残り一つだけ未対戦のチームを残していますが、過密日程の中の移動距離による負荷を軽減するため、先んじて今シーズン2度目の対戦となるのはなんとここまで大躍進し、一つ上の順位にいるバーンリーです。
最も点の入らないバーンリー戦
2017-2018シーズンもこの試合で折り返しを迎えます。18節終了時点でバーンリーは16得点12失点という成績。得失点合わせて28というのは今季のプレミアリーグで最も少ない数字になる。特筆すべきは失点数の少なさで、この12という数字はマンチェスターの両チームと並んでリーグ最少の数字です。直近の9試合でわずか3失点しかしていないとは驚異的なデータ。そもそも複数失点はチェルシー戦とシティ戦しかありません。さらに驚くべきは16得点という数字で、トップ10にいるチームの中では群を抜いて少ないし、彼らより点を取れないチームは5チームしかいませんでした。なぜ18試合で16点しか取れないチームが6位にいるのか。
思えば8月の対戦でもボールを持っても崩しきれず、追加点を奪えないでいたところの後半ロスタイムの同点弾でした。本当に堅い守備だったし、ここぞという時の攻撃は見事でした。「これを続けていければバーンリーの降格はないでしょう」なんて偉そうに書いていましたが、再会した時にうちより上にいるとは考えてもみませんでした。あの時よりも自分たちのスタイルに磨きをかけ、自信も増してきているはず。反対にスパーズは調子が上がらず、決定的な得点を挙げられずに終盤に失点するパターンは何度も見せられています。今節も間違いなく苦戦するでしょう。バーンリーはいつも通りやるだけですから。
最後のところでの創造力を
アウェーとはいえボールを握るのはスパーズだと思います。ダビンソン・サンチェスの出場停止があけるので、ダイアーがボランチに復帰でしょうか。今日の課題は「崩し」これだけ。カウンターからの得点力はあると思うけど、おそらくそんな展開にはならない。ポゼッションする中でどう崩していくのか、今シーズンは見えてきません。サイドを使う、ケインのポストプレー、ソンの突破力、いろんな考えがよぎりますが、願いたいのは連動性と意外性です。中央を固められてスペースのない中でわかりきったクロスを上げても跳ね返されて終わりです。むしろ単調にサイド攻撃をしようものならそれこそ相手の思う壺なのだ。
前線で行き詰まった時に相手の予想の裏をいくプレーがいくつ作れるかが大切です。シーズン一番の過密日程の時期であり、心身ともに疲弊する中で酷な要求ではあるけれど、考えて動いてよりよりアイデアを披露していかなければ、引いて守れば簡単なチームだと思われてしまいます。そこで期待したいのはエリク・ラメラ。先発か途中からかわかりませんが、出番は間違いなくあり、前線のメンバーの中では比較的フレッシュな選手になる。たくさん動いてボールを引き出す努力をしてくれるし、技術も正確なので彼の左足が生み出す芸術を是非披露していただきたい。後半戦の救世主はラメラでなくては困るのだ。
キックオフは日本時間2:30です。
トッテナム・ホットスパー:予想フォーメーション
GK ロリス
DF オーリエ、サンチェス、フェルトンゲン、デイビス
MF ラメラ、ダイアー、エリクセン、デンベレ、ソン
FW ケイン
バーンリー:予想フォーメーション
GK ポープ
DF ミー、ターコウスキ、ロング、バーズリー
MF ヘンドリック、ドフール、アンフィールド、コーク、グドムンドソン
FW ウッズ