[PL]第19節 シェフィールド・ユナイテッド vs トッテナム・ホットスパー

2020-2021 プレミアリーグ 第19節

Sheffield United 1 – 3 Tottenham Hotspur

Stadium:ブラモール・レーン

得点
 5分:セルジュ・オーリエ(Spurs)
40分:ハリー・ケイン(Spurs)
59分:ダビド・マクゴールドリック(Blades)
62分:タンギ・エンドンベレ(Spurs)

トッテナム・ホットスパー
FW ソン(82’ヴィニシウス)、ケイン、ベルフワイン(87’モウラ)
MF レギロン(94’サンチェス)、ホイビュア、エンドンベレ、オーリエ
DF デイビス、ダイアー、ロドン
GK ロリス
sub:ハート、アルデルヴァイレルト、シソコ、フェルナンデス、ラメラ、ベイル

シェフィールド・ユナイテッド
FW バーク(71’ブリュースター)、マクゴールドリック
MF スティーブンス、フレック、ノーウッド(67’ブライアン)、ランドスラム、ボーグル
DF アンパドゥ、イーガン、バシャム(74’シャープ)
GK ラムズデール
sub:フォダリンガム、バルドック、ロウ、ジャギエルカ

課題の追加点を奪いノルマ達成です。

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一定の手応えはあったのでは

 ここしばらくのプレミアリーグで残念な試合が続いたせいで、そこまで悪い成績でもないのにあまり雰囲気の明るくないスパーズ。ライバルクラブたちより上の順位で終わるために重要なことは、直接対決の結果よりも勝つべき試合を落とさないことだ。

 今日はウルブズ戦以来のスリーバックを採用した。前回は3-5-2だったが、今日は3-4-3だ。また、新しいことを試してきた。個人的には戦術やメンバーを色々入れ替えてくるスタイルは好き。結果が出ていないのに「自分たちのサッカー」に固執するのはあんまり好きじゃない。

 ポゼッションできそうならボールは握るが、あまりこだわりはなさそう。あっさりとコーナーキックからまさかのオーリエで先制したのでその後どうするのか見ていたが、あまり変化はなさそうだった。まあ流石に逃げ切りを考えるのには早すぎる時間だったというのもあるだろうけど。

 現在最もチーム状態の良くないクラブがシェフィールドだからこのフォーメーション大当たりだねとは言いにくいけど、選手たちはやりやすそうだった。特にレギロン、後ろに3枚控えているおかげでイキイキとしていた。もうホント好きなようにドリブルをしてゴール前にもどんどん飛び込んでいた。

 守備が不安視されてトップ下起用だったエンドンベレが珍しくセンターハーフで起用されるも最後まで走りきったし、随所に違いをもたらしてくれるプレーは圧巻だった。特に失点して雲行き怪しくなったところを理解不能なおしゃれゴールで楽にしてくれたのは本当に大きかった。

 後はロドンだね。まだ数試合しか出ていないとは思えないくらいに馴染んでた。空中戦、カバーリング、シュートブロックと存在感は大きかった。

 彼にだけ原因があるわけじゃないが、失点の場面で似たようなやられ方が多いのがどうしても気になる。フリーキックも含め、斜めからのクロスに対応できていない場面が余りにも多い。ダイアーはフィード的な空中戦には強いのにクロスには弱すぎる。時間あるから練習してきなさいよ。

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交代の遅さは信頼のなさ

 失点にはヒヤッとしたけれど、エンドンベレの奇天烈なゴールのおかげで落ち着きを取り戻したのが62分のこと。リーグ戦18試合でわずか9ゴールしか奪えておらず、1度も3得点以上を記録していないシェフィールドは3点目で少し気持ちが折れていたように見えた。

 もちろん僕らには残り10分で3点差を追いつかれた経験もあって、モウリーニョも最後まで気を緩めて欲しくないという思いが強くあったのだとは思う。それでも最初の交代が82分なのはだいぶ遅かった。でもこれはモウリーニョの判断の遅さではなく、ベンチメンバーの信頼の問題だと思う。まあ特にピッチ上の選手たちにも動けなくなっている選手やサボっている選手もいなかったのだけど。

 出番こそなかったが、あのタイミングで起用して安心できるのはシソコくらいかなと思う。モウラとラメラは少し自分の得点やアシストに目が眩んで前がかりになってバランスを崩す傾向にあるし、また追加点が欲しくなったときのためにソンとケインは引っ張りたいからヴィニシウスは選びにくい。

 ほぼ戦力外のフェルナンデスは論外だし、ベイルはクローザーとして出すにはちょっと実績がありすぎる選手なのでモチベーションに影響しかねない。変に怪我をされても嫌だしな。と、それぞれに理由が思いついてしまうのが悲しいところ。

 モウリーニョはギラギラした選手より、堅実でチームのために動ける選手を好むから、その辺も理解して立ち回らないと序列を崩すのが難しい。ベルフワインなんかはまさにそこを評価されている選手だ。もちろん、ケインやソンのように圧倒的に結果を残せるのなら別だろうけど、少々あの2人はおかしいからね。それにちゃんと守備もするし。

 ここまで1年ちょっと見てきて、決して理不尽な監督ではないから、ハードワークすれば必ずチャンスをもらえるようにはなるはずだから、腐らずにやってほしい。前線の選手はライバルが強すぎで気持ち保つのも簡単じゃないのはわかるけどね。

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