[PL]第27節 チェルシー vs トッテナム・ホットスパー

2019-2020 プレミアリーグ 第27節

Chelsea 2 – 1 Tottenham Hotspur

Stadium:スタンフォード・ブリッジ

得点
15分:オリビエ・ジルー(Chelsea)
48分:マルコス・アロンソ(Chelsea)
45分:アントニオ・リュディガー(OG)(Spurs)

トッテナム・ホットスパー
FW ベルフワイン(78’アリ)
MF モウラ、ウィンクス、エンドンベレ(63’ラメラ)、ロチェルソ
DF デイビス、フェルトンゲン、アルデルヴァイレルト(78’オーリエ)、サンチェス、タンガンガ
GK ロリス
sub:ガッサニーガ、ダイアー、スキップ、フェルナンデス

チェルシー
FW マウント、ジルー(71’エイブラハム)、バークリー(77’ウィリアン)
MF アロンソ、コバチッチ、ジョルジーニョ、ジェームズ
DF リュディガー、クリステンセン、アスピリクエタ
GK カバジェロ
sub:ケパ、ズマ、エメルソン、ロフタス=チーク、ギルモア

早々にゲームプランは崩壊し、大事な試合を落としました。

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先行き不安

チャンピオンズリーグ圏内を賭けた大切なロンドンダービー。かつての師弟、モウリーニョとランパードが握手を交わし、キックオフ

お互いに似ているフォーメーションを採用しているのに、現地予想から表記は異なっています。チェルシーは3-4-2-1でスパーズは5-4-1です。並びは同じですが、スパーズ側の5バック表記は正しいし、それがこの試合のスタンスです。まずは守備から。点を取られさえしなければいつかチャンスは来るだろうという采配です。スリーセンターの一角に数試合ぶりのスタメンとなるフェルトンゲンが入り、右サイドバックはオーリエではなく、大事な試合のたびに起用されるタンガンガです。サイドバックがタンガンガとデイビスでは攻撃面のサポートはほとんど期待できません。

チェルシーがハイテンションで入ったというより、スパーズが慎重に入りすぎました。スパーズがちゃんとボールを握るまで、試合開始から3分ほどはずっとボールを回され、ゴール前に迫られていました。まあそのつもりでいたんだろうしその覚悟はできていましたが。

数少ないチャンスを生かして1-0勝利を狙うというスタンスはわずか15分で崩れます。スルーパス1本で裏を取られ、その流れからオリビエ・ジルー。空中戦で負けるならまだしもジルーの裏抜けにやられるなんて勿体なさすぎる。これで得点が必要になりますが、その糸口は見つからない。今日は最前線に入ったのベルフワインで、モウラも積極的に前に出ていくけれど、そのサポートはほとんどありません。

ベルフワインとモウラはいい関係性で、これまでおよそ2年間で味方との連携度が上がっていかないモウラはやっと気の合う相棒を見つけたようです。しかしそのほかの選手が関わってこれないので攻撃が単発になってしまう。サイドバックは上がってこないし、ロチェルソは少し下がり目でプレーしたい。エンドンベレやウィンクスもパスを出した後のリターンを狙って走り出すことがないので、相手からしたら守りやすかったことでしょう。まあウィンクスに関しては完全に変えの効かない選手になってしまっていて、ほぼほぼ休みなく試合に出て、さらにはかなり走っているので体力的に苦しい面もあったのでしょう。体が付いて行っていない場面がやや見られました。

なら走らないといけないのエンドンベレ。怪我明けから時間も経っていて途中交代メインで大事に使われてきた。この状況で迎えたビッグマッチなら誰よりも走ってもらわないと困ります。しかしどう見ても運動量は多くない。少し前に出て行っても奪われた後の切り替えが遅く、スペースを埋めるのをサボっているシーンも少なくないし、前線のサポートに顔を出すわけでもない。相変わらずの変則ドリブルと、不意を突く縦パスは何度かありましたが、ボールを持っている時のわずかな輝きだけではスタメンで使っていくわけに行かない。

今日も途中から出てきたラメラは頑張っていて、最後のゴールも他の選手がついに見せなかったパス&ムーブからでした。対してアリは最後までいるのかいないのかよくわからなかったし、点が欲しいタイミングで5バックを維持したままのオーリエ投入は謎でした。たしかにタンガンガよりは高い位置を取れるけど、肝心のクロスがいい加減なのであれならフェルナンデスの方がまだマシでした。

このままでは相当にまずい

5戦連発ソン・フンミンが抜けた後、2試合でオウンゴール一つのみでは4位以内は夢のまた夢。次はウルブズだしまだまだ大切な試合は続いていく。というか追う立場である以上、順位を争う直接対決以外でも勝ち続けなければいけませんが、今のままでは相当に守りやすいチームです。

頼みはモウラとベルフワインのスピードかロチェルソのアイデアのみ。そのロチェルソも今日の試合では2回は退場してもおかしくないほどに危なっかしいプレーを乱発していました。協会が「退場させなかったのはVARのミス」と認めるほど、危険なプレーでした。足の置き場が他になかったのでわざとではないと思っていますが。

ここはやっぱり唯一の本職であるパロットは見てみたいなあと思わざるを得ません。来週にはFAカップもあるのでそこらへんで使ってみて欲しい。あとはエンドンベレとラメラのコンディションをスタメンで使えるまで上げてもらうことと、なぜかメンバーに入らないセセニョンの復帰も待ちたい。

まあでもまずは戦力どうこうではなく、今いるメンバーでの攻撃のルールを決めることでしょうね。個人技頼みすぎてたまに点を取れても継続性のない今のスタイルでは白星を重ねることは望めません。ストライカーを取らなければこうなる可能性があることは夏からわかっていたはずです。フロントはちょっと考えた方がいい。2次政権のチェルシーとユナイテッドでの解任を経て、一時期は終わった監督だとも言われていたモウリーニョの手腕の見せ所ですよ。

2019-2020シーズン 試合結果一覧

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