2022-2023 プレミアリーグ 第11節
Tottenham Hotspur 2 – 0 Everton
Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:64勝22敗7分(勝率:69%)
得点
59分:ハリー・ケイン(Spurs)
86分:ピエール・エミール・ホイビュア(Spurs)
トッテナム・ホットスパー
FW ソン、ケイン(93’モウラ)、リシャルリソン(52’ビスマ)
MF ペリシッチ、ホイビュア、ベンタンクール(93’スキップ)、ドハーティ(93’スペンス)
DF デイビス、ダイアー、ロメロ(87’サンチェス)
GK ロリス
sub:フォースター、ラングレ、セセニョン、ヒル
エヴァートン
FW モペイ(66’ルーウィン)、グレイ
MF オナナ、ゲイエ(81’ロンドン)、イウォビ
DF マクニール、ミコレンコ、ターコウスキ、コーディ、コールマン(66’ガーナー)
GK ピックフォード
sub:ペゴビッチ、キーン、ビナグレ、ウェルチ、ドゥクレ、デイビス
クラブ記録更新
昨シーズンの出来が酷すぎたので、もう期待を裏切られまいと個人的に降格予想にしていたエヴァートンは思っていたよりも良いチームになりつつあるらしい。得点数が少ないのが気がかりなものの、失点数はここまでリーグ最小タイ。より組織力が問われるのは守備の方だからね。守備が安定している方がポジティブだよ。
いつもはどんな戦い方をしているのかよく知らないんだけど、今日のスタンスはあまりに消極的だったと思う。時折スパーズの良くない時にも感じることだけど、引いて守るのはいいんだけど、受け身になってはいけない。下がってスペースを消せてはいても、どこでどう奪うのかが決まり切っていないように見えた。
スパーズが先制してからもダイアーがボールを持っている時に誰もプレスに来る素振りはなく、余裕を持ってパスを回せていた。あまりにこないのでボールを持ったままそこで止まっていられるほどだった。失点を極端に恐れることで気持ちも引けてしまい、得点を奪う意欲があまりなかったようにも見える。とはいえグレイとオナナには決定機を作られたんだけどね。全体を通してみるとあまり怖さは感じなかった。
スパーズ側からすると、プレッシャーが弱いのでやりやすかったと思う。気持ちよくパスが回るので、肉体はともかく精神的な疲労は溜まりにくい試合だったのでは。さらにソン、ペリシッチ、ドハーティは散々ドリブルも成功させていて特に楽しかったでしょうね。
そんな試合の中での唯一のマイナス。リシャルリソンの負傷だ。接触もなかったところでふくらはぎを痛めてしまった。本人としてW杯が近いこのタイミングでの離脱はきついだろうし、チームとしてもクルゼフスキが戻っていないところでリシャルリソンまでいなくなるのは困る。しばらくは3-5-2かな。
これで勝点が23になる。これは開幕から10試合を終えた時点での勝点としてはクラブ記録らしい。にも関わらず上に2チームもいるとはレベルの高さに驚きだが、ひとまず満足のいく結果なんじゃないだろうか。
それとケインのゴール数も10試合で9ゴールは最高ペースだ。去年の17ゴールはあっさり超えてきそうではある。ただ得点王争いという面では「名前を呼んではいけないあの人」が異次元の得点力を見せつけていて、負傷離脱以外ではその勢いが収まる気配もないので厳しいかもしれないが。
今週はマンチェスターとニューカッスルのユナイテッドとの対戦が控えている。連敗も連勝もあり得る厳しい連戦だ。疲労の蓄積が心配ではあるが、積極性を失わなければ恐れすぎる必要はない。こうした試合を勝ち切って、自信を積み重ねていきたい。