2021-2022 プレミアリーグ 第12節
Tottenham Hotspur 2 – 0 Brentford
Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:46勝18敗6分(勝率:66%)
得点
12分:セルジュ・カノス(OG)(Spurs)
65分:ソン・フンミン(Spurs)
トッテナム・ホットスパー
FW ソン(87’ベルフワイン)、ケイン、モウラ(77’ウィンクス)
MF レギロン、スキップ、ホイビュア、エメルソン(83’タンガンガ)
DF デイビス、ダイアー、サンチェス
GK ロリス
sub:ゴッリーニ、ドハーティ、セセニョン、エンドンベレ、アリ、ヒル
ブレントフォード
FW トニー、エンベウモ
MF ヘンリー、ヤネルト(70’イェンセン)、ノアゴーア、オニェカ(56’パブディスト)、カノス(70’ヴィッセ)
DF ピノック、ヤンソン、グッド
GK フェルナンデス
sub:マシューコックス、ラスムッセン、スティーブンス、ゴドス、マゴマ、フォース
安心感が出てきたね
色合い鮮やかなオープニングで試合を盛り上げるトッテナム・ホットスパー・スタジアムで1週間振りの公式戦を迎える。スタメンは延期になったバーンリー戦で出場予定だったメンバーと同じ。ブレントフォードも前節と同じメンバーでやってきた。
なんというか安定していた。今日は前半からプレスをかけていく方針にしたようだ。しかしそこまで前線から中盤まで意思統一がしっかりしていて、厳しいプレッシャーでもなかったと思うのだが、ブレントフォードがあまり繋げないので早めに回収できていた。
プレスの起点はソンから。数年前のギラギラしていた時代を思い出すような猛然とした寄せでチーム全体のスイッチを入れてくれた。対してモウラのそれは微妙。どう見てもアリバイプレスなんだよね。どうせ自分のところでは奪えないから、そんな全力を出しても・・・という考えが透けて見える。そんな甘いプレスでは相手もさほど怖くはない。あの辺からふたりの大きな差が見えるよ。
これまでチャンスの匂いすらしなかったコーナーキックが改善されたのは大きい。ショートコーナーでソンにシンプルに仕掛けさせるだけなのだが、だいぶ効果的だった。クロスの場所もキーパーの目の前に落とすように決められていたようで、得点の雰囲気は常にあった。雪で延期になった成果はあったようだ。
最後の方はエネルギーが切れてきたのかブレントフォードに押し込まれてしまったものの、そこまで怖い場面は作られなかった。たしかにロングスローはちょっと怖いけど、それにも無難に対応できていた。ロングスローを投げ込もうとしている時にアップしているアリがスロワーの視界ギリギリにわざと入って少しでも邪魔しようとしているのを見てアリらしいなと思った。余談ですが。
プレスをかけて奪ったらリズム良くパスを回せていた前半と、試合を終わらせようと決めてからきっちり守り切った後半と、まだ90分押せ押せというわけには行かなそうだが、かなり安心して見ていられる試合だった。こうして確実に勝点を重ねていければ順位は上がっていく。
選手交代に違和感がない
これはスタメンのチョイスにも言えることなんだけど、コンテの選手起用に今のところ異論がない。これはコンテという名前に感化されているが故なのか、本当に理にかなっているからなのかは自分でも良くわかっていないが。
2点リードして押し込まれ出してからは無理に攻撃に転じようとするのではなく、ウィンクスを入れて中盤の枚数を噛み合わせた。ブレントフォードがこっちから見て右サイドを中心に攻略しようとしてからは、より対人守備に強いタンガンガをウイングバックに入れた。これにはドハーティは面白くなかったと思うけど。そして最後には前線で走り回ってくれたソンの代わりのカウンター要員にベルフワイン。どれも理由がちゃんと想像できる交代だ。
勝っている時は今日のような堅実性のある交代でいいし、逆に点を取るためにリスクを冒す展開になれば、アリ、ヒル、エンドンベレあたりを起用するだろう。理不尽に誰かを優遇しているような感じがしないのは今出られていない選手たちのモチベーションにもいい影響を与えると思う。あとはカップ戦で結果を出してくれればもっといいけどね。