[PL]第3節 トッテナム・ホットスパー vs バーンリー

2017-2018 プレミアリーグ 第3節

Tottenham Hotspur 1 – 1 Burnley

Stadium:ウェンブリー・スタジアム

得点
49分  :デル・アリ(spurs)
90+2分:クリス・ウッド(Burnley)

トッテナム・ホットスパー
ロリス、トリッピアー、アルデルヴァイレルト、フェルトンゲン、デイビス、ダイアー 、デンベレ(90+3’サンチェス)、エリクセン(88’ウィンクス)、アリ、ソン(70’シソコ)、ケイン
sub:フォルム、ウォーカー=ピータース、オークレー=ブース、ヤンセン

バーンリー
ヒートン、ロウトン、ターコウスキ、ミー、ウォード、コーク、ブレイディ、グドムンドソン(57’バーンズ)、アンフィールド、ドフール(81’ウエストウッド)、ヴォークス(57’ウッド)
sub:、ポープ、テイラー、バーズリー、ロング

後半早い段階で先制するも、ロスタイムに追いつきドロー
勝たなければいけない試合です。
これでウェンブリーでの通算成績は2勝2分8敗です。勝ち越すまで書きます。

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主導権を握っていると思うな

フォーメーションはお互いに4-2-3-1で戦前の予想どおりスパーズがボールを保持して攻め込みます。
トッテナムを相手にする際は比較的プレッシャーをかけてきてビルドアップを阻止する戦術を取ってくるチームが多い印象でしたが、この日のバーンリーは引いて構える戦術を採用してきました。

フォワードも含め、ピッチ4分の1のエリアに11人が引いて構えます。
ブロックに入ってくるまでは強いプレスをかけず、サイドもある程度泳がされ、センターをがっちり固めてきます。
今年はまだサイド攻撃を強みにできていないスパーズの弱点が早くも見抜かれているように思います。
真ん中さえ防げば怖くないと思われています。

プレッシャーがゆるいのでパスは回りますが、なかなかスピードアップできません。
アリやケインも時折引いてきてパスを受けるのですが、代わりに中に入っていく選手がなぜかいません。
いい時はそういう連動ができていたはず。
ソンもまだ腕を気にしてしまっているのか、思い切ったプレーの選択ができていないように見えます。
それでもタイミングの良い飛び出しで相手の脅威になっていました。

というか、ソン以外に裏を狙う動きが少なすぎます。
別に通らなくてもいいのです。裏も選択肢にあるぞ、と相手に思わせることが重要なんです。
サイドの突破もなし、裏への飛び出しもなし。待っていれば密集地帯に五分五分の縦パスが入ってくるのでそれだけケアすればOKでした。
崩したシーンはほとんどなく、無理矢理打ってもディフェンスの壁に当たるばかりで、ゴールにさえ飛ばない前半でした。

前節チェルシー戦もそうですが、うちが調子が良くてボールを握れているわけではありません。
単に相手の戦術の一環でポゼッションできているにすぎないのが現状です。
前半のバーンリーの狙いは非常にシンプルでした。
取ったらすかさず前線にフィードを送り、ワントップのヴォークスが体を張る。こぼれ玉を拾って速攻、です。
ヴォークスは良く収まりますね。うちのセンター2枚が後手後手でした。これは相手を褒めるべきか。
そのこぼれを狙うアンフィールドもいい選手でした。拾っては果敢に仕掛けてチームを押し上げるプレーが光っていたし、視野も広く展開力もまああります。
この2人には手を焼きましたし、開幕戦でチェルシーに勝ったという自信からか、恐れず選手が飛び出してきます。
このハードワークがどの試合でもできればバーンリーの降格はないでしょう。

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目立ってしまう選手層

負けに等しい内容だったので、悪かった面が目に付きます。

まずその筆頭はトリッピアーでしょう。
押し込む時間の長かった前半も何もできていない。
サイドで受けても仕掛けられないのでどうしても時間がかかってしまう。
代名詞となる正確なクロスもここのところお目にかかれていません。
極め付けは帰陣の遅さで、後半押し込まれる時間帯に中途半端に高い位置を取るトリッピアーの裏のスペースを狙われまくりでした。
失点シーンもアルデルヴァイレルトとトリッピアーの間を綺麗に通されていましたが、最終ラインへ数歩下がるのをサボったせいで出来た一瞬の穴でした。

押し込まれている時のアリとケインも気になります。もっともこれは昨シーズンからですが。
引いた守備は守備陣に任せて二人とも前線に残っていますが、じゃあクリアボールを収めてくれるのかといったらそんなこともなく、アリなんかは必要のないオシャレなトラップやひねりのない仕掛けで何度も簡単に奪われて相手ボールにしてしまっていました。
これではディフェンスも浮かばれません。
今日みたいな展開になって守り切りたいのなら、早めに交代させることも検討すべきかもしれません。

これは結果論に過ぎませんが、一点を奪われた後、あれだけ押し込まれていたのにもかかわらず、潔く攻撃に切り替えたショーン・ダイシの手腕は見事でした。
前線で起点となっていたヴォークスを下げてまで採用した2トップがこの試合のキーとなりました。
決して悪い展開でなく、守備も崩されずセットプレーでの失点のみ。時間もまだまだあるぞという場面であの決断はなかなかできません。
選手の動揺もなかったので、決まっていた采配だったのかもしれませんが、あれが結果を分けました。
思い切ったアイデアや采配はうちも見習うべきところかもしれません。

開幕からこれで1勝1敗1分けです。
「ウェンブリーの呪い」はまだとけていませんが、「ケイン8月の呪い」は終わりましたので、ギアチェンジを待ちましょう。
来週はインターナショナルマッチウィークなのでプレミアリーグはお休みです。
明けたらチャンピオンズリーグも始まるので、このままゆっくり立て直す時間はありません。
悔しい気持ちで始まる一週間を少しでもましなものにするために、同時開催していた「リヴァプールvsアーセナル」のハイライトを見て寝ることをオススメします(笑)

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