2020-2021 ヨーロッパリーグ 決勝トーナメント 1回戦 セカンドレグ
Tottenham Hotspur 4 – 0 Wolfsberger
Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:32勝14敗6分(勝率:62%)
得点
10分:デレ・アリ(Spurs)
50分:カルロス・ヴィニシウス(Spurs)
73分:ギャレス・ベイル(Spurs)
83分:カルロス・ヴィニシウス(Spurs)
トッテナム・ホットスパー
FW ベルフワイン(69’モウラ)、ヴィニシウス、ラメラ(69’ベイル)
MF ウィンクス、アリ(81’スカーレット)、シソコ(81’ジョン)
DF デイビス、ダイアー、アルデルヴァイレルト、ドハーティ(74’ラビニエ)
GK ハート
sub:ロリス、タンガンガ、レギロン、エンドンベレ、ソン、ケイン、マーカンデイ
うんうん、満足な試合だったね。
大勝でラウンド16進出です。
文句ないです
3点差のハンデを持って帰ってきたトッテナム・ホットスパー・スタジアム。あんまり意識していなかったけど、ここ4試合は全部アウェー戦だったみたいです。気持ち的にも余裕があり、ターンオーバーで試合に臨む。
全体的に強度の低い試合になったけど、今日に関しては悪いことじゃない。相手からしても逆転は絶望的に感じていたのか、そこまで圧をかけてこない以上、こちらも無理をする必要はない。ピッチに立つからにはサポることは許されないが、必要以上に激しい試合にするメリットは怪我をしたりするデメリットに勝らない。
今日はおそらく2021年に入って初めて、良くないと思った選手が見当たらなかった。及第点の選手と、良かった選手しかいない。ボールはよく回りチャンスを作り、相手には決定機を作らせなかった。
マン・オブ・ザ・マッチはデレ・アリですかね。刺激的なオーバーヘッドを含む1ゴール2アシストを記録した。最後のゴールはアリが引いてからのものなので、出ている時間の全ゴールを演出したことになる。何がこの結果に繋がったのだろうか。
最近はリーグ戦で終盤に出ているけれど、その時のアリはフィニッシャーに徹してしまう傾向にある。今日はそこが違った。大きく下がったり左サイドに開いたりして、組み立てに関わることを強く意識していた。積極的にボールを引き出してはまた動きなおしてチーム全体のリズムを生んでいた。
先制点はオーバーヘッドばかりがクローズアップされるが、あのゴールをアリが中央で攻撃のスイッチを入れる起点になり、攻撃が止まってからまたパスを受け右に展開してその折り返しをもらったものだ。一連の流れで3度ボールを受けていた美しいゴールだった。
そんなアリに匹敵する輝きを見せていたのがエリク・ラメラ。シュートこそ枠に飛ばなかったもののそれ以外の場面でのプレーはほぼ完璧と言って過言ではない。ドリブルを決断すればまず奪われることはなく、パスを出した後も動きなおしてリターンを受けて、相手からすれば最も怖い選手だっただろう。得点に絡んだ分アリの方が目立ってしまうが、全体を通じればラメラは凄まじかった。
相変わらず出れば点をとるヴィニシウスは今日も2点をゲットして、ウィンクスもいつもよりボールに絡んで縦パスを入れていた。ベルフワインも珍しく欲を出してドリブルを仕掛けていたし、みんなそれなりに良かったおかげで若手をデビューさせることが出来た。
まずは右サイドバック、マルセル・ラビニエだ。ドハーティが2枚目のイエローカードを貰いそうになっていたので、おそらく予定を早めての投入になった。20歳のポルトガル人だそう。それからシソコに変わって中盤センターに入ったナイル・ジョン、こちらはイングランド人の17歳だ。ラビニエとジョンはいずれもトップチームデビューになった。おめでとう。
ディーン・スカーレットはグループリーグの4節とプレミア23節のWBA戦でも出ているが、今日は4-4-2の左サイドハーフのような位置で起用され、果敢なプレスからヴィニシウスの4点目をアシストした。あの場面に関してはヴィニシウスがシュートを譲ってあげて欲しかったなとは思ったが、それでも十分にいい印象だった。
そうそう印象といえば、途中から出てきていとも簡単にゴールを決めてくれたベイルのプレーが印象に残っている。なんか今日のベイルはすごく大人に見えた。若いのが入ってきてからは意識して彼らにボールを回していたし、ラビニエがミスをした時には声をかけていたいい兄貴だった。ハタチかそこらの時に好き勝手プレミアで暴れていたあの頃のベイルが成長して、後輩を気遣う存在になっているのを見てとても感慨深い気持ちになった。僕よりベイルの方が年上だけど。
いやあ久しぶりにストレスのない試合を見れて嬉しいよ。なぜかこれから順位もあげていけそうな気がするし、とてもポジティブな気分になれた。いい試合をありがとう。
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