロ
MF コバチッチ、ジョルジーニョ、マウント
DF ジェームズ、クリステンセン、リュディガー、アスピリクエタ
GK カバジェロ