2021-2022 プレミアリーグ 第25節
Tottenham Hotspur 0 – 2 Wolverhampton Wanderers
Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:51勝21敗7分(勝率:65%)
得点
6分:ラウル・ヒメネス(Wolves)
18分:レアンドル・デンドンケル(Wolves)
トッテナム・ホットスパー
FW ソン、ケイン、モウラ(71’ベルフワイン)
MF セセニョン(28’クルゼフスキ)、ウィンクス、ベンタンクール、ドハティ(82’エメルソン)
DF デイビス、ロメロ、サンチェス
GK ロリス
sub:ゴッリーニ、ロドン、レギロン、ホワイト、ホワイト、スカーレット
ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ
FW ポデンス(81’ヒチャン)、ヒメネス(86’シルバ)
MF ノウリ、カンドル(84’トリンコン)、ネベス、デンドンケル、セメド
DF サイス、キルマン、コーディ
GK サー
sub:ルディ、ホイバー、マルシャル、カストロ、シキーニョ
少し前に戻ってしまったかのよう
どうしても連敗を食い止める必要があったホームゲームで、ついに得点を奪うこともできなくなってしまった。次節にシティ戦を控えながら雰囲気は暗い。コンテ就任以降の好調の要因であったインテンシティの高さが感じられなくなってしまったよ。
セインツ戦の敗北を受け、中盤4枚のうち3枚を変えてきた。コンディションに問題のないホイビュアがついにスタメンを外れた。数ヶ月前は完璧に立場をなくしていたウィンクスが生き残り、新加入ベンタンクールが救世主となるべく初先発だ。
ところがチームは立ち上がりからミスに次ぐミス。別にウルブズが激しくプレッシャーをかけてきたわけでもないのに勝手に慌てて勝手に失って相手にチャンスをプレゼントしていた。今シーズンは安定していたロリスが立て続けに致命的なミスを連発し、あっという間に2失点を喫した。
試合後の会見でも話題になっていたようだけど、失点が止まらない。サンチェスはいつも通り足元の技術の弱さを狙われ、デイビスは2試合続けて失点に直結するミスを犯した。これでも起用されないロドンが不憫でならない。そろそろチャンスは巡ってくるだろう、ただこれまでのコンテの起用法を見るに、出たら出たでこれまでの扱いの正しさが証明されるような気がしないでもないが・・・まあ少なくとも出番をもらってもいい頃でしょう。
ただし当然のことながら、センターバックだけに原因があるわけではない。ウイングバックは相手のサイドとの攻防戦を放棄しただ下がってしまうばかり。中盤から前線の選手たちも相手のパスが出てから寄せていくだけなので取り所がなく回されてしまう。前線3枚がプレスにいって、中盤が前に出て刈り取るようなプレーが全くなかった。どう回収するのか意思統一ができていない。目先のボールをただ追うだけではプレミアリーグを戦うことはできないよ。
全くリズムを掴めないことでコンテは素早く決断した。セセニョンには不憫だったが30分にも満たない時間にクルゼフスキをトップ下にする4-2-3-1に変更した。セセニョンの良し悪しではなくシステム変更にするなら交代はそこだった。あまり不貞腐れないでほしい。ただ状況を変えられなかった責任は等しくあるから反省はすべきだけど。
試合結果には繋がらなかったが、クルゼフスキは悪くなかった。どうしてもスピード感に頼ってしまうスパーズの攻撃陣において、柔らかいプレーで変化を生んでいた。トップ下タイプの選手を軒並み放出してしまったスパーズに新しい選択肢を与えてくれる存在になりそうだ。
これでチームは3連敗、走らない戦わないあの頃に戻ってしまったかのようだった。その中でもソンとロメロは必死に戦っているようだが、他の選手には積極性が足りていない。パスミスが多くなりプレーの正確性を課題に挙げたいところだが、それより後手を踏んでディフェンスラインが下がっていく一方なことがまずい。攻撃も守備もまだまだだなと痛感する一週間だった。長めだった解任ブーストが終わっただけだと見ればそうなんだろうけどね。