プレミアリーグ第5節、相手は好調なロンドンの青
トップ4は完成度が違う
プレミアリーグは4節が終わり、スパーズは5位で得失点差は0。この3ゴール3失点というのがスパーズの現状だ。それ以前の功績は忘れて現実に向き合おう。パレス戦は結果だけでなく悲惨な試合内容だった。あれからいくつか他のクラブの試合も見たけれど、スパーズほどにボールを持てず、攻撃にならないチームは1つとして見当たらなかった。
トーマス・トゥヘル体制での最初のフルシーズンとなるチェルシーは開幕から好調だ。3勝1分で失点は1つだけ。昨年から続く補強の成果は確実に出ているし、今年加わったロメル・ルカクがチェルシーというチームを完成させてしまった感はある。
見ての通り体の大きさ強さが規格外なルカクが最前線でボールを呼び込めば、普段からパワー勝負はお手の物のプレミアリーグの屈強なセンターバックでもまるで歯が立たない。小学生のサッカーのコーチが上手くはないのに体格で子供にボールを奪われない時のずるいあれが、世界トップクラスの舞台で起こっているのだ。
ポストプレーの質も高いし、油断すれば反転してそのままシュートにも持ち込んでくる。チェルシーは基本的にはパスを回して崩したいチームだが、困った時にルカクで力技に持ち込めるようになったことが1段階レベルを上げてしまった。
プレミアは下位のクラブまでもレベルが高いと言われているが、シティ、ユナイテッド、リヴァプール、チェルシーの4クラブはやはり抜け出ているなと今シーズンここまで見ていて思わされる。シティ以外はここ数年でチームを再構築してきたクラブだが、その成果はしっかりと出ている。さあスパーズはどう向き合おうか。
戻ってきた選手をさっそく
人員不足に苦しんでいるところだが、戻ってきた選手もいるようだ。まず代表戦の問題で抜けていたロメロ、サンチェス、ロチェルソが復帰した。センターバックが壊滅している状況なのでこれは大きい。攻撃も成り立っていないのでロチェルソにも期待したい。
確実に出られないのは出場停止のタンガンガ。負傷していたダイアー、ソン、ベルフワイン、モウラはいずれも微妙なところ。たぶんソンは出てくるんじゃなかろうか。こういう相手に対してはソンの決定力は欠かせない。
目処が立った選手はどんどん使うとサントも言っていたようなので、今日は是非クリスティアン・ロメロを見てみたい。昨年のセリエA最優秀DFということはルカクと渡り合っていたという証になる。ロドンやダイアーよりは対ルカク対策に可能性を感じるよ。
ビルドアップが出来ないという悩みもあるが、今日は正直関係ないでしょう。どうせボールを握って押し込む展開は作れない。にもかかわらずスピードタイプのFWを軒並み失っているのは致命的だが、そこはつまり監督の腕の見せ所だ。パレス戦の終盤のように諦めて椅子に深く腰掛けているようじゃサポーターからの信頼を失うぜ。
カンファレンスリーグで良いプレーを見せていたエンドンベレやブライアン・ヒルにもチャンスが与えられる可能性はある。必要なのは走れる選手と攻撃で変化を加えられる選手だ。割り切った展開になるだろうし、辛い時間が続くかもしれないが集中力を保って戦う姿勢では負けてほしくない。ホームの歓声を力に変えろ。
キックオフは日本時間24:30です。
トッテナム・ホットスパー:予想フォーメーション
FW ソン、ケイン、ロチェルソ
MF アリ、スキップ、ホイビュア
DF レギロン、ロメロ、サンチェス、エメルソン
GK ロリス
チェルシー:予想フォーメーション
FW ルカク
MF アロンソ、マウント、ジョルジーニョ、コバチッチ、ジェームズ
DF リュディガー、シウバ、アスピリクエタ
GK メンディ