2024-2025 プレミアリーグ 第16節
Southampton 0 – 5 Tottenham Hotspur
Stadium:セント・メリーズ・スタジアム
得点
1分:ジェームズ・マディソン(Spurs)
12分:ソン・フンミン(Spurs)
14分:デヤン・クルゼフスキ(Spurs)
25分:パペ・マタル・サール(Spurs)
45+4分:ジェームズ・マディソン(Spurs)
トッテナム・ホットスパー
FW ソン(46’ジョンソン)、ソランケ(82’ランクシャー)、クルゼフスキ
MF マディソン(77’ヴェルナー)、ベリヴァル、サール
DF ウドギ(28’ポロ)、グレイ、ドラグシン、スペンス(77’ドリントン)
GK フォースター
sub:オースティン、キング、ハーディ、オルセシ
サウサンプトン
FW スレマナ(15’ウッド)、アームストロング(82’アーチャー)、ディブリング
MF アリボ、ダウンズ、フェルナンデス
DF マニング(62’菅原)、ベドナレク、ハーウッドベリス、ウォーカー=ピータース
GK マッカーシー
sub:ラムリー、ブリー、ララーナ、アモアメヨー、フレイザー、オヌアチュ
解任ダービー大勝利
この試合、両チームのサポーターは同じようなことを考えていたと思う。今のスパーズになら勝てるかもしれないというセインツサポーターと、流石にセインツには勝てるでしょうというスパーズサポーターと。イングランドのブックメーカーでは「次に解任される監督は誰か」という賭けが行われており、試合前時点で同率3位がポステコグルーとラッセル・マーティンだったようだ。触れていなかったか聞き逃したかで1位は知らないのだけど、おそらくウルブズの監督かな。
先発に変化があった。どうあっても勝たなければならない試合ではあるが、年末までの対戦相手を見れば選手を休ませるならこの試合だ。スペンスがようやく右サイドバックとして先発を勝ち取った。そしてビスマが累積警告による出場停止でアンカーにはベリヴァルが抜擢された。正直ここはサールアンカーのマディソンとクルゼフスキがインサイドでくると予想していたので、いい意味で裏切られた。
出ればいいプレーをしていたように見えるも、ほぼ出場機会を得られていなかったスペンスが開始30秒で窮地のポステコグルーを救った。出られなかった鬱憤を晴らすような力強い突破でマディソンのゴールをアシスト。ウドギの負傷で結局左でのプレーになってしまったが、いいプレーは出来ていたと思う。右にいる時はポロほどに上がりすぎないのでビルドアップがスムーズになったり、前への推進力もあったりで良かった。ちょっとセインツの守備が甘々だったので今日だけで判断は出来ないけれど、今のところここまでの冷遇の理由は分からなかった。あとウドギの負傷でついにレギロンにチャンスが来たかと思ったのにこういう時に限ってベンチにいないのはなぜなのだ。ポロも出したくないような展開だったのに。
スコア通りというべきか、あまりにもセインツの状態が酷かった。何試合か見た限りでは後ろからの繋ぎにこだわるあまり勿体無い奪われ方で失点をしているチームという印象を持っていたのだけど、この試合に関して言えばそんなポジティブな要素はどこにもないくらい、戦えていないチームだった。ボールサイドへの寄せも中途半端だし、スパーズが狙っているウイングへの配給にも何の対策もされていない。技術がどうこう選手の質がどうのという次元じゃないくらいだ。ここまでチームが崩壊していると、監督の解任も妥当なのかな。1試合で外野がいうことでもないのだけれど。
気持ちよく点を量産できたし、ベリヴァルもプレミア初先発でフル出場となった。グレイもスペンスも合わせて自信になる試合になっただろうね。ようやくドリントンもデビューさせることができた。名前だけは見ていたけどプレーを見たことあったっけ?大きいなと月並みに思った。出てきて早々にミスパスで失点しかけていたけど、前につけるパスのチャレンジは良いと思うよ。
サウサンプトンが悪すぎたので、気持ちが晴れたとか自信がついた選手がいるとかの収穫だけありがたくいただく形になる。チームとしての問題点がどうなったのかはこの試合からはわかりません。セインツが緩すぎて前線の質だけで点は取れてしまった。でもマディソンが下がってゲームメイクする際にベリヴァルもサールも低い位置のままなので、ソランケが孤立してしまうところとかは本来は気になる部分のはず。
しかしようやく勝てたのは素直に嬉しいね。これで勢いがつくという類の勝ち方ではないけれど、何かは変わるかもしれないし。後半はだいぶ省エネモードで連戦の中でも疲労も少ない試合にできたはず。木曜はユナイテッドとのカラバオカップ準々決勝だ。シティを倒して上がったら次はユナイテッド。はたしてマンチェスターキラーとなれるだろうか。