2020-2021 プレミアリーグ 第26節
Tottenham Hotspur 4 – 0 Burnley
Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:33勝14敗6分(勝率:62%)
得点
2分:ギャレス・ベイル(Spurs)
15分:ハリー・ケイン(Spurs)
31分:ルーカス・モウラ(Spurs)
55分:ギャレス・ベイル(Spurs)
トッテナム・ホットスパー
FW ソン、ケイン、ベイル(70’ラメラ)
MF ホイビュア、モウラ(66’アリ)、エンドンベレ
DF レギロン、アルデルヴァイレルト、サンチェス、オーリエ(81’ドハーティ)
GK ロリス
sub:ハート、ダイアー、デイビス、ウィンクス、シソコ、ヴィニシウス
バーンリー
FW ロドリゲス(88’リチャードソン)、ヴィドラ(73’ウッズ)
MF マクニール、コーク(81’スティーブンス)、ウェストウッド、ブラウンヒル
DF テイラー、ターコウスキ、ミー、ロウトン
GK ポープ
sub:ファレル、バースリー、ロング、ダン、グレノン、ベンソン
9位のチームとは思えないほど、完璧な試合だった・・・
夢の3トップが完成した
夏の補強が順調に進み、ついにはかつての英雄が戻ってくると聞いた時、今シーズンに対する期待値は高まっていった一方だった。レアル・マドリーではほとんど試合に出なくなっていたことから、コンディションの調整に時間がかかることはわかっていた。
しかしあまりにも整うのが遅く、このままだと1年間をただ調整に当てるだけになるかと思われていた。そしてシーズンも間も無く終盤と呼ばれ始める頃になってようやくベイルが本領を発揮することになった。
立ち上がり2分、ソンが意外性のある鋭いクロスを送るとフリーで合わせたのがギャレス・ベイル。ロースコアが得意のバーンリーから電光石火の先制を奪い、前がかりにさせたところを今度はベイルのロングパス一本に抜け出して15分にハリー・ケイン。眩いスリートップの後ろから虎視眈々と狙っていたモウラが2試合連続となるゴールを決めると、後半にはソンの運びからベイルが再び決めて勝負あり。
バーンリーを相手に2分で先制するだけでも出来過ぎなのに、その後の運びも完璧だった。ケイン1ゴール、ソン2アシスト、ベイル2ゴール1アシストだ。机上の最強スリートップがシーズン40試合強を戦ってようやく形になってきたぞ。
ベイルが右に入ることで高精度のサイドチェンジも期待できる。さらにはケインも積極的に左に流れ、今度は左から右へのサイドチェンジも美しい。ピッチを広く使い、選手は流動的に動き、崩しもカウンターも出来る。今日の出来が継続できるのなら、遠く見えるトップ4も現実的な目標になってくるだろう。
良かったのは攻撃だけでなく、守備も安定していた。失点してからバーンリーはギアを上げて前に出てきたが試合を通じて真に決定的なピンチはなかった。こと、ダビンソン・サンチェスの安定感が際立っていた。空中戦にも強く、スピード勝負はまず負けない。体を投げ出してのシュートブロックも冴え渡っていた。スパーズ加入から3年半、最高のパフォーマンスだったんじゃないかね。サンチェスを褒めるのに「安定感」という言葉を使えて嬉しい限りよ。
各選手のプレーレベルの高さと試合運び、文句の付け所のない試合になった。今日初めてプレミアを見た人がいたのなら、きっと首位を争うクラブだと思っただろう。しかし現実は1つ上がってまだ8位だ。残るプレミア13試合とヨーロッパリーグとカラバオカップ決勝、これを継続していけるかどうかにかかっている。
関連