2017-2018 プレミアリーグ 第10節
Manchester United 1 – 0 Tottenham Hotspur
Stadium:オールド・トラフォード
得点
81分:アントニー・マルシャル(United)
トッテナム・ホットスパー
ロリス、アルデルヴァイレルト、ダイアー、フェルトンゲン、オーリエ 、エリクセン、ウィンクス、シソコ(62’デンベレ)、デイビス、アリ、ソン(62’ジョレンテ)
sub:フォルム、トリッピアー、ローズ、サンチェス、エンクドゥ
マンチェスター・ユナイテッド
デ・ヘア、バイリー、ジョーンズ、スモーリング、バレンシア、エレーラ、マティッチ、ヤング(93’ダルミアン)、ムヒタリアン(65’リンガード)、ラッシュフォード(70’マルシャル)、ルカク
sub:ロメロ、ブリント、マタ、マクトミネイ
両チーム失点しないことに重きを置いた堅い試合になりましたが、一瞬の隙を突かれて終盤に失点
大事な試合を落としました。
一点を争う守備戦に
ユナイテッドは守備の要だったエリック・バイリーが復帰したことを受け、スパーズに合わせた3バックを採用、ムヒタリアンを引き気味においてルカクとラッシュフォードの2トップできました。
対するスパーズは3-3-2-2のような布陣、センターバックにはサンチェスではなくダイアーが入り、中盤はウィンクスを中心にエリクセンとシソコがポジションを入れ替えながらときにスリーセンター、ときに逆三角の形でした。
立ち上がりこそ、勢いのあるうちに先制点を取ってしまおうとユナイテッドが前に出てきますが、15分ほどで諦めいったん引きます。序盤は少しバタバタしていてボールが収まらないスパーズでした。特にエリクセンとロリスのコントロールミスが目立ち、すぐに相手ボールに。センターバックの3人とウィンクスがなんとかボールを持てるようになるとユナイテッドの攻撃も落ち着きました。
ケインを欠いたスパーズはとにかく前線でボールを収められない。アリとソンが前にいますが、足元に入っても厳しいプレッシャーにやられ、高さでは敵わないのでロングボールも受けられない。攻撃の形が作れない時間が続きました。
ユナイテッドのカウンターを警戒し、不用意なボールロストを恐れるあまりいつも以上に早めに前線にボールを投げることが多い。選手の距離感が良い時に意図を持ったパスを入れているわけではないので攻撃にならない。その一因だったのは左サイドです。ベン・デイビスのオーバーラップ対策にバレンシアが高めの位置を取っているのでなかなかいい位置でボールを受けられません。このバレンシアの位置取りは巧みで、攻撃にも守備にも行ける半端なポジションを取っているので、デイビスが上がれずにいました。右のオーリエの方が目立ってはいましたが、基本的にはヤングがしっかり見ているので、サイドチェンジの場面でもなかなかフリーにはなれていなかった。
どちらのチームもリスクを冒すことを嫌う展開になり、勝ち点1でも構わないというような戦い方なので、派手さには欠ける試合でしたね。攻守の切り替えの早さや球際での激しさはみどころでしたけど。
そんな中デ・ヘアのフィードからルカクがすらして抜け出したマルシャルに決められて失点。3バックにダイアーを選択したことが厳しい結果を招いてしまいました。ヘディングの瞬間にやや後ろ目にいたためにオフサイドが取れず、マルシャルの位置が把握できていなかったからか、体の入れ方にも失敗し、完全に置いていかれていた。最後体を投げ出して止めに行ったのも反対側にいたフェルトンゲンだけ。試合全体を通じると別に悪かったわけではないけど、サンチェスの身体能力なら止められたのではないかと思ってしまいます。
ケイン不在の影響なのか
1トップとしてあれだけの結果を残し、クラブでも3シーズンはスタメンを守り続けている選手が抜ければそりゃ難しくはなる。同じようにやって点を取れるんなら別にケインでなくて良くなってしまうわけで仕方のない部分です。前半はどう攻撃するのかのアイデアが見えませんでした。ジョレンテが入ってからは体を張ってポストプレーをこなしてくれるので、良くはなったけど点の欲しい終盤にジョレンテの高さをうまく使えるようになりたいね。今日のように繋いでの攻撃がうまくいっていない時は特に。
これがユナイテッドのような強豪との戦いでなければ、今のスパーズならソンが入ってもジョレンテが入ってもそれなりにやれたと思うけど、あまりにも慣れていませんでした。余裕のある試合で早めにケインを下げて新たなオプションを確立していくというのも長いシーズンも戦う上での課題かもしれません。とりあえず水曜までにはケインは戻ってくる予定のようです。
10月の強豪3戦は1勝1敗1分となりました。できれば勝ち越したかったですね。公式戦2連敗は痛いです。チームの調子が悪いわけでもないと思うので引きずるようなことにはなりたくないなあ。