2017-2018 プレミアリーグ 第5節
Tottenham Hotspur 0 – 0 Swansea City
Stadium:ウェンブリー・スタジアム
得点
なし
トッテナム・ホットスパー
ロリス、アルデルヴァイレルト、ダビンソン・サンチェス、フェルトンゲン、トリッピアー、シソコ(63’オーリエ)、ダイアー 、ソン(74’ジョレンテ)、エリクセン、アリ、ケイン
sub:フォルム、フォイス、デイビス、デンベレ、ウィンクス
スウォンジー・シティ
ファビアンスキ、モーソン、フェルナンデス、ファン・デル・ホールン(85’ルートリッジ)、ノートン、レナト・サンチェス(58’フェル)、キャロル、クルーカス、オルソン、アイェウ、クラーセン、アブラハム(72’ボニー)
sub:ノルフェルト、ランゲル、ナルシン、メサ
終始ボールを握って試合を進めていましたが、最後のところで制度とアイデアを欠きスコアレスドローに終わりました。
非常に勿体無い。
しかし課題の多い試合でした。
采配が裏目に
フォーメーションは3-4-2-1ですが、左にはソン・フンミンを起用してきます。
これが全く機能しません。
あまり気の利いたパスを出せる選手ではないので、低い位置でボールに触れてもリズムよくボールを散らせず、高い位置を取っても左ワイドに張り付いているだけでボールを引き出すことも出来ていません。
事前情報どうり、攻撃の形の作れないスウォンジーは低い位置にブロックを作り、まず無失点で終えることを重視する采配で向かってきます。モウリーニョがよく怒っている「アンチ・フットボール」というやつ
右サイドも以前見せたように、シソコが上がりトリッピアーが配給するという形ではなく、トリッピアー自身が高い位置を取るので、そこからの突破ができません。
なぜ形を変えてしまったのか。
前線のケインは孤立し、ボールは保持するもチャンスを作れないシーンが試合を通じて続いていました。
前半20分頃からポチェッティーノはフォーメーションを変更し、フェルトンゲンを左サイドに回す4-2-3-1に変更します。
しかし、シソコを右に上げてエリクセンがダブルボランチの一角に入るようになるとエリクセンが怖い存在ではなくなってしまいました。
ソンは高い位置でプレーできるようになったため、右に左に動いてアイデアを見せていましたが。
後半は再び3-4-2-1に戻し、右にシソコ、左にトリッピアーという選択をしましたが、こうなるとトリッピアーの良さがなくなります。
相変わらず単独突破はできないので、ボールを受けてもまず後ろ
早い段階でデイビスを出してバランスを整えるのが最善だったように今は思えます。
シソコに変わって入ったオーリエは悪くなかったですが、ジョレンテはうまく生かせませんでした。
そもそもセンターフォワードにボールが行かないことが問題なのに、2トップにし、別に放り込むわけでもない。
その辺ははっきりしないといけませんね。
最後まで交代枠を使い切ることはありませんでしたが、切り込めるデンベレやリズムを変えられるウィンクスを使って欲しかった。
特にダイアーは時間が経つごとにパスの精度が落ちていっていて、ディフェンスラインの裏を狙うミドルパスをことごとく失敗し、チャンスを潰していました。
プレビューでは新加入選手のために交代を早くすべき、みたいなことを書きましたが、流れを変える交代をするという点も監督の課題のようです。
毎年毎年比較的スロースターターなチームですが、この試合勝ちきれなかったのは反省し分析し尽くさなければいけない。
そう思ってしまうような低調なゲームでした。