2023-2024 カラバオカップ 2回戦
Fulham 1 – 1 Tottenham Hotspur
Stadium:クレイヴン・コテージ
得点
19分:ミッキー・ファン・デ・フェン(OG)(Cottagers)
56分:リシャルリソン(Spurs)
トッテナム・ホットスパー
FW ペリシッチ(72’クルゼフスキ)、リシャルリソン(72’ソン)、ソロモン(82’マディソン)
MF ロチェルソ(46’スカーレット)、ホイビュア、スキップ(72’サール)
DF デイビス、ファンデフェン、サンチェス、エメルソン
GK フォースター
sub:ヴィカーリオ、ロメロ、ウドギ、ビスマ
フラム
FW ムニス(83’ヒメネス)
MF B・リード(77’ハリス)、H・リード(77’ペレイラ)、ケアニー(83’フランソワ)、パリーニャ、トラオレ(61’ウィルソン)
DF ロビンソン、リーム、ディオプ、テテ
GK ロダーク
sub:レノ、ムバブ、デフォウガロレズ、ヴィニシウス
いやあこれは痛い・・・
今年はヨーロッパの大会に出場しないため、カラバオカップは2回戦からの参加となる。まだまだ下部カテゴリのチームが多数参加している段階で、プレミアのクラブを引き当ててしまうとは実にスパーズらしい。去年もフォレストを引いて3回戦で敗退しています。つまり、2年連続の初戦敗退です。
直近のリーグ戦からのスタメンを半分近く残したフラムに対し、スパーズは9人を入れ替えた。残ったのはリシャルリソンとファンデフェンのみ。途中交代多めなリシャルリソンはともかく、ここでファンデフェンが出てくるということは、やっぱりサンチェス以外は落第というか移籍候補というか、なんだろうね。
メンバーが変わっても方向性は変わらないスパーズ。前の方から睨みを聞かせてくるフラムに対し、まあボールを運べない。去年までのチームを思い出してしまった。
ビルドアップ時はいつものように、両サイドバックは中盤の位置に入るのだが、センターバックの前にエメルソン、ホイビュア、デイビスと並んでも誰もボールをもらって前を向けない。ただワンタッチでボールを下げるマシーンになっている。このポジションのビスマ依存度が明確になったように思えてしまった。
それとポロとウドギが出ている時は片方が真ん中にいて、攻撃側のサイドのサイドバックはウイングを追い越すか近い位置まで上がって行っていたんじゃないかと思う。エメルソンとデイビスは2人とも同じくらい低い位置にいるので、スキップやロチェルソが下がってくるスペースを消していた。だからかつてのように後ろ5人と前5人での前後分断が起こっていた。こうした状況を変えるためにもロチェルソなんかが無理矢理下がってきて流動性を生んで欲しかった。ボールに触ってなんぼの選手じゃないのかい君は。
フラムのプレスは牽制するためのプレスで、そこからショートカウンターで仕留めてやろうっていう攻撃的なものじゃなかったから、失点が増えずに済んだだけで、特に前半はみんな酷かった。ただ運べないという組織的な問題だけではなく、個人としても球際という球際で負けていた。ポステコグルー体制になってから、ここまでの劣勢スタートは初めてだったから、どんな修正を加えるのか注目していたのに、まさかのロチェルソoutスカーレットin。これには驚いた。
インタビューでは「勝つためのメンバーを選ぶ」と言っていたのに、ビハインドの状況でこの交代では説得力がない。左サイドで高い壁だったテテの靴紐を切るという大仕事はしたものの、そのほかの場面では存在感はなかった。
PK戦になった時点で、なんか勝てる気がしなかったよね。サンチェスなんて蹴る前から外しそうだったし案の定だし。でもまあ蹴った選手を批判するのはお門違いだと思うのでそれはいい。どっちにしてもフォースターが止めそうにもなかったもの。駆け引きしたりと余裕と自信の見えたフラムの選手に対し、ほとんど素直に蹴っていたスパーズの選手たちはPKの実力では完全に負けていた。練習しなさい。
終わってみればなんとでも言えちゃうから意見としては弱いけどさ、ここまでターンオーバーする必要はなかったなって思う。まだ過密日程って感じでもないんだから、フラムと同じで半分くらいの変更でよかった。盛大なターンオーバーは勝てる範囲でやるべきで、負けてしまったらその妥当性を検証しなきゃいけない。「実戦でいろんな選手を見たかった」とは言っていたが、カップ戦を失うということは、この先選手を試す場を失うということだ。もう年内はリーグ戦以外の試合は無くなってしまった。