2020-2021 プレミアリーグ 第14節
Tottenham Hotspur 0 – 2 Leicester City
Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:28勝11敗6分(勝率:62%)
得点
45分:ジェイミー・ヴァーディ(Foxes)
59分:トビー・アルデルヴァイレルト(OG)(Foxes)
トッテナム・ホットスパー
FW ケイン
MF ソン、ホイビュア、エンドンベレ(46’ベイル)、シソコ、ロチェルソ(49’モウラ)
DF レギロン、ダイアー、アルデルヴァイレルト、オーリエ(64’ウィンクス)
GK ロリス
sub:ハート、ロドン、ドハーティ、デイビス、ベルフワイン、ヴィニシウス
レスター・シティ
FW ヴァーディ(88’イヘアナチョ)
MF バーンズ(84’プラート)、エンディディ、マディソン、ティーレマンス、オルブライトン
DF カスターニュ(60’アマーティ)、エヴァンス、フォファナ、ジャスティン
GK シュマイケル
sub:ウォード、フクス、トーマス、メンディ、ペレス、ウンデル
この上なく最低な負け方。
擁護するところは見当たらない
これまでの快進撃は幻だった
リヴァプールを追いかけるために、希望を残すために負けるわけにはいかない一戦だった。少しでも今年は行けるんじゃないかと思ってしまった自分が恥ずかしい。今日の試合、ポジティブなところは一切ない。
知らなかったんですがいつの間にかプレミアリーグもベンチが9人まで入れるようになってる。交代5人制はまだ反対派が多い中、先立ってベンチの人数は改定されていたんだね。にも関わらずアリが外れたのは如何してなんだろうか。怪我ならわかるがそうでないなら人選ミスと言わざるを得ない。ウインガー3人入れて全員使うなんてあり得ないでしょ。結果論だがアリをスタンドに送った代償は大きかった。
前半はアディショナルタイムまで0-0で推移したが、そこまででもレスター優勢だった。ケインはだいぶ高い位置から相手のCBを睨んでいて、これまでになく前から奪いに行こうとしていた。ただこの意思統一が出来ていたのかまず怪しい。2列目まではついてくるが、最終ラインは低いままなので中盤がスカスカになり、簡単にレスターは前線に楔のパスを入れられていた。スパーズの今日の狙いが全くわからない。
守備がまるではまらないのでおそらく想定していた以上に押し込まれる展開になった。すると増えるセットプレー。案の定、高確率で競り負けていたしマークを外していた。今やスパーズに対してなら、どの位置からでもフリーキックはチャンスになる。練習の時間はないだろうけど、ミーティングレベルで出来る改善はあるんじゃなかろうか。
試合を左右したのはオーリエの不用意なPK献上だ。いいプレーが少し続くとあり得ない致命的ミスを犯すのはなんなんだろう。利子ですか?それだから1番手として信頼できないんだよ。
ハーフタイムでエンドンベレを下げた直後に負傷したロチェルソの件はたしかに不運なことだった。しかしいつもは必ず半分で下げているトップ下2人を先発させて、その交代枠になるはずのアリをベンチに入れていなかったツケがここできた。アリに出られない事情があるなら2人を同時に出すべきじゃなかったし、ここで選ばれたのがモウラだったのも悪いけど理解に苦しむよ。
とはいえモウラは頑張っていた。守備をサボりすぎるので評価はいって30点だけど、攻撃面ではなんとかしようという気持ちは見えた。少なくとも他の連中よりは。
フォーメーションを書けば4-4-2だろうが実態は3-2-5だ。もっというと3-2-0-5くらい酷い間延びをしていた。カウンターでしか点を取ってこなかったスパーズの選手たちは前の方に立っていれば点は勝手に入ると思っているらしい。ケインとソンは誰かが自分の足元に120点のパスを入れてくれるのを待っているし、ベイルも中央に寄りすぎ。何より問題なのは、変にボールを奪われているのに、誰も必死に戻らないことだ。ホイビュアとシソコはずっと5人で埋めるはずのスペースを2人で埋めていた。当然、埋まってはいなかったけど。
5トップが前でただ待っているので、後方の選手は蹴り込む以外の選択肢がない。セカンドボールを全然拾えていないので、あれは戦術的な放り込みじゃなかった。だってつなぐべき中盤に誰もいないんだもの。
ウィンクスが入るとパスのリズムは少し良くなったが、そもそも出すところがないので状況は変わらない。というか久々のウィンクスを見て、あとリヴァプールとレスターを見て、申し訳ないがシソコの限界を感じてしまった。献身性と球際の強度で目をつぶっていたテクニックの足りなさが、他のチームのように中盤でボールを持てない要因になってしまっている。ボランチを経由してのビルドアップが本当にない。だから蹴るしかなくなっているし、相手は引いて後ろのスペースをなくすだけで楽に守れてしまっている。繋いでくる可能性はないから。
自分たちでなんとかしようとしていたのはモウラとダイアーとアルデルヴァイレルトだけだ。点を取るべき選手たちからは、ほとんど何の工夫も見られないまま後半の45分はボールを持たされていた。
選手たちの問題ももちろんあるし、あれだけ間延びしたみっともない状況を続けたのにはモウリーニョも出来ることがあったんじゃないだろうか。無観客で声は通るわけだし、なんならピッチサイドに呼んで指示を出してもよかった。あのままじゃ何も変わらないことは70分くらいから明確だったのだから。
あーなんかムカついてだいぶ書いてしまった。そりゃ試合をこなせば勝つときも負けるときもある。それでも昨日のような試合を見せられると穏やかな気持ちではいられないわ。思い出してまた腹たってきた。もう寝る。おやすみ。
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