2022-2023 プレミアリーグ 第35節
Tottenham Hotspur 1 – 0 Crystal Palace
Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:72勝27敗10分(勝率:66%)
得点
45+1分:ハリー・ケイン(Spurs)
トッテナム・ホットスパー
FW ケイン、リシャルリソン(79’クルゼフスキ)
MF ソン(89’ダンジュマ)、ホイビュア、スキップ、ポロ
DF デイビス、ラングレ(89’ダイアー)、ロメロ、エメルソン
GK フォースター
sub:オースティン、サンチェス、ビスマ、サール、ペリシッチ、モウラ
クリスタル・パレス
FW ザハ、アイェウ(84’エドゥアール)、オリズ
MF シュラップ(74’ヒューズ)、エゼ、ドゥクレ
DF ミッチェル、グエイ、アンデルセン、ウォード
GK ジョンストン
sub:グアイタ、クライン、リチャーズ、ミリボイェビッチ、ロコンガ、リーデヴァルト、マテタ
4試合ぶりの勝利、10試合ぶりのクリーンシート
リーグも残り4試合、去年はアーセナルと熾烈な4位争いをしていたなあと思い出すのであります。今年は消化試合にばらつきがあるせいもあって、今自分たちがなんの集団にいるのかよくわかっていない。まあ贅沢なことは言えないよね。チーム状況は最悪でシティとチェルシー以外には勝てる気しないもの。
ライアン・メイソンが就任後、1分1敗だがそれを評価に入れるのはかわいそうだ。相手が相手だし準備期間もなかったのだから。今回ようやく1週間の時間が空いて、早くもメイソンはオリジナリティを見せてきた。フォーメーションは4-4-2を採用。エメルソンとデイビスの復帰で幅が広がったようだ。
攻撃時はエメルソンが右のセンターバックのようなポジションを取り、デイビスが上がっていく3-4-3に変わる。良い時に怪我をして残念に思っていたエメルソンが復帰後初戦にも関わらずフル出場で良いプレーをしてくれた。ポロに比べると段違いに守備は安定しているし、ビルドアップも人任せにしない。チームとして運べないことにイラついてボランチの位置でボールを要求していたのには笑ってしまった。しかもスキップとホイビュアより運んでくれそうだった。
コンテ流では守備時に5バックになることで幅には強い分、下がりすぎてしまいボールを奪っても前に出ていけない問題と、中盤のプレッシャーがかからない問題が深刻になっていたが、4-4-2にしたことでどちらも改善されていたように見える。まあパレスをスパーズと同じように、ボールを持たされて崩しに行く攻撃が苦手そうだったから次も通用するかはわからないけど。
一定の成果は挙げた新フォーメーションだが、このまま本格的に4バックに戻していくのだろうか。今の所属選手はあまりにも適性がウイングバックに寄っている選手が多い。ポロ、スペンス、ペリシッチ、セセニョン、ウドジェ、ここまではサイドバックにするには守備が不安だから、3バックでいくしかないのだと思っていた。エメルソンを右CBにするのは個人的にはアリ。今シーズンだけなら今日のやり方は良さそうだ。サイドバックは2人以外にいないけど、サイドハーフは左ソン、右ポロの組み合わせから、左ペリシッチ、右クルゼフスキでもいけそうだ。左ダンジュマでソンはフォワードでも良いしね。
もういつぶりかわからないようなクリーンシートを達成した反面、相変わらずリードをした後に気持ちが引きこもってしまう部分は課題として残る。別にパレスががむしゃらに攻めてきたわけでもないのに、ボールは常に相手にあってスパーズの選手たちは守り切りの姿勢だった。もし追いつかれて終わったとしたら、試合後のインタビューでは「追加点を取りに行く勇気が必要だった」みたいなことを言っていたに違いない。この辺は勝つと曖昧になってしまう部分だと思うし、常日頃から改善する意識を持っていかないと変わらない。
勝ったから久方ぶりにちゃんと順位表を見てみると、4位以上は絶望的、数字上はという綺麗事は忘れるべきだ。残り3試合で5位のリヴァプールには5ポイント差をつけられているのでこっちも厳しい。むしろ勝点差2で3試合少ないブライトンに抜かれる可能性はかなり大きい。下手するとヴィラにも抜かれかねない。
というわけで、スパーズの終着点はおそらく6位から8位の間だ。今年もヨーロッパの大会に出る権利は7位までかな?せめてそこのラインは死守したいところ。さてどうなるでしょう。