2021-2022 プレミアリーグ 第35節
Tottenham Hotspur 3 – 1 Leicester City
Stadium：トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴：55勝22敗7分(勝率：65%)
得点
２２分：ハリー・ケイン(Spurs)
６０分：ソン・フンミン(Spurs)
７９分：ソン・フンミン(Spurs)
９１分：ケレチ・イヘアナチョ(Foxes)
トッテナム・ホットスパー
FW ソン(82’ベルフワイン)、ケイン、モウラ(55’クルゼフスキ)
MF セセニョン、ホイビュア、ベンタンクール(82’ウィンクス)、エメルソン
DF デイビス、ダイアー、ロメロ
GK ロリス
sub：ゴッリーニ、ロドン、サンチェス、ホワイト、クレイグ、スカーレット
レスター・シティ
FW ダカ(67’ヴァーディ)、イヘアナチョ
MF トーマス、ソマレ(67’ブラント)、ペレス(76’ティーレマンス)、メンディ、オルブライトン
DF ソユンジュ、アマーティ、カスターニュ
GK シュマイケル
sub：ウォード、ジャスティン、フォファナ、バーンズ、チョードゥリー、ルックマン
良いところと悪いところ
残る5試合を全勝しないことには自力での4位以内を獲得できなくなってしまったスパーズの相手は、スパーズが敗退してしまったカンファレンスリーグでベスト4に残っているレスター・シティ。ローマとの準決勝に挟まれる形で今日の試合があったおかげで、レスターは大幅なターンオーバーを敷いてきた。ヴァーディやティーレマンスはベンチスタート、マディソンあたりはベンチにもいない。
流石にケツに火が付いているスパーズは最初から気合が入っていた。まあそんな感想が褒め言葉になっている時点でダメなんですけどね。前日のシティvsリーズを見てて思ったよ。勝ちだけでなく、1つでも得失点差を稼ぐためにシティの選手たちの最後まで手を緩めない姿勢は本当に見習うべきだと思った。スパーズの選手たちのメンタリティは試合によって差がありすぎる。
前からプレスをかけては中盤までで奪い切ってしまおうというスタンスが今日はハマっていた。こと、ベンタンクールが素晴らしかった。多少ファールは多かったけど、奪いにいく時の出足の良さ、取った後の冷静な配給、カードをもらってからは厳しく行きにくくなってしまったが、とても安定したハイパフォーマンスだった。
スリーバック、ダブルボランチ、ソンとケインはもうずっと良いプレーを続けている。足りないのは誰の目にも明らかかもしれないが、WBとルーカス・モウラ。
まずWBのところ、これは散々解説の方が試合中に指摘していたのでその通りなのだが、サイドを1人で任されるコンテの3-4-2-1において、あまりにも攻撃面での貢献が少ない。
特にエメルソンは物足りない。高い位置を取るべき場面でも引いた位置でボールを受けようとするからボールが前に進まないし、ボールをもらっても近場の選手に逃すくらいしかできることがない。かといって高い位置でもエメルソンから変化が起きることがまずない。そりゃ本来はサイドバックが本職で、ウイングバックは練習中なのかもしれないけど、今の状態を見ていると今後良くなっていく気もしないんだよね。
逆のセセニョンも今のところ似たようなもので、エメルソンよりはやや仕掛ける意識があるだけで、別にチャンスを生み出せてはいない。まだチャレンジしているだけいいが、この両サイドの貢献度ではこれより上にいくのは難しく見えてしまうよ。
そしてもう一人の落第者はモウラ。2試合続けて無得点に終わっていたチーム事情から、何かを変えるならクルゼフスキのポジションかなと消極的な選択で選ばれたが、いつも以上に存在感は希薄だった。
プレスに言ってもボールを持っても全てのプレーが単発で連続性がない。ボールを奪われたら悔しそうに上を向いて終わり、プレスに行った相手がパスを出せばそこで終わり。加えて唯一のアイデンティティであるドリブル突破も見られなかった。自身の置かれている立場をわかっていないのか、もうポジションは奪えないと諦めてしまっているのか、いずれにせよ走らないなら戦わないなら出てこないで結構です。55分という早めの交代もコンテからの失格の烙印だろうし、代わったクルゼフスキの存在感が段違いだっただけにもはや悔しくもないだろうね。
さあギリギリで4位まで2ポイント差をキープしてはいるが、今までの取りこぼしが響き、次節のリヴァプールに勝たなければいけなくなった。正直言って自信なし。苦手意識もやたらとあるし、今のシティとリヴァプールは次元が違う。それでもこの1週間は最大限の努力をしないといけない。コンテが言っていたように、半年前には予想もできなかった位置にいるのだから、失うものは何もない。
