2022-2023 プレミアリーグ 第14節
Bournemouth 2 – 3 Tottenham Hotspur
Stadium:バイタリティ・スタジアム
得点
22分:キーファ・ムーア(Cherries)
49分:キーファ・ムーア(Cherries)
57分:ライアン・セセニョン(Spurs)
73分:ベン・デイビス(Spurs)
92分:ロドリゴ・ベンタンクール(Spurs)
トッテナム・ホットスパー
FW ソン、ケイン
MF セセニョン(85’ヒル)、ホイビュア、ビスマ(58’ベンタンクール)、スキップ(45’モウラ)、エメルソン(64’ペリシッチ)
DF デイビス、ラングレ、サンチェス(58’ダイアー)
GK ロリス
sub:フォースター、タンガンガ、スペンス、ドハーティ
ボーンマス
FW ソランケ(89’スティーブンス)
MF ビリング(58’アンソニー)、レルマ、ムーア、クック、タバニエ(78’フレデリクス)
DF ゼムラ、セネシ、メファム、スミス
GK トラバース
sub:ブレイン、ロスウェル、スタニスラス、ピアソン、クリスティ、ロウ
ターンオーバー成功?
スポルティングにとどめを刺せなかったことでプランの修正を余儀なくされてしまった。次の火曜日のマルセイユ戦がコンテの言うところの「ファイナル」になったことで、連戦出場している選手を休ませるのはこの試合。ケインとソンは前線の駒不足によりその権利は与えられないらしい。踏ん張ってくれ。すまない。
ダイアー、ロメロを休ませるため、スリーバックは左からデイビス、ラングレ、サンチェスという新しい並びに。ダイアー固定だった中央を誰でローテーションしていくのか、という答えの一つがラングレだ。先制された場面ではソランケの体を貼ったポストプレーに負けて起点を作られてしまったが、その他は概ね安定していた。少なくともボールの扱いが上手なことは大きい。これからも試合によっては任せていけそうだった。
中盤は過労のベンタンクールをベンチに置いて、ホイビュア、ビスマ、スキップの並び。前半の問題はここだったのかなと思う。
この日も3-5-2で試合を始めたスパーズだが、やはりこのフォーメーションにすると、前線2人で完結させるロングカウンター以外の攻撃の形が見えてこない。ケインとソンがいつも以上にボールを受けようと試行錯誤していたが、彼らに任せすぎてしまいどうにもなっていない。
特に右サイドが絶望的で、サンチェス、エメルソン、スキップの並びでは攻撃が停滞してしまう。サンチェスは何をするにも自信なさげだしパスの配給は攻撃の起点というよりは、爆弾ゲームで自分に渡ってきたボールを早く逃したいというだけの消極的なものばかり。エメルソンも似たようなもので動いてはいるものの質が伴ってこない。スキップはいい動きをしているんだけど、突破力だったり意外性のあるパスだったりを得意とする選手ではないので、ボールを受けても何かを生み出せない。今の中盤3枚のインサイドハーフは向いていない気がする。せめて右をホイビュアにして左スキップの方がいいと思う。セセニョンはそこそこ1人でもいけるから。
後半の立ち上がりに失点した時は、正直いって勝つことは諦めた。もし会場にいたらこの時点で帰っていたかもしれない。モウラを入れて3-4-3にして良くなりそうな気配はあったのに、ここ最近の攻撃力で3点を取れるとは思いもしなかった。
なんの脈絡もないところから突然セセニョンが追撃の狼煙を上げた。ハイライトを見てもよくホイビュアはあのコースを見つけたもんだと感心する。セセニョンも2人に寄せられながらよく決めた。ペリシッチ加入以降みるみる成長していて頼もしいね。
そこからはもうひたすらセットプレーの嵐。サイドを攻め、クロスを放りまくって獲得したコーナーキックは実に19本。去年までならこの倍の数コーナーキックのチャンスがあっても得点は生まれなかったはずだ。今はセットプレーが明確に武器になっているから、最悪コーナーが取れれば良いと思って攻撃ができる。ソンもキックは上手くなったし、ペリシッチの左足の精度は高すぎる。いいキッカーがいることはチームを救うねホント。
本来はこんなに苦しまずに勝ちたい相手だったので、面白かったけど最高の試合だったとは言えない。どうも適当に試合に入って難しい試合にしないと自分に火をつけられないらしい。それじゃあ困る。ただ今日はターンオーバーすることは一つの目標だったわけで、最後にはみんな途中出場させちゃったとはいえ、少しは休ませられて勝てたのだから良かったとしようかな。