[PL]第21節 ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン vs トッテナム・ホットスパー

2020-2021 プレミアリーグ 第21節

Brighton & Hove Albion 1 – 0 Tottenham Hotspur

Stadium:AMEXスタジアム 

得点
17分:レアンドロ・トロサール(Seagulls)

トッテナム・ホットスパー
FW ソン、ベルフワイン、ベイル(62’モウラ)
MF デイビス、ホイビュア、エンドンベレ(74’ラメラ)、シソコ
DF ロドン、アルデルヴァレルト、サンチェス(46’ヴィニシウス)
GK ロリス
sub:ハート、ダイアー、タンガンガ、ドハーティ、ウィンクス、ディヴァイン

ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン
FW トロサール(79’ララーナ)、モペイ(79’コノリー)
MF マーチ、マクアリスタ、ビスマ、グロス、フェルトマン(72’バーン)
DF ウェブスター、ダンク、ホワイト
GK サンチェス
sub:ウォルトン、モデル、アルゼート、イスキエルド、タウ、ゼキリ

どちらが降格争いをしているチームなのかわからないレベルだったな。

悲しいかな、ひどい内容に慣れてきたよ

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まず守備がボロボロ

 数年前にどこかの誰かに「スパーズはケインのワンマンチーム」なんて言われた時は、きっちり反論してやれたものだけど、今年はどうもそうじゃないかもしれない。圧巻のプレーでここまでチームを引っ張ってくれていた大黒柱が離脱し、それをどうカバーするのかが注目の試合だ。

 前節ミスで失点を重ねたディフェンスラインにはアルデルヴァイレルトとサンチェスが入った。問題児オーリエはベンチを外れ、低調なドハーティはついに得意のWBがあるシステムでさえスタメンに食い込めなくなった。右WBはシソコに託された。

 注目の前線は右にベイルが選ばれた。復帰後プレミアでは2度目のスタメン。中央は最初はソンだったと思うけど、時間が経ってからはベルフワインがそこにいる時間が長かったかな。割とポジションは入れ替えながらのスリートップだった。

 どんな風に攻撃を組み立てるつもりなのかと思いきや、特に新しい何かはない。むしろここのところずっと、縦パスを探して最終ラインで回す時間が長いという部分を狙われた。トロサールとモペイが2人でプレッシャーをかけ始め、2列目もそれに連動すると全く前に運べなくなりペースは完全にブライトン。シュートどころかチャンスも作れないうちに失点した。

 こちらがボールを握っている時のブライトンの狙いは、早めにプレスをかけてしまうこと。スパーズの最終ラインからすると、前線に動きがなくてパスを出せないだけなので、奪いに来られると逃げどころが見つからない。特に足元の弱いサンチェス&シソコサイドはいいカモに見えていたに違いない。

 そうして中盤まででボールを奪うと次なる狙いはディフェンスの間に早いボールを入れること。しょっちゅう組み合わせが変わっているせいか、3バック4バックを併用しているせいかわからないが、スパーズの最終ラインは横の連携が弱い。リヴァプール戦でも試合開始早々にマネに狙われたがまさにあれだ。今日の失点も、デイビスとロドンの間のスペースが無駄に空き、そこに走られたことが原因だった。

 他にも守備面ではスリートップがまるで帰ってくる気がないので5-2-3になっている。あれだけ攻撃面でも頼っているホイビュアとエンドンベレにあの広大なスペースを守りきるのは不可能だろ。

 そうして中盤が空くので、トロサールとモペイは2枚でもある程度キープできてしまう。決して体が強いタイプではないのに、スペースに走ってボールを引き出しては横のドリブルで時間を作れる。何も出来ないうちの名ばかりスリートップとはエライ違いだった。

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攻撃のアイデアが全くない

 ケインがいればアバウトなロングボールを一人でトラップして前を向いてしまうが、それが出来る選手なぞ世界でも数えるほど。今日はソンとベイルが競って落としたボールをベルフワインが引き取って前を向くシーンが多かった。前の方の選手の中でベルフワインは頑張っていたと思う。

 ただせっかくドリブルで運んでも、周りに動きがないのでそこで終わってしまう。なんの決まり事もないんだろうなと思った。でなきゃここまで誰が出ても何もならないのはおかしい。選手の調子が悪いわけじゃないはずだ。

 例えばベイルが右で持った時は高確率で仕掛けては一人くらいは剥がしていた。あの安心感はさすが世界のベイルである。が、これもそこまで。クロスに強いタイプはいないからか、シンプルにクロスを放る場面はなく、かといってペナルティエリアの角を深く取るようなランニングをする選手も皆無。いったい何のためにサイド攻撃をしているんだい?

 誰かがボールを持っていてもその他ほとんどは止まって待ってる。何なら中央で被っているのにそのままのシーンも少なくなかった。ホイビュア以外全員が、何とかしてくれるのをただ待ってる。でも何となく気持ちはわかった。攻撃の決まり事もなく、自分を含めオフ・ザ・ボールの動きが全くない状況を見て、自分一人が関わっても変化を起こす何かが思いつかないんだよ。ここまで来ると選手個人がどうこうではなく、監督・コーチ陣から設計して組み立てていかないと変わらないんじゃないかな。

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