[FA]4回戦 プレストン・ノースエンド vs トッテナム・ホットスパー

2022-2023 FAカップ 4回戦

Preston North 0 – 3 Tottenham Hotspur 

Stadium:ディープデイル  

得点
50分:ソン・フンミン(Spurs)
69分:ソン・フンミン(Spurs)
87分:アルノー・ダンジュマ(Spurs)

トッテナム・ホットスパー
FW ソン(85’ヒル)、ペリシッチ、クルゼフスキ
MF セセニョン(71’ダンジュマ)、ベンタンクール(71’スキップ)、ビスマ、ドハーティ(71’エメルソン)
DF ラングレ、サンチェス、タンガンガ
GK フォースター
sub:オースティン、ダイアー、デイビス、ホイビュア、ケイン

気分良くなってくれれば

 現在はイングランドの2部リーグを戦っているプレストン・ノースエンドというクラブは、プレミアリーグの前身であるイングリッシュ・フットボールリーグの初代チャンピオンらしい。1888年のことだ。ちょっと調べてみるとオリジナル12チームのうち、今も残っているクラブは11クラブもある。しかもいずれも聞いたことのある名前ばかり、エバートン、ヴィラ、ウルブズは今も1部にいるのだから驚きだ。イングランドのフットボールは長い長い歴史がある。ちなみにプレストンにはトッテナムからレンタル中のトロイ・パロットも在籍中だ。今日は契約上の制約で出場はできない。

 体調が万全ではないケインの代わりに最前線にはペリシッチが入っていた。今までの監督はケインの不在時にはソンをそこに置いていたのにコンテはそうはしないらしい。というかこういう時のためにリシャルリソンはいるんじゃないのか。そんなに離脱ばかりしていると、ダンジュマに立場を奪われるのはソンじゃなくてリシャルリソンになるぞ。

 ペリシッチは頑張ってくれてはいたものの、さすがに効果的なプレーは多くならない。そこで奮闘していたのがソンだった。ケイン不在で攻撃面の責任を一心に背負ったかのように、どこにでも顔を出してボールを受けてはドリブルで局面を変えていた。

 組織的な守備ということで、立ち位置のバランスなんかはプレストンも良く整備されていたが、個々の球際や寄せの厳しさはやはりプレミアのチームと比べると見劣りしてくる。ソンの1点目の芸術的なミドルの場面も寄せの甘さから生まれてしまった余裕からだった。普段からソンと対戦しているクラブはソンにあの場所であの時間は与えてくれない。

 それでもシュートは見事だったし、個人的には先制した喜びよりソンが決めたことが嬉しかった。ありとあらゆるプレーが上手くいかないことで自信を失いさらに悪くなる悪循環にハマっているから、点を取っていくことでメンタルから改善されていくことを願う。

 リードできたことでダンジュマをデビューさせることもできた。そして早速のゴールも記録した。それ自体は目の前でディフェンダーが転倒した上で当たり損ないの地味なゴールだったが、半年で結果を残さなければならない選手にとっては大きなことだ。それ以外のプレーでのダンジュマらしさっていうのはまだちょっとわからなかったけど。

 点を取った2人もそうだし、クリーンシートを達成した守備陣もそう。相手のレベルはさておいて、上手くいっているぞという気持ちになれるといいね。いつもカップ戦のこの手の試合は同じくらい安心して見ていられるといいのにな。

2022-2023シーズン 試合結果一覧

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