プレミアリーグ第14節、負ければ2桁順位に落ちる
攻撃陣はなかなか面白い
スパーズとバーンリーの一戦は試合開始50分前に大雪による延期が決まった。おかげでいつか過密日程の間に試合が差し込まれて苦しむことになるはずだが、今日に関しては余裕を持って迎えられた。全員が揃った中で練習時間が取れた成果はあっただろうか。
今年の昇格クラブのうちブレントフォードは良いスタートを切った。開幕戦でアーセナルを見事に破り、その後もまずまずの成績だ。13節終了時点で11位は消して悪くない順位だ。
何試合かだけ見た印象では組織的に守って前線の決定力を生かすサッカーをしてくるチーム。特に昨年のチャンピオンシップ得点王に輝いたイヴァン・トニーは本当にうまい。これまでも昇格に貢献したストライカーがそのままプレミアの舞台でも大暴れするケースは見てきた。ノリッジのプッキやリーズのバンフォードがそうだった。トニーはそんな2人に比べると、ポストプレーヤラストパスなど幅広い仕事をこなせる選手だ。
ただそんなトニーに注目を集めつつ、ツートップを組むエンベウモや右サイドから飛び込んでくるカノスにも勢いがある。中盤をコンパクトにし、カウンターには大いに警戒していこう。
ディフェンス陣は今がチャンス
代表戦で負った怪我の度合いが判明し、少なくとも今年いっぱいの欠場が発表されたクリスティアン・ロメロ。どう見ても今のスパーズのセンターバック候補生の6人の中では頭ひとつ抜けた存在だっただけに、この打撃は大きい。
だが、それは一方で他の選手にとってはチャンスでもある。左センターバックは左利きのデイビスが有利となり、中央はしばらくDFの中心と位置付けられているダイアーが入る。ここにロメロがいれば残りの選手にアピールする機会は訪れないわけだが、願ってもないチャンスがやってきた。さあ生き残るのは誰だ。
ロメロ不在の最初の試合ではタンガンガが選ばれた。無難にプレーはしていたが、攻撃面での貢献はなし。理由は定かではないものの途中でサンチェスと交代になった。そのサンチェスは次のムラ戦で2失点に直結したミスを犯してしまった。幸いコンテは優しい監督なようで、バーンリー戦のスタメンに選ばれていたのはサンチェスだった。
難しいのはロドンだ。モウリーニョもメイソンもサントもコンテも一番下の序列にロドンを置いている。試合でしかプレーぶりを見られないサポーターからすると、ロドンは出ればそれなりのプレーをしていると思っているし、少なくともサンチェスとタンガンガに比べて決定的に悪いとは思えない。ただスリーバックなら中央の選手だと考えられていそうなので、右が空いたとて出られないかもしれないけど、不憫ではある。
攻撃力の改善は急務だが、波に乗るまではディフェンスの安定に頼ることになるだろう。ロメロが戻ってくるまでにアピールできない選手は冬の人員整理の対象にもなりうる。
キックオフは日本時間28:30です。
トッテナム・ホットスパー:予想フォーメーション
FW ソン、ケイン、モウラ
MF レギロン、スキップ、ホイビュア、エメルソン
DF デイビス、ダイアー、サンチェス
GK ロリス
ブレントフォード:予想フォーメーション
FW エンベウモ、トニー
MF ヘンリー、オニェカ、ノアゴーア、
DF ピノック、ヤンソン、ラスムッセン
GK フェルナンデス