2025-2026 カラバオカップ 3回戦
Tottenham Hotspur 3 – 0 Doncaster Rovers
Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:103勝44敗14分(勝率:64%)
得点
14分:ジョアン・パリーニャ(Spurs)
17分:ジェイ・マクグラス(OG)(Spurs)
90+4分:ブレナン・ジョンソン(OG)(Spurs)
トッテナム・ホットスパー
FW オドベール(61’リシャルリソン)、テル(87’バーネット)、ジョンソン
MF シモンズ(61’ベリヴァル)、ベンタンクール、グレイ
DF スペンス(75’ウドギ)、ダンソ、パリーニャ、ポロ
GK キンスキー
sub:オースティン、ファンデフェン、バイフィールド、トンプソン、スカーレット
みんな良かったんじゃない
先週はチャンピオンズリーグ、今週はカラバオカップ。重みは当然チャンピオンズリーグだが、こちらは負ければそこで終わりのトーナメントだ。ドンカスター・ローヴァーズはリーグ1(3部相当)のクラブで今年はスパーズからアジャイがレンタルで武者修行をしている。普通はレンタル中は元クラブとの対戦では出場できない契約になっているはずだが、今回はスパーズ側が許可を出したとのこと。ちゃんと先発してスペンスに抑えられて60分までプレーしていた。頑張ってくるんだよ。
こちらはカップ戦らしくターンオーバー。センターバックの2人を無理に起用せずパリーニャにお願いしたのは賢い選択だったと思う。しかし高井が間に合っていれば、ほぼ間違いなくチャンスをもらえたであろう試合だったので加入後すぐの怪我が本当にもったいない。4回戦のカードはアウェーのニューカッスルを引いてしまったので、このまま行くと年明けのFAカップで良い相手を引かない限り出番は来ないかもしれない。そしてその頃にはドラグシンも帰ってきているはず。予想の範疇ではあるのだけど、全く出られずに1年を終える可能性も出てきてしまった。悲しい。
早めに2点を奪えたことで、それなりのエネルギー消費で勝ちあがれたことは収穫だった。これまで出場時間が少なめの選手たちも良いプレーをしていた。特に印象的だったのはアーチー・グレイ。ディフェンダーが足りなくてもちゃんと中盤で起用してもらえて良かった。右の高めの位置でジョンソンを上手にサポートしながら攻撃の潤滑油になっていた。走り込む位置やタイミングがいい感じで、ジョンソンの足りない部分を補いつつ、ジョンソンが望んでいるようなパスで生かしてあげてもいた。なんかグレイって、球際で不思議と伸びる瞬間があるよね。決して足の速いタイプには見えないけど、ボールコントロールが大きくなったなって思って相手が食いついてくる時になぜか追いついて抜き去っている時がある。アレ面白いですよね。だから何ということはないんですけど。
反対に心配なのはテルかな。およそ決定機と言っていい場面を何度も空振りで逃してしまっていた。うまいことクロスに入り込めている部分は良い面としたいが、シュートミスの一歩手前の空振りというのはどうしたものか。関係あるのかわからない話をするんだけど、テルの蹴り方が少し気になるんですよね。シュートを打つ時とかに足だけ伸ばしてボールを弾くようなクセのある蹴り方をする。そのせいで体重が乗り切らずに思っているよりボールに力が伝わっていない。それでも体の強さがゆえにある程度の強いキックはできているんだけど、蹴り方を改善したらもっといけるよと思ってしまう。芯を捉えるような蹴り方をしていないその変なクセが今日のボールに届かない一因なんじゃないのかなって気がしています。いずれにせよ自信を失いつつある顔をしているのでそこのケアはしてあげてほしい。いくらミスをしても強気でガッツのあるプレーをしてくれ。そうしていればいつか結果がついてくるから。
みんなに時間を与えつつ、問題なく突破する順調なカップ戦の初戦でした。対戦相手を眺めると10月の代表ウィークに入るまでは全勝で進みたいような日程になっている。いつかのための貯金を作っておきたい。気を抜かずに行こうぜ。