2025-2026 チャンピオンズリーグ リーグフェーズ第5節
Paris Saint-Germain 5 – 3 Tottenham Hotspur
Stadium:パルク・デ・フランス
得点
35分:リシャルリソン(Spurs)
45分:ヴィチーニャ(Paris)
50分:ランダル・コロ・ムアニ(Spurs)
53分:ヴィチーニャ(Paris)
59分:ファビアン・ルイス(Paris)
65分:ウィリアム・パチョ(Paris)
72分:ランダル・コロ・ムアニ(Spurs)
76分:ヴィチーニャ(Paris)
トッテナム・ホットスパー
FW コロムアニ(84’オドベール)、リシャルリソン
MF ベリヴァル(76’クドゥス)、グレイ(76’パリーニャ)、ベンタンクール、サール(84’シモンズ)
DF スペンス(84’ウドギ)、ファンデフェン、ロメロ、ポロ
GK ヴィカーリオ
sub:キンスキー、オースティン、ダンソ、デイビス、トンプソン、バーネット、スカーレット
パリ・サンジェルマン
FW クヴァラツヘリア(79’デンベレ)、エンジャントゥ(79’ラモス)、バルコラ(56’イガンイン)
MF ルイス、ヴィチーニャ(94’ザバルニー)、ネベス
DF メンデス(46’エルナンデス)、パチョ、マルキーニョス、エメリ
GK シェバリエ
sub:サフォノフ、ジェームズ、ベラルド、マユル、エムバイエ
この道は間違っていない
3ヶ月ぶり2回目のヨーロッパチャンピオンとの再戦だ。前回はあと一歩まで追い詰めることができたが、あの時はパリは休暇明け1週間というコンディション不備のチームだった。もっというとスパーズは新監督初戦という気合いの入るシチュエーションだったが今は早くも勢いが落ち、チェルシーとアーセナルに不戦敗の方がマシだと思えるような捨て試合をした後である。今日も厳しいんだろうなと思いながらキックオフの笛を待っている時ほど悲しい時間はないね。
8月は3-5-2というプランで上手くいったが、直近のアーセナル戦ではダメだったのでスリーバックはやめたらしい。ただし今回もフランクらしく新しい作戦を練ってきた。一見するとどういう並びになるかわからないメンバーリストに誰もが困惑した。蓋を開けるとボランチ起用の多い中盤4人がフラットに並ぶ4-4-2だ。ゲームっぽくいうと4-2-2-2と書いてもいいかもしれない。サイドアタッカーを置かず中盤を厚くする。途中でパリの右サイドへのプレスをベリヴァルが行くのかグレイが行くのか言い合っていた場面があったのでかなり流動的だったようだ。
アーセナル戦の記事で、選手の質ではなく姿勢に問題がある、と書いたのはまさに今日のような試合のためだった。クドゥスもシモンズもオドベールもベンチに残す守備的な選手起用に見えるのに、アーセナルやチェルシーとの試合に比べると、今日は遥かに攻撃的なチームだった。ハイラインを保ち、積極的にプレスをかける。攻撃の時はウインガーの突破力に頼れないので、ツートップの強さと若手の機動力で立ち向かっていた。特に先制点を生んだグレイのランニングはここ最近のスパーズに本当に欠けていたものだ。ボランチの一角に起用されていながらあそこに走ってくれることはもちろんリスクもありつつ大きなリターンがある。右のサールが慎重派で低いポジションを取りがちなのでグレイは出て行きやすかったのだろう。しかもグレイは少し前にも同じ形で左サイドを突破したのにマイナスをクロスを失敗していた。2回目にきちっと修正して来たのは凄いことよ。
今日も基本はロングボールから攻撃を始める狙いだった。コロムアニとリシャルリソンは距離感もよく競り合いにも勝てていた。これはやはりプレミアリーグがいかにフィジカルリーグだということの証明なんだろうか。それとツートップにしたことで、必ずしも中央で構える必要がなくなり適度にサイドに流れながらボールに関与できたこともいいリズムでいられた要因かもしれない。あとはマイボールになった時の切り替えが全体的に遅いのは勿体無いね。個人的にはサールが特に気になっちゃうんだけど、中盤はもっと前に飛び出すように走って欲しいのよ。特に今日はポストプレーを頑張るツートップでサイドアタッカー不在なので、より中盤からの飛び出しは必要だった。
シーソーゲームを壊してしまった3失点目は非常にもったいなかったが、あのシーンは今のスパーズの問題点の詰め合わせセットのようだった。何も考えずに適当にスローインを後ろに下げて、ロメロが困っているのに本気でサポートに動いている選手はいなかった。サールもベンタンクールも近くでサポートしているフリをしていただけで自分のところには来ないように願っていた。ただロメロが割りを食っただけであれをロメロ個人の責任にしてしまうからスパーズは変わらないのだ。
今季のチャンピオンズリーグでの初黒星だけど、こうやって勇気を持って戦った結果ならサポーターはついていける。週末の消極的な酷い敗戦の後の試合ならある程度変化は見せられる。これを次の週末以降に繋げられるのかが大切だ。中2日で大変だけど、フラム戦の持つ意味は大きい。ホームのサポーターの目の前で俺たちは変わっていくんだという姿勢を見せてくれ。