セルヒオ・レギロンの獲得、ギャレス・ベイルの復帰

 2020年9月19日、トッテナム・ホットスパーはレアル・マドリーより、セルヒオ・レギロンの完全移籍での獲得と、ギャレス・ベイルの1年間のレンタル移籍を発表しました。

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念願の左サイドバック

 ここ数年で最も積極的に補強を行う夏になった。しかも欲しいと思っていたところをピンポイントに埋めてくれるいい動きだ。まずは欠けていた守備的な中盤の選手を探し、セインツからピエール・エミール=ホイビュアを獲得。続いて不安定だった右サイドバックにウルブズからマット・ドハーティだ。

 ビッグネームとは言わないまでも、プレミアで実績を積み上げてきた選手たちの堅実な補強だった。きっちり底上げをして迎えた開幕戦、あまりにも苦い内容で黒星発進となり、その危機感からかこれまでにないほどのスピードでフロントが動いた。まずは悪くはないが物足りなかった左サイドバックにスペイン代表の23歳、セルヒオ・レギロンを迎えた。

 レアル・マドリーの下部組織出身で、いくつかのレンタルを繰り返していた選手。去年はセビージャに1年間レンタルされていて、主力として活躍、UEFAヨーロッパーリーグの優勝に貢献した。

 この1年間の躍進を経て、スペイン代表にも召集されるようになった。ただマドリーではマルセロ、メンディに対抗できるとジダンに認められるまでには至らなかったらしく、そこをスパーズが狙った形になる。

 ヨーロッパリーグの2試合しか見ていないが、割と印象に残っている。やっぱりサイドバックは攻撃できないとダメだよなあ。デイビスじゃ厳しいよなあ、と思いながら見ていた。しっかり上下動して攻撃に参加できるタイプでそれはまさに今のスパーズに足りないものだ。

 まだ在籍しているダニー・ローズの背番号3番を受け継いだ。悲しい扱いになってしまっているが、これでローズの放出は間違いない。もし残っても、もうここでのプレーを見ることはないだろう。それからセセニョンもこれでレンタルになるのかな。ウイングは枚数が足りていて、サイドバックも埋まってしまったから。

 レギロンの契約は報道によると、3000万ユーロほどでの獲得になる。オプションとして、2年以内にレアル・マドリーが望めば4000万ユーロで買い戻せるという特例付きらしい。つまりさほど輝けなければスパーズに残るし、大活躍を見せれば戻されてしまう。理想はあれだね、ちょうどいい活躍だね。

 ローズやセセニョンも不憫だが、同じくらいデイビスも不憫だ。やっと1番手で迎えられたシーズンに即戦力を取られちゃって、おそらくまたベンチだからね。まあそれはプロの世界だからしゃあないか。

 これで懸念だった両サイドバックが格段にレベルアップしたことになる。デイビスの攻撃力を勘案しての左サイド擬似スリーバック戦術も見直されることだろう。チームを活性化させる存在になってくれ、期待している。

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夢を見てもいいのだろうか

 さすがに妄想空想だと思っていた話が、いよいよ実現するかもしれないと報道が過熱してくるのを見て、最後まで信じられないでいた。世界最高級の選手がやってきた、いや、戻ってきた。2013年に旅立ったかつてのエース、ギャレス・ベイルの帰還だ。

 あの頃のベイルは凄まじかった。トッテナムは文字通り「戦術ベイル」のチームだった。あんまり攻撃の形は綺麗じゃないのに、試合終了間際に何もないところから一人で持ち込んでありえないシュートを決めて、スパーズに勝点をもたらし続けていた。

 そんな圧倒的な活躍をメガクラブが見逃すはずもなく、当時の史上最高額で、レアル・マドリーにさらわれていった。

 マドリーに行ってからも出場した試合では違いを見せていたが、怪我が多く、徐々にファンが不満をためていった。欠場しているのにゴルフをしていたりと、本人の素行の悪さも目に余るものがあり、今や完全に構想外となった。給与の高さから移籍も叶わず、マドリーでは最低の不良債権となっていたところ、今回スパーズが手を伸ばした。

 31歳となったベイルだが、その破壊力はまだ健在のはずだ。あまりにも試合に出ていないので、すぐに活躍とはいかないかもしれない。案の定、負傷を抱えていることもわかり、コンディションの調整も含め、再デビューは10月の後半になりそう。

 にしても”その時”が楽しみでならない。ソン、ケイン、ベイルのスリートップなんて、プレミアでもトップランクの破壊力だろう。今のようにチームがうまく回っていなくても、ベイルなら一人でなんとかしてしまうんじゃないかという期待感すらある。ハードルは上がっていくばかりだ。

 攻撃のポジションならどこでも出来る。一応まだストライカーは探しているらしいが、最悪取れなくても今年は大丈夫に見えてきた。問題は負傷癖をどこまで抑えられるかだ。そこだけに命をかけてほしい。

 ちなみに背番号は9に決まった。この番号は面白い。ソルダードやヤンセンがつけていた番号で、要するに着けた人が満足のいく活躍のできていない呪われた背番号だ。ジンクスといえばデビューしたてのベイルも、出た試合で勝つことができない、という最低なものを持っていたな。2年も続いていたそう。それを打ち破ってからのベイルはご存知の通り、今回も頼む。

 フル出場できるコンディションにはなくても、終盤の30分だけで試合を変えられる力がベイルにはある。これほどの選手がいてくれればなんでも出来そうな気がするよ。

 開幕戦はよろしくなかったスパーズだが、今夏の動きを見ていると、やっぱりモウリーニョって影響力強いんだなと改めて実感させられる。この人がいるから来たいという選手は少なくないだろうし、レヴィも覚悟を決めたのだろう。モウリーニョの存在にレヴィの手腕はいいコンビだ。これだけとった割には使ったお金は少ない方だし。

 レギロンはすぐにデビューになるだろう。ベイルは1月先だが今いる選手の尻に火をつけるには十分すぎるネームバリューだ。モウラ、ベルフワイン、ラメラは今結果を出さなければ交代のオプションにすらなれなくなってしまう。いや、もしかするとロチェルソ、アリのトップ下ですら安泰ではない。

 これでトップ4は勝ち取らないと行けなくなった。選手は揃ったが、今の戦い方では選手を生かすことはできないだろう。フロントは結果を出した。あとはモウリーニョ、あんたを信じる。

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