2018ロシアワールドカップ特設ページ
2018W杯:3位決定戦 ベルギー vs イングランド
Belgium 2 – 0 England
Stadium:サンクトペテルブルク・スタジアム
得点
4分:トーマス・ムニエ(Belgium)
82分:エデン・アザール(Belgium)
ベルギー
クルトワ、アルデルヴァイレルト、コンパニ、フェルトンゲン、ムニエ、ティーレマンス(78’デンベレ)、ヴィツェル、シャドリ(39’ヴェルマーレン)、デ=ブライネ、アザール、ルカク(60’メルテンス)
イングランド
ピックフォード、ジョーンズ、ストーンズ、マグワイア、トリッピアー、ロフタス=チーク(84’アリ)、ダイアー、デルフ、ローズ(46’リンガード)、スターリング(46’ラッシュフォード)、ケイン
ほぼトッテナムの紅白戦である
優勝の夢破れ、3位決定戦に臨むモチベーションとはどのようなものなのでしょうか。準決勝に比べるとやっぱり慎重さは劣る試合になりました。
ベルギーは2人をフランス戦から変えてきました。出場停止だったムニエが戻り、出来の悪かったデンベレに変わり期待のティーレマンスです。イングランドは大幅に変更しましたが、120分の後、中二日では当然か。トッテナムからはベルギーにフェルトンゲンとアルデルヴァイレルト、イングランドにトリッピアー、ローズ、ダイアー、ケインが先発です。
立ち上がりに早くもベルギーのムニエが先制点。フランス戦にムニエがいたらもっと面白かったなあと思わされます。そこからは攻めるイングランドにカウンターのベルギー。追加点を取りに行く姿勢は弱めでしたが、イングランドの攻撃があまりにも拙いので、試合が動きそうな気がしません。前半はデルフが関わるときだけパスが回るものの、それ以外はスターリングやロフタス=チークの単騎突破のみ。怖さはゼロ。後半開始からサウスゲイトは動きました。
ローズとスターリングに変えて、リンガードとラッシュフォードを投入します。スターリングはフォワード起用で先発を続けながらも大会を無得点で終えることになりました。動き自体は良かったけれど、ペナルティエリアに近づくにつれ冷静さを欠いてしまう印象でした。まだ若いのでこれからに期待したい。ローズは変えられてしまったけれど、ローズが悪かったというよりは、チームのやり方として左サイドを生かせなかっただけ。さらに言えばサイドもできるデルフが前半良かったので優先順位で代えられた格好です。
オフザボールの動きの質が高いリンガードと引いて捌くタスクを課せられたラッシュフォードが入ったことでイングランドの攻撃は良くなりました。あと、ダイアーが意外と良かったですね。使うならスタメンで使うべき選手です。守備も様々に顔を出し、正確なフィードで攻撃にアクセントを加えたかと思えば、ゴール前まで幅広く動いていった。この日最大の決定機はダイアーのシュートをアルデルヴァイレルトが掻き出したシーンです。
徐々に得点の匂いがしてきたところで、仕事をするのがエデン・アザールという選手。決勝に行ければ大会MVPもあり得るほど、印象的な活躍を見せていて、今日もドリブルはキレッキレでした。ちなみにアザールに置き去りにされたジョーンズは試合を通じてまったく良くなかった。一人だけラインがずれた立ち位置をしていることは多いし、スピードもない。隣のストーンズの鬼気迫るシュートブロックに加え、時にダイアーとポジションを入れ替えつつ、ボランチとして攻撃の舵取りをしていたことを見ても、まったく不甲斐なかった。マンチェスター・ユナイテッド所属の肩書きだけで出ていたのではないか。
このゴールで試合は終了。イングランドも諦めムードになり、およそ10分を残した段階で終戦でした。後半にはアリとデンベレも投入され、スパーズの8人は全員出場を果たしました。実況が最も言ったセリフも「〜はイングランドプレミアリーグのトッテナム所属の選手です」だった。10回以上は言ってた。
かくしてスパーズの8人のワールカップもここで終了です。イングランドはまるで期待されていない中、4位は立派な成績です。ベルギーは初の3位となりました。残すはロリスのフランスとモドリッチのクロアチア。これだけ残っているとシーズン序盤が心配になってきますね。こんな心配ができるなんで幸せなことだけど。