[PL]第9節 トッテナム・ホットスパー vs フラム

2023-2024 プレミアリーグ 第9節

Tottenham Hotspur 2 – 0 Fulham 

Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:76勝28敗10分(勝率:66%)  

得点
36分:ソン・フンミン(Spurs)
54分:ジェームズ・マディソン(Spurs)

トッテナム・ホットスパー
FW リシャルリソン(81’ジョンソン)、ソン(81’ベリス)、クルゼフスキ
MF マディソン(81’ロチェルソ)、ホイビュア、サール(62’スキップ)
DF ウドギ(56’エメルソン)、ファンデフェン、ロメロ、ポロ
GK ヴィカーリオ
sub:フォースター、フィリップス、ダイアー、ヒル

フラム
FW ヴィニシウス(46’ヒメネス)
MF ウィリアン、ルキッチ(72’リード)、パリーニャ(82’ケアニー)、ペレイラ(46’イウォビ)、リード(62’ウィルソン)
DF ロビンソン、リーム、バッシー、カスターニュ
GK レノ
sub:ロダーク、トゥーレ、デフォウガロレズ、ムニス

まだまだ止まる気ないんで

 絶好調の時にやってくるインターナショナルマッチウィークほど怖いものはない。代表での活動によって、チームの一体感が失われてしまうかもしれない。怪我人が出て戦力が下がるかもしれない。何かのスキャンダルが発覚するかもしれない・・・幸いなことにスパーズは何もなかった。むしろ普段は出場機会の限られているロチェルソのような選手が実戦復帰してくれたので、珍しくプラスとも言えそうだ。

 今日の注目は、ビスマが不在の中でどれだけやれるのか。上手く行き過ぎているのでほとんど変更のなかった先発メンバーがここで変わる。代役は順当にホイビュアが務めることになった。2週間ぶりの試合、そして圧倒的な存在感を見せていたビスマの不在。そんな不安と火曜の早朝の4時起きという過酷さを吹き飛ばしてくれる最高の前半だった。

 単純にビスマの役割をホイビュアに押し付けなかったのが、意外だったし良いポイントだった。ビスマなら多少のプレスに動じることなく一人で運べてしまうが、そんなプレーは並の人間にはできない。そこをいつも以上にマディソンやサールも下がってボールを受けようとしていたし、何よりウドギがスーパーだったね。

 もはやサイドバックなのかインサイドハーフなのかツートップの一角なのか分からないほどに自由に前線のスペースに入り込んではフラムのディフェンス陣を混乱させていた。なんかずっと走ってた。後半の早くに交代したのはケガのような理由じゃないといいけど。

 フラムがトッテナムの勢いを恐れたのか、あまりにも腰が引けてしまい、プレッシャーのかけどころもカウンターの隙も見つけられないでいた。そこをたたみかける多彩なボール回しと失った後の強烈なハイプレスで、前半は完全に試合を支配するスパーズ。この展開で複数得点を確実に奪ってしまうことが今後の伸び代になるだろう。試合を通じてリシャルリソンのシュート精度とクルゼフスキのシュート意識は気になる部分だった。この2人も点を取れるようにならないと、せっかくケイン依存から脱却したチームがソン依存に変わるだけになってしまうから。

 そんな文字通り目の覚めるような前半から一転、やや前に出てきたフラムに気圧されてしまい、久しぶりに守勢に回るスパーズを見ることに。いつもと3枚が変わっただけだが、ビスマ、サール、ウドギに変えて、ホイビュア、スキップ、エメルソンになったことで停滞感が出た。前者にあって後者にないもの。それは運ぶドリブルだと思う。

 ボールを受けた時に数メートルドリブルで運んでいく、1人くらいの相手ならいなしてキープしてしまう。それが出来ないことがじわじわとチームに効いてきた。試合勘を失っているという言い訳も聞こえてきそうだが、調子良くてもできていなかった気もする。1人くらいのメンバーチェンジなら問題にならないが、3人も変わるとこれほどに違う。これは監督の調整でなんとかできる範囲なのだろうか。

 それでも失点しないままに試合を締められたことは気持ちがいい。今節は試合が最後だったので、1試合終わるごとに暫定の順位が下がっていく不思議な感覚があったが、きっちり首位を守ることに成功した。実は今はフラム、パレス、チェルシーと続くロンドンダービー3連戦だ。パレスもチェルシーも昨年比で調子を上げてきているところだが、今のまま蹴散らして行きたい。

2023-2024シーズン 試合結果一覧

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