2020-2021 プレミアリーグ 第35節
Leeds United 3 – 1 Tottenham Hotspur
Stadium:エランド・ロード
得点
13分:スチュアート・ダラス(Leeds)
25分:ソン・フンミン(Spurs)
42分:パトリック・バンフォード(Leeds)
84分:ロドリゴ(Leeds)
トッテナム・ホットスパー
FW ソン、ケイン、ベイル(67’モウラ)
MF ホイビュア、アリ(67’ラメラ)、ロチェルソ(80’エンドンベレ)
DF レギロン、ダイアー、アルデルヴァイレルト、オーリエ
GK ロリス
sub:ハート、サンチェス、ドハーティ、シソコ、ウィンクス、ベルフワイン
リーズ・ユナイテッド
FW バンフォード(79’ロドリゴ)
MF ダラス、クリッチ(90’フィリップス)、コッホ、ロバーツ(58’ラフィーニャ)、ハリソン
DF アリオスキ、ストライク、ジョレンテ、エイリング
GK メリエ
sub:カシージャ、デイビス、ベラルディ、シャクルトン、ポーブダ、エルナンデス
1年間お疲れ様でした
シーズン終了です。目標だった4位に7ポイント差の7位のまま。残る3試合でこれを逆転する可能性はありません。もう言い切ることにします。目標は達成できませんでした。
スパーズは全勝しなければならない。かたやリーズは中位が確定し、降格もヨーロッパリーグもない。こんな状況で走り負ける程度のモチベーションしか捻出できなかったというのは厳しい。終始リーズのアグレッシブさに圧倒された試合になってしまった。どちらが上の順位にあるクラブなのかわからない試合だった。
試合開始からリーズはテンション全開だった。それぞれがスパーズの選手をしっかりと捕まえ、自由にさせない厳しいマーク。奪ったらもの凄い勢いで後ろから選手が飛び出していき、次の瞬間にはスパーズのペナルティエリアを包囲している。リスタートも時間をかけないし、何もかもが速い。多少タイミングが早く見えても中央にボールを送ることを躊躇わない。全てに躍動感があり、鋭いクロスは常に危険だった。
全員が緩急の急のようなリーズの勢いにスパーズが付き合う必要なんて全くなかった。1年をかけて精度を高めてきたリーズのサッカーに真っ向勝負を仕掛けても上回れるわけがない。しかし想定を超えるリーズの速さに慌ててしまって、波に飲まれてしまった。
スパーズのすべき事は試合のテンポを落とす事であり、相手のリズムに乗らないようにリスタートはゆっくりにして、ボールを保持して落ち着く事だった。誰もそうしたリーダーシップを取る事はなく、先制点もケインが無駄に焦ったリスタートを行ったところからで、中盤でファールを取ったのに、逆サイドのベイルに不正確なキックを飛ばして奪われたのが始まりだ。
リーズのプレッシャーを受け、スパーズがボールを収められない。本来新チームのコンセプトとしてはボール保持を目指しているはずだが、今日はソンを中心にしたカウンターを狙うばかりになった。作戦というよりはそれしかなかった感じだ。選手間の距離は遠く連携した崩しはできない。ベイルに至ってはカウンターのスピードについていけず、攻撃が完結するときにゴール前にいないことが少なくなかった。
監督経験2週間のメイソンは明らかな劣勢を覆す術は持ち合わせていなかった。システム的な変更も全体の意識統一の面からも変化は見られず、単に選手を入れ替えただけだった。交代の人選もタイミングも悪くはなかったと思うけど、今日のリーズの勢いを壊すためにはもはや人の入れ替えだけでは立ち向かえない。追いつく雰囲気もないままに試合は終わった。むしろロリスの孤軍奮闘がなければあと5点は取られていたような試合だよ。
ま、いいんじゃないですかね。薄い期待にハラハラしながら5月を過ごすよりは来年のことを楽観しつつ、ゆっくり試合を楽しむことにすれば。新監督の話題はいっぱい飛び交っているようだけど、妥協しない人選をしてほしいね。
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