[EFL]3回戦 ノッティンガム・フォレスト vs トッテナム・ホットスパー

2022-2023 カラバオカップ 3回戦

Nottingham Forest 2 – 0 Tottenham Hotspur 

Stadium:シティ・グラウンド  

得点
50分:レナン・ロディ(Forest)
57分:ジェシー・リンガード(Forest)

トッテナム・ホットスパー
FW ペリシッチ(59’クルゼフスキ)、ケイン(59’リシャルリソン)
MF セセニョン、ホイビュア(46’ベンタンクール)、ビスマ、スキップ(59’ヒル)、ドハーティ(65’スペンス)
DF ラングレ、ダイアー、サンチェス
GK フォースター
sub:ロリス、タンガンガ、エメルソン、サール

ノッティンガム・フォレスト
FW アウォニー(62’ジョンソン)
MF オルブライエン(78’ホワイト)、リンガード(78’クック)、マンガラ、イェーツ、サリッジ(78’コルバック)
DF ロディ、ボリ、ウォーラル、オーリエ(62’ウィリアムズ)
GK ヘネシー
sub:ヘンダーソン、ソー、フロイラー、デニス

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電池切れ、か

 最下位のフォレストとはいえ、3回戦の段階からプレミアのクラブに当たってしまうと言うのは不運だった。が、これは言い訳にはなりにくい。何故ならより不運だと感じているのは4位のクラブを迎えなければいけない方だから。

 もうこの大会は割り切って大幅なターンオーバーを決断する可能性もあったけど、入れ替えは勝ちを目指せる範囲で行われた。ここでスタメンを飾れなかったタンガンガ、サール、スペンス、ヒルは冬のレンタル大候補でしょうね。

 前半やられて後半に盛り返すのが今のスパーズの鉄板だが、今日は前半の途中からボールを握る時間が長かった。ただし攻撃の形は見つからず、なんとかコーナーキックを稼いで泥臭く点を取りに行った。あまりリズムが生まれなかった要因に高い位置での守備のやり方が気になる。ケインとペリシッチだけでは寄せきれず本来はスリートップのもう一人が行くところを3-5-2の時はベンタンクールが前に出る形で補っていたのに、前半のメンバーではそれをやる人がいなかった。おそらく3人の中でも高い位置を取りがちだったスキップにやらせないといけなかったんだろうなとは推察する。

 その守備の面以外にもスキップの貢献度の低さが目についたのは攻撃面だ。あまり下がりすぎないポジショニングで、縦パスを引き込もうとするジェスチャーこそしてはいるものの、おそらくボールを受けた後のアイデアがないことが自分でもわかっているので、相手に隠れるポジショニングで誤魔化している。本気でボールを受けようとしていない。たまにボールが入ってもワンタッチで下げるのみで前を向こうという試みさえできていなかった。これじゃあウィンクスと変わらないぜ。右インサイドハーフというポジションで、ある程度の攻撃力も求められる役割は得意ではないだろうが、何かを見せないとホイビュアとベンタンクールの負担は減らせないよ。

 久々に前半を無失点で乗り越えたことで、この試合は大丈夫かもしれないと思ったのも束の間。後半の早くに失点して苦しくなった。1点目のサンチェスの気の抜けた守備は酷すぎる。なんで試合を重ねるごとに下手になっていくんだろうか。

 チーム全体として、攻撃を最後までやり切ることができず嫌な奪われ方をしてカウンターをくらうシーンが目についた。そうしてすぐに追加点を奪われたところで、ついに勤続疲労の限界を迎えたケインを下げることになる。スペンスを含め楽しみな選手が並んだが、特に何かを起こすことなくタイムアップを迎えてしまった。

 エネルギーが切れてしまったんだ、とコンテは言っていた。まさにそういう試合だったと思う。これは難しい問題だよね。過密日程だとわかっていながら、コンテは比較的選手を入れ替えずにやってきた。当然の状態に今あるわけだ。しかし普段でない選手をたまに見ると、途中交代にすら選ばれない理由が悲しいがわかってしまう。

 ビスマのように出るほどに状態が上がっていく選手もいれば、サンチェスのように出ればミスを重ねて悪循環に陥る選手もいる。メンバーを固定しても楽に勝てた試合はないスパーズにおいて、少しずつ入れ替えていくというもの現実的じゃなかった。毎試合のベストメンバーを選ぶ必要があったのだ。

 後半戦もそれなりの過密日程になるだろうから、カラバオを失った時間がいつかプラスになると信じるしかない。ワールドカップの中断までは後1試合、いい折り返しができますように。

2022-2023シーズン 試合結果一覧

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