2024-2025 プレミアリーグ 第6節
Manchester United 0 – 3 Tottenham Hotspur
Stadium：オールド・トラフォード
得点
３分：ブレナン・ジョンソン(Spurs)
４７分：デヤン・クルゼフスキ(Spurs)
７７分：ドミニク・ソランケ(Spurs)
トッテナム・ホットスパー
FW ヴェルナー(77’ムーア)、ソランケ、ジョンソン(77’サール)
MF マディソン(77’ペリヴァル)、ベンタンクール、クルゼフスキ
DF ウドギ(46’スペンス)、ファンデフェン(81’ドラグシン)、ロメロ、ポロ
GK ヴィカーリオ
sub：フォースター、グレイ、ビスマ、ランクシャー
マンチェスター・ユナイテッド
FW ラッシュフォード(73’ホイルンド)、ザークツィー(46’カゼミロ)、ガルナチョ
MF メイヌー(44’マウント(85’ディアロ))、フェルナンデス、ウガルテ(73’エリクセン)
DF ダロット、マルティネス、デリフト、マズラウィ
GK オナナ
sub：バユンドゥル、リンデロフ、エバンズ、アントニー
去年の序盤のような
まず謝罪から。カラバグ戦のレビューサボりました。すみません。週末予定が詰まっていて書く時間が取れませんでした。過密日程の大変さが身に沁みました。
試合前のVTRにもあったように、開幕から5試合の成績は共に2勝2敗1分で今日を迎えた。10位以下に沈んでいるのはもちろん本意ではないものの、チームを取り巻く空気感はたぶん異なる。ユナイテッドは今シーズンも良くなさそうだという暗い感じで、スパーズは結果が出ていないだけで前を向けている。ブルーノの退場は個人的には厳しい判定だったように思っているが、試合後のユナイテッドサポーターの感想が軒並み「12人いても負けていた」といったもので深刻そうだった
ピンチのシーンも少なくないというのは反省するポイントではないのだと思う。それよりもボールを持つだけでなく、決定機を多く作れていた攻撃面の改善を褒めるべきだ。
これは必ずしもスパーズの成長だけではないね。ユナイテッドは前からプレスにいくようで来ないし、かといって引くわけでないミドルブロックの形。後ろでボールを持てて裏にスペースもあるというスパーズの最も得意とする状況で戦ってくれて助かった。特に何の研究もされていなかったんじゃないかというくらいハイプレスが決まり、ユナイテッドはロクにボールも運べない時間が長かった。
でも良くなっているところもある。ロメロを中心に真ん中への縦パスを狙う回数が増えた。そこからカウンターを受けることもあるけれど、これは続けないといけない。中央を攻めて相手のディフェンスを絞らせた時に初めてサイドの仕掛けが意味を持つ。久々のヴェルナーはシュートシーンでは完全に自信を失っている顔をしていたけど、縦への突破は良かったよ。そして4試合連続のジョンソンはこの調子で頼みます。
アンカーはビスマでシーズンを始めたが、ベンタンクールが今は良い。攻守に非常に効いていて、何より安定感がある。ここのポジション争いは続いてほしい。スペンスも出番があれば良いプレーをしていると思うので、各ポジションに厚みが出てきた感じはあるね。気になるのはルーカス・ペリヴァル。
プレシーズンで目立っていたので攻撃的ミッドフィルダーの補強は見送ったのだけど、今のところペリヴァルは適応に苦しんでいる。18歳で初のプレミアなのでそりゃそうだとも言えるが、プレー強度やスピードにまだ慣れていないようだ。上手いプレーを見せたと思えば、軽いプレーで危ない失い方をしてしまう。しまいには攻撃の最後の局面でのパスやシュートの判断でも怒られてしまっていて、本当の意味で戦力になりそうなのはもう少しかかりそうだ。
対比するようになるが、マイキー・ムーアの起用の仕方はとても良いと思う。昨シーズンの終わりから、少しずつ出場時間を伸ばしている。最初はロスタイムだけで、今日は15~20分くらいは出た。まだまだ慣らしという使い方で余裕のある展開で出場しているので本人も挑戦しやすい。最後のカットインからのシュートはかなり雰囲気があった。今シーズン中に数字が残れば嬉しいなくらいの立場だとは思うけど、こりゃ公式戦で結果が出るのも遠くないかもしれないぜ。
ユナイテッドのような相手に対してここまで完勝できたことは大きな力になるはずだ。ポステコグルーのスタイルは全員が本当に信じた時にのみ結実するようなものなので、今日のような積み重ねは大きい。順位自体はまだ8位だけど、去年のスタートダッシュのような高揚感が少しずつ戻ってきた。
