[PL]第28節 アストン・ヴィラ vs トッテナム・ホットスパー

2023-2024 プレミアリーグ 第28節

Aston Villa 0 – 4 Tottenham Hotspur 

Stadium:ヴィラ・パーク

得点
50分:ジェームズ・マディソン(Spurs)
53分:ブレナン・ジョンソン(Spurs)
91分:ソン・フンミン(Spurs)
96分:ティモ・ヴェルナー(Spurs)

トッテナム・ホットスパー
FW ジョンソン(88’ヴェルナー)、ソン、クルゼフスキ
MF マディソン(88’ホイビュア)、ビスマ、サール(70’ベンタンクール)
DF ウドギ、ファンデフェン(49’ドラグシン)、ロメロ、ポロ
GK ヴィカーリオ
sub:オースティン、デイビス、エメルソン、ロチェルソ、スカーレット

アストン・ヴィラ
FW ワトキンス、ベイリー(69’イロエグブナム)
MF ルイス、ティーレマンス(58’ディアビ)、マッギン
DF ディニュ(58’モレノ)、トーレス、ラングレ(58’ザニオーロ)、コンサ(85’カルロス)、キャッシュ
GK マルティネス
sub:オルセン、ヘイデン、デュラン、ロジャース

与えたダメージは3ポイント以上

 2023-2024シーズンのリーグ戦も残すところ12試合。去年よりも順位が上がっていればいいよね、なんて開幕前は思っていたことをすっかり忘れ、予想通り優勝争いを繰り広げる3チームを除くと1枠しかないCL出場権を争っている。目の上のライバルはアストン・ヴィラ。これも開幕前には予想だにしていなかった相手だ。スパーズが1試合未消化で5ポイント差、勝てば2ポイントに縮まり負ければ8ポイントに離される。シックスポインターと呼べる緊張感は今シーズン最後かもしれない。

 そんな試合の重要性を理解しているからか、ヴィラ・パークに集まったサポーターたちの熱量は最初から高かった。ワンプレーワンプレーに対する反応がいいね。ちゃんとチームの後押しをしている感がある。最近までこのスタジアムが負けなしどころが凄めの連勝記録を作っていただけある。そんなホームサポーターに負けじと声をあげるアウェーのスパーズサポーターの声も、また選手を後押ししていた。

 エメリのスパーズ対策なのかいつもそうなのか知らないが、今日の相手もスリーバック。5枚で横幅を守りツートップを中心としたカウンター、最近こんなのばっかり相手にしていてうんざりしてきた。他のチームと違ったところは、ヴィラは出来る限り高いラインを敷いていること。

 これもいつも通りと言えるが、前半のスパーズは攻めあぐねる。ワトキンスを中心とするヴィラのカウンターが怖いので、慎重になっているのが随所にわかる。相手のラインが高いので、いろんな選手がかわるがわる裏に走っているのに一向にパスが出ない。ジョンソンやウドギがサイドで1人かわした後に、斜め中央にパスを刺せそうな場面があるのに怖がって出さない。結果的にサイドにボールを集めるだけになってしまい、シュートが打てないまま前半を終えた。間一髪のディフェンスで無失点に終えられたことは結果オーライで、もし失点していたら、だいぶ評価の違った前半だったはずだ。

 後半の立ち上がりも少しバタついてしまい、体を投げ出して決定機を阻止したファンデフェンが負傷してしまった。右足を気にしていたけどこれは前回と同じだっけ?試合後にポステコグルーは思ったよりも軽症だと話してくれたので検査の結果もそうであると願いたい。そして前回と違うのは任せられるセンターバックがいること。これまで守備固めでの出場のみだったラドゥ・ドラグシンがついに登場。イエロー一枚余計だった以外はとても安心して見ていられた。この年齢でこの緊急出場であんなに落ち着いてプレーできるなんて大物だよお兄さんは。

 やや嫌な空気になりかけたこのタイミングで立て続けのゴールを奪えたことは大きかった。チームにとってもそうだし、ドラグシンの気持ちも楽になったはず。サールのクロス凄かったよね。クルゼフスキも数字が残ったのは3点目のアシスト1つだけど、この2点の起点はいずれもクルゼフスキだった。ソンは言わずもがな、ジョンソン、マディソン、ヴェルナーと攻撃陣がバランスよく関われているのはいい流れだと思っています。

 それでも試合の緊張感は保たれたままだったのに、マッギンの退場で試合が終わってしまった。連戦の疲労もあるだろうがヴィラの選手の諦めは早かった。とはいえここからのスパーズは良くなかったと思う。気持ちに余裕が出ていることがプレーにも明確に表れていた。もちろん0-2のままでも優勢だが、畳みかけて3点差にする強かさがないといけないと思う。テンポを落として試合を締めにいくにはまだ時間があるし、苦手なセットプレーで1点返されればどうにでもなってしまう点差なのだから。結果的には2点を追加したわけだけど、点を取りに行ったというよりも相手をいなしていたら突破できてしまい生まれたゴールだった。

 と、気になるところはあったけど、まずは勝ててよかった。直接対決で大勝し得失点差もひっくり返し、相手のキャプテンは最低でも3試合の出場停止となる。願っていた以上のものを持って帰ることができたと思う。とはいえ残る11試合にはシティ、リヴァプール、アーセナルが残っている。なんならそれは連戦であり、実はニューカッスル戦からの4連戦だ。しかも高い確率で、チェルシー戦も挟まってくる。本当の山場はこれからやってくるが、それに弾みをつける勝利であるといいね。ここから先、全勝の覚悟でいこうぜ。

2023-2024シーズン 試合結果一覧

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