[PL]第11節 エヴァートン vs トッテナム・ホットスパー

2021-2022 プレミアリーグ 第11節

Everton 0 – 0 Tottenham Hotspur 

Stadium:グディソン・パーク  

得点
なし

トッテナム・ホットスパー
FW ソン(85’エンドンベレ)、ケイン、モウラ(71’ロチェルソ)
MF レギロン(71’ドハーティ)、スキップ、ホイビュア、エメルソン
DF デイビス、ダイアー、ロメロ
GK ロリス
sub:ゴッリーニ、サンチェス、タンガンガ、ウィンクス、アリ、ベルフワイン

エヴァートン
FW リシャリルソン
MF グレイ(93’グバミン)、アラン(82’ホルゲイト)、デルフ(61’デイビス)、タウンゼント、ゴードン
DF ディニュ、キーン、ゴッドフレイ、コールマン
GK ピックフォード
sub:ペゴビッチ、ケニー、ブランスウェイト、イウォビ、トスン、ロンドン

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とにかく走っててなにより

 スパーズのサポーターがポジティブな気持ちで試合を待っていたのは開幕連勝が止まって以来のことだ。コンテのやるべき仕事は山積みだろうが、まずはリーグワーストの走行距離という腑抜けた姿勢を改善すること。戦術うんぬんはそれからだ。

 スタメンはフィテッセ戦と同じで3-4-3の並び。就任からこのわずかな時間、しかもグラウンドで負荷をかけるような練習はほとんどできていないはずなのに、ボール回しにはある程度の改善が見られた。これはすごい。

 後ろの3枚は横に広がってウイングバックを押し上げる。ダブルボランチは下り目でパスコースを作り、両ウイングが内側に絞って縦パスを引き出す。ビルドアップに約束事ができていて、ケインがやたらと下がってくる必要がなくなっていた。もちろん機を見てはボールを受けて展開するプレーも出せていたが、負担は軽減されたはず。

 守備ではセオリー通りウイングをサイドの守備に回す5-4-1の形。試合を通じてボールを持たれる時間は長かったけれど、そこまで決定的なピンチはなかった。まあこれはスパーズの守備がよかったということ以外に、エヴァートンの離脱者の多さによる部分も大きいけど。カルバート=ルーウィンがいたらもっといい加減なロングボールをチャンスにされていた可能性があるから。

 両チームともにタフに戦うフィジカルバトルな試合になったし、いくつか選手がヒートアップするような場面もあって、面白い試合ではあった。しかし相変わらずスパーズは枠内シュートまではいけなかったようで、得点力不足は解消されていない。でもまあビルドアップは良くなっていきそうだし、縦に入れた後の選手の距離感もよくなっていたから、結果はついてくると思う。こうした良くなっているという感覚は大切だし、今日のところは選手が走って戦っていたからそれだけでも価値があるよ。

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これまでにない起用法

 これは仕方ない話なんだけど、3-4-3に必ずしも今の選手層が合っていない。終盤なんて両ウイングがエンドンベレとロチェルソだった。こりゃ点取れないなと思った。ポストを叩くシュートはあったけど。

 スリーバックの恩恵を真っ先に受けたのはベン・デイビス。左センターバックに入ると、配給面で質の高さを見せてくれた。外足でウイングバックにスムーズに展開するためには確かに左利きのセンターバックが向いている。そういう意味では他に替えがいない。

 あとこれはロメロにも言えることだけど、急増のスリーバックにしてはセンターバックの両サイドが適度に攻撃参加もしていて新鮮だった。モウリーニョに慣れた僕らにはあんな上がり方は珍しく見える。3、4年前のフェルトンゲンを思い出した。

 ちょっと問題があったのはレギロンだ。上下動を繰り返すランニングは素晴らしいが、ボールをもらった後のパスミスがあまりにも多い。難しいスルーパスを狙っているならまだしも、シンプルな横パスも引っ掛けていた。早い時間にカードをもらったのも自分で変なパスミスをしたからだった。そのせいでテンションが上がってきた後半途中に下げられてしまった。

 替わって入ったのはドハーティ。なんかだいぶ久しぶりに見た気がする。本職でない左ウイングの起用は向いていなさそうだった。どうしても右足で持ちたがるので、パスしか選択肢がない上に狙いが見え見えで危ない。デイビスをCBとするなら、左WBの候補はレギロンしかいない。セセニョンが戻ってくれば争いに加わるのかもしれないが、セセニョンに関してはドハーティ以上に出てないからな・・・どうしたものか。

 ちょうどいいタイミングで代表ウィークに入るし、良いか悪いかはさておき、トッテナムからは代表に選ばれていない選手も今回は多いらしい。その辺の選手たちはコンテイズムをみっちり学ぶいい機会だし、なによりアピールの絶好のチャンスだ。2週間後にはさらに良くなっているように期待していられるのはありがたいことだよ。

2021-2022シーズン 試合結果一覧

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