2021-2022 プレミアリーグ 第22節
Tottenham Hotspur 3 – 0 Arsenal
Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:56勝22敗7分(勝率:66%)
得点
22分:ハリー・ケイン(Spurs)
37分:ハリー・ケイン(Spurs)
47分:ソン・フンミン(Spurs)
トッテナム・ホットスパー
FW ソン(72’ベルフワイン)、ケイン、クルゼフスキ(72’モウラ)
MF セセニョン、ホイビュア、ベンタンクール、エメルソン
DF デイビス(82’ロドン)、ダイアー、サンチェス
GK ロリス
sub:ゴッリーニ、ウィンクス、ホワイト、ディヴァイン、グレイグ、スカーレット
アーセナル
FW エンケティア(72’ラカゼット)
MF マルティネッリ(63’スミスロウ)、ジャカ、ウーデゴーア、エルネニー、サカ
DF 冨安、ガブリエウ(76’タヴァレス)、ホールディング、ソアレス
GK ラムズデール
sub:レノ、ホワイト、スワンソン、ロコンガ、ペペ、パティノ
希望を繋ぐ完全勝利
1月にアーセナルがちょっとずるい理由で延期にしてくれたおかげで、シーズン終盤のなかなか良いシチュエーションでノース・ロンドン・ダービーがやってきた。願わくばこの試合の勝敗で順位が入れ替わるところまで追い詰めておきたかったがそれは叶わず。アーセナルが勝てば逆転は不可能になり、スパーズが勝てば残り2試合を残して1ポイント差に詰め寄れる。近年なかったレベルでの争いが幕を開ける。
が、試合自体は簡単なものになってしまった。ロブ・ホールディングが早々に試合をぶち壊してしまい、後半2分のソンのゴール時点で勝敗は決していた。
立ち上がりこそアーセナルが気合の入ったプレスを見せるも、数日前にリヴァプールのプレスすらも回避していたスパーズの最終ラインは難なくそれをくぐり抜けた。若干みんなが不安に思っていたダビンソン・サンチェスも今日は頑張っていた。最初は前ではなく後ろばっかり見ていてスタンドからため息をもらっていた場面もあったけど、終わってみれば3点目の起点になったケインへの縦パスもサンチェスからだった。あのゴールの後の解説の下田さんが「ちなみにケインに縦パスを差し込んだのは、ダビンソン・サンチェスでした」ってわざわざ添えていたのは味わい深かった。
前半のうちに退場者が出たわけだけど、その時間までも主導権を握っていたのはスパーズの方だった。正直あれがなくても勝っていたのではないかと思われる。ソンを筆頭に攻撃陣はキレキレだったし、チームとして前向きな守備がうまくいっていた。
得点のタイミングは最高だったね。ホールディングに2枚目が出て、アルテタがどう修正するか迷っている間に追加点を奪い、ハーフタイムで気合を入れ直したはずのタイミングに決定的な3点目を取れた。特にソンのゴールはね、キックオフから1度もボールを奪われないで2分間回して取れたゴールだっただけに、アーセナルの10人の心を折るには十分すぎるものだったよ。
これで1ポイント差に迫った。スパーズは残りバーンリーとノリッジ、アーセナルはニューカッスルとエヴァートン。机上ではスパーズの方が有利だという意見をよく見るが、結局は相手次第なところが難しいところ。もう我々にできることは、確実に6ポイントを積むことだけだ。人事尽くして天命を待つ。泣いても笑ってもあと2試合だ。