2019-2020 プレミアリーグ 第35節
Tottenham Hotspur 2 – 1 Arsenal
Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:19勝9敗4分(勝率:59%)
得点
16分:アレクサンドル・ラカゼット(Arsenal)
19分:ソン・フンミン(Spurs)
81分:トビー・アルデルヴァイレルト(Spurs)
トッテナム・ホットスパー
FW ソン(94’ラメラ)、ケイン
MF モウラ(82’ベルフワイン)、ウィンクス、ロチェルソ(84’スキップ)、シソコ
DF デイビス、アルデルヴァイレルト、サンチェス、オーリエ
GK ロリス
sub:ガッサニーガ、フェルトンゲン、タンガンガ、エンドンベレ、フェルナンデス、セセニョン
アーセナル
FW オーバメヤン、ラカゼット、ぺぺ(70’サカ)
MF ティアニー(84’ネルソン)、セバージョス、ジャカ、ペジェリン(84’ソアレス)
DF コラシナツ(84’ウィロック)、ルイス、ムスタフィ
GK マルティネス
sub:メイシー、ソクラティス、ホールディング、トレイラ、メイトランド=ナイルズ
なんか・・・その・・・いい試合やん
ついにモウリーニョしていた
目論んでいた通りに試合を進め、しっかりダービーに勝ってみせた。モウリーニョ就任から一番、らしい試合になりました。
中盤をフラットに並べる4-4-2を採用。ポチェッティーノが一時期好んで使っていたツートップ、忘れられていたシステムがここに来て大成功だった。
ムスタフィ、ダビド・ルイス、コラシナツのスリーバックはボール回しに不安あり、ということで積極的に狙いにいく作戦を取る。ハイプレスというよりは、本当にここだけをピンポイントに狙っていた。後方まで連動する様子はなかった。
それでもジャカも含めたディフェンスラインへのプレスは相当に効いていた。それで狙い通り点も取れてモウリーニョは大満足だろう。オーリエのトラップミスからえげつないミドルをラカゼットに決められるも、すぐさま返したことで前を向けた。大きいゴールだった。
後半は長いこと、ポゼッション8割近く持って行かれていたが、どう見ても今日はそのつもりだったよう。うちの4バックはだいぶ中央に絞り、大外のウイングバックはシソコとモウラに任せるか、最悪は捨ててもいいというスタンス。ボールは相手のものだったが、主導権までは握られていない。チャンスの数は同じくらいだ。
ツートップにしたことで、攻撃もいつもより良かった。真ん中に張り付かなくて良くなったケインが流れたり、ソンも自由に動いていたので流動性が生まれる。それと右のシソコがインサイドに入り過ぎないので、右の攻撃もオーリエが孤立していなかった。クロスは相変わらずディフェンスのHPを削るだけのものだったけど。
相手の特徴や弱点に合わせ、守備をしっかり構築してから効率よく点をとっての勝利。点差以上にアーセナルは勝てる気がしなかったんじゃないだろうか。ちょっと最近懐疑的な気持ちだったけど、来年以降のモウリーニョに期待できそうに思ってしまう。そんな試合だった。
とはいえどうかなと思うところもある。強度の高い試合で、ウィンクスの相棒にロチェルソを置くのはやや弱い。この軽量級コンビだと対応しきれていないシーンも目立っていた。まあロチェルソが攻撃時に前に出て、中盤がダイヤモンド型になるのは仕方ないんだけどね。そのためにもディフェンスは真ん中を締めていたのかも。
スキップが2番目の交代に選ばれたのは嬉しかった。そりゃ守りたいならエンドンベレよりスキップだけど、再開後に出番のなかったこの若手をここで使うとは思っても見なかった。そしてしれっとタンガンガがベンチに戻っている。残り試合でチャンスはあるだろうか。
最後に殊勲の決勝ゴールのアルデルヴァイレルト。解説のベンさんによると、出場したノース・ロンドン・ダービーでは負けたことがないらしいね。ホントなのかな。意外なダービー男がここにいたなんて。
狙える順位はこれで6位かなと思えてきたけど、まあもう満足しました。出来ればこのままアーセナルより上では終わりたいけど、ダメならうん、それはそれで。
関連