プレミアリーグ第3節、目指せ唯一の開幕3連勝
勝てば首位です
先立って行われた土曜日の試合を経て、開幕3連勝の可能性があるクラブはトッテナムだけになりました。つまるところ勝てば単独首位。なんとも魅惑的な響きですが、こういった状況にはめっぽう弱いということは過去の歴史が示している。監督も変え、選手も大幅に入れ替わった今年のスパーズはそういったイメージも払拭できるだろうか。
1シーズンのチャンピオンシップ生活を終えてプレミアに戻ってきたワトフォード。前回の挑戦では5シーズン残留したが、今回も定着を目指すべく積極的な補強を行なっている。名前だけを見れば前線の充実に対して後ろがやや心許ない気もする。
スパーズからは今夏の市場でまずダニー・ローズが移籍した。1年ほど出ていないので見たところ相当太っていたのでまずはコンディションを整えるのが大変だろうと思っていたが、開幕からベンチ入りはしているし、直近のカップ戦ではフル出場していた。そして2日前にムサ・シソコもワトフォードへ向かった。さすがにデビューするには早すぎると思うけど、こっちの心理としてはピッチ上で再会したい。
この試合はボールを握ったサッカーをしてほしい。シティ、ウルブズならまだしも、ワトフォードにも握られてカウンターしかなくなるようだとこの先が思いやられる。今日は勝てばいいだけの試合ではないと思っている。ちなみに何故か頭にあるワトフォード戦のイメージで、カバセレのミスを突いて点をとる気がしています。そんなシーンがあったのかは思い出せないけど。
サイドバックの攻撃力が見たい
開幕から2戦は同じメンバーだったものの、ケインが戻ってきたことでおそらく先発に復帰する。となれば外れるのはモウラかベルフワイン。ウルブズ戦の出来を見ればベルフワインがスタメンかな、モウラはちょっと波がありすぎるし、中盤にスペースが空くカウンターメインの試合の方がやりやすいだろうから。
ポゼッションを奪われる展開になればこれまで見てきたのと同じだろうから、押し込む展開になるという想定で話を進めると、どのように崩していくのかが楽しみになる。
他のクラブの試合を見ていても、遅攻で崩していく局面ではサイドバックの攻撃参加は有効だ。高い位置を取ってワンツーで侵入したり、斜めに走り込んでパスを受けたりすることで攻撃に厚みと変化が生まれる。そうした攻撃はここのところのスパーズではあまり見られていない。
左のレギロンは攻撃参加が好きだけど、単独で持っていくことが多くて連携という部分ではまだまだ。レギロンが悪いというわけじゃなくて走り込んでいるのに使われない場面が多い。モウリーニョ体制ではあんまりサイドバックが出ていくことによる攻撃は考えられていなかったのかもしれない。
右のタンガンガはそもそも攻撃力とは無縁の選手としてこれまでやってきたけれど、強豪との試合での守備専門の起用ではなく、シーズンを通じてサイドバックの1番手でありたいのなら、攻撃の質も求められていく。もっとも、タンガンガは試合に出る度に、攻撃参加に挑戦していこうという気概は見せてくれているから、成長はしてくれるんじゃないかと思ってる。めげずにチャレンジし続けてほしい。
ケインが戻ってきたとはいえ、ケイン依存のチームにならないようにいろんな引き出しがあるといいな。それを組み上げるのがサントの役目。どう考えてるのか見ていこう。
キックオフは日本時間22:00です。
トッテナム・ホットスパー:予想フォーメーション
FW ソン、ケイン、ベルフワイン
MF アリ、スキップ、ホイビュア
DF レギロン、ダイアー、サンチェス、タンガンガ
GK ロリス
ワトフォード:予想フォーメーション
FW デニス
MF セマ、クツカ、エテボ、クレヴァリー、サール
DF マシナ、カバセレ、エコング、キャスカート
GK バッハマン