2018ロシアワールドカップ特設ページ
2018W杯:グループH:3節 イングランド vs ベルギー
England 0 – 1 Belgium
Stadium:カリニングヤード・スタジアム
得点
51分:アドナン・ヤヌザイ(Belgium)
イングランド
ピックフォード、ジョーンズ、ストーンズ(46’マグワイア)、ケイヒル、アーノルド(79’ウェルベック)、ロフタス=チーク、ダイアー、デルフ、ローズ、ラッシュフォード、ヴァーディ
ベルギー
クルトワ、デンドンゲル、ボヤタ、ヴェルマーレン(74’コンパニ)、シャドリ、ティーレマンス、デンベレ、アザール、ヤヌザイ(86’メルテンス)、フェライニ、バチュアイ
スタメンを脅かす選手はいたのか
スパーズファン並びにプレミアファン胸熱の対戦。できることなら真剣勝負のシチュエーションで見てみたかったけど、大幅にメンバーを入れ替えてなお、著名な選手ばかりです。ちなみにこの試合勝ったほうが日本と対戦、負けた方はコロンビアです。
これまでの控えメンバー中心の中、トッテナムの選手はイングランドにローズとダイアー、ベルギーにデンベレと元スパーズのシャドリです。突破が決まったチーム同士の第3戦ではメンバーの入れ替えとともに落ち着いたゲームになることが多い。やはり緊張感や球際の本気度はやや弱めですが、ゴールに迫る意識は思っていたよりあったように思います。というより、ディフェンスラインでのだらだらとしたボール回しはサポーターが許してくれません。縦パスを入れない時間帯はどちらのファンともなくブーイングがなっていました。
選手や監督たちが勝敗にこだわっていない以上、そこに価値はほとんどない。なので着眼点はスタメンに変わりうる選手がいたのか。
ではまずはベルギーから。
フォーメーションは変えていないものの、ヤヌザイが右に張り出しがちなのを受け、フェライニはほぼトップ下の位置でプレーするので左は空きがち。そこで孤軍奮闘していた「アザールの弟」は残念ながら兄貴を脅かすことはできませんでした。バチュアイはあまり存在感なし。ヤヌザイは得点のシーン以外目立ちませんでした。
センターバックに目を移すと、ついにコンパニが復帰。時間が短かったのでパフォーマンスの是非はわからないけど、コンディションにめどが立てばボヤタに変わる可能性は大いにありそうです。デンベレ、ティーレンマンス、フェライニのセンターは良かった。ただライバルがヴィッツェル、デブライネ、メルテンスとなると簡単ではない。特にティーレンマンスはうまく攻撃をコントロールしていて、メルテンスの代わり、もしくは点が欲しい時のヴィツェルの代わりにはなれそうでした。
続いてイングランド。
今のチームの肝はアンカーのヘンダーソンのところ。残念ながらダイアーのパフォーマンスでは序列に変化はなさそう。ミスもなく散らすことはできるけど、もっと前を向いて攻撃のスイッチ役を求められているはずで、無難に捌くだけではポジションは勝ち取れない。そろそろダブルボランチにするべきだとは思っているし、そうなればファーストチョイスはダイアーだけど、ワンボランチとしてはものたりません。
ツートップはどちらも自分の持ち味は見せていて、ヴァーディはスペースへの抜け出しを、ラッシュフォードはドリブルセンスを出せていました。チームとして得点に向かう意識が低かったので点を取ることはできませんでしたが、スターリングも点は取れていないので、選択肢の一つにはなりえます。
最後にローズは今季スパーズで見せていたプレー以上に良いコンディションでした。縦への仕掛けはアシュリー・ヤングより良かったので攻撃面では評価できると思う。途中まではポジション奪取あるなと見ていましたが、ヤヌザイの失点シーンで簡単にシュートコースを開けたのはローズでした。プレミアでやっていた選手だけに、あの形は頭に入っていないといけなかった。勿体無いミスです。イングランドは負けたかったのかもしれないけど。
まあ結局は消化試合。難しいブロックを選ぶか日本との対戦を選ぶかの2択にこういう回答をしましたという試合でした。一つでも上に行くんだ!という選択をしたのはベルギー、優勝争いに食い込んむだ!という決意表明をしたのがイングランドです。逆の方が大会的には面白かった気もしますが・・・あと日本はイングランドなら勝てる見込みありそうですが、ベルギーでは厳しいと見ています。日本代表の戦力でベルギーを攻略する手段が見つかりません。僕はどっちを応援すべきなんだろうか・・・