この相手になら勝てるだろうという甘い考えは湧いてこない。
連敗を止めるために戦え。
気持ちで負けている選手はいらない
9年振りの3連敗から中2日、日程は非常に苦しいがこれ以上は勘弁してほしい。10試合前は首位にいたスパーズはずるずると順位を落として今や9位になってしまった。それでも1つ下にアーセナルがいることは救いだが、そんなレベルの争いは求めていないぜ。
ケインがいなくなってから、得点数どころかロクな攻撃さえも繰り出せていないスパーズの今節の相手はぶっちぎりの失点数を計上しているWBAだ。ここまで22試合で52失点もしてる。1試合平均2.36失点はかわいそうなほどだ。うちは直近2試合で0ゴール。点を取れないチームvs守れないチームという残念な見出しになりそうだ。
僕は現代のサッカーを語るにおいて、「気持ちで負けない」というフレーズは好きじゃない。どのチームも高度な戦術・戦略を駆使しているし、それはしっかりしたデータに基づく分析の元にあって、とてもロジカルなものだと思うから。もちろん人間がぶつかり合って戦うスポーツでもあり、「気持ち」というのも大切だと思うが、特にテレビなんかに出てくる解説者はその「気持ち」がプレーに試合にどう左右するのかを言語化するのが仕事だと思うからだ。
が、あえて今のスパーズに欠けているもの、この試合において重要になるものは「気持ちで負けない」ことだと思う。
チェルシー戦の後半に今のスパーズが進むべき道はあった。失点を恐るがあまり低いラインを敷き、相手ゴールまでの距離があるがゆえにカウンターが成立せず、しかし前線は前に残るので中盤が間延びしてそこを好きに使われる。そんな悪循環を立つための方法は勇気を持って高いラインを設定することだ。
それだけで得られる効果は大きい。前からのプレスに後ろの選手が追随しやすくなるし、もし奪えれば早めに相手ゴールに迫ることができる。相手陣内に押し込んでの攻撃が仮に失敗しても、プレスも素早くかけられるようになるはず。ここで気持ちが臆病になって下がっていくようなら、相手に攻撃の時間をプレゼントしているのと同じだよ。
まあこのライン設定についてはモウリーニョは採用しないかもしれないが、チェルシー戦で見えた「気持ちで負けている」の最たるものは、バックパスの多さだった。試合中に指摘してくれるサポーターはいない今、自分たちで奮い立って前を向く意識付けをしていかないといけない。今日も引くラインに落ち着いて、後方へのパスに逃げるようなら厳しい結果が待っていることだろう。
キックオフは日本時間21:00です。
トッテナム・ホットスパー:予想フォーメーション
FW ソン、ヴィニシウス、ベルフワイン
MF ホイビュア、ラメラ、エンドンベレ
DF デイビス、ロドン、アルデルヴァイレルト、オーリエ
GK ロリス
ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン:予想フォーメーション
FW ロビンソン、グラント
MF ペレイラ、スノドグラス、リヴァモア、ペレイラ
DF ギブス、バートリー、アジャイ、オシェイ
GK ジョンストン
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