2021-2022 FAカップ 5回戦
Middlesbrough 1 – 0 Tottenham Hotspur
Stadium:リヴァーサイド・スタジアム
得点
107分:ジョシュ・コバーン(Boro)
トッテナム・ホットスパー
FW ソン、ケイン、クルゼフスキ(106’レギロン)
MF セセニョン(81’ベルフワイン)、ウィンクス、ホイビュア、ドハーティ(81’エメルソン)
DF デイビス(115’スカーレット)、ロメロ、サンチェス
GK ロリス
sub:ゴッリーニ、サンチェス、ロドン、ホワイト、ディヴァイン
ミドルズブラ
FW スポラル(96’コバーン)、ワトモア(75’バログン)
MF タバニア、ハウソン(118’バンバ)、クルックス
DF テイラー(96’ボラ)、マクネア(106’ペルティエ)、フライ、ダイクスティール、ジョーンズ
GK ラムリー
sub:ダニエルズ、ボイドマンス、オルサニャ、シリキ
この上なく恥ずかしい
苦痛の120分だった。フルタイムを観戦した人は本当にお疲れ様でした。心中お察しいたします。正直言って後半の途中くらいから勝敗なんてどうでも良くなっていた。逆にもうあの内容で勝たなくて良かったとすら思っている。難しい試合を勝ち切ったなんていう美談はいらないんだよ。
リーズ戦と同じスタメンを起用したことは明確なメッセージだった。「手を抜くつもりはない、早めに試合を決めてこい」という。ただし先発に選ばれた選手たちは異なる受け取り方をしたようだ。「俺たちが出てるんだから、適当にやっても勝てるでしょ」と。
そうとしか考えられないくらい、なんの気合も感じられないプレーの連発。全てが遅く、球際でもいい加減にそこにいるだけ。誰かがボールを持てば、チャンピオンシップの相手くらい1人で剥がせよと言わんばかりにサポートの動きはない。そしてそれに不満を表明する選手もいない。コンテはピッチサイドで呆れ顔の直立不動で佇んでいた。いつ泣き出してもおかしくない表情をしていた。
通常この手の試合で下部のクラブが上位のクラブを倒す時の試合展開にはお決まりの展開になる。このカードで言えば、ボールを握って攻め立てるスパーズの攻撃を必死に食い止めていたボロがワンチャンスのカウンターやセットプレーで奪った1点を守り切るというものだ。ご存知の通り今日は違う。ボロがボールを握りスパーズはロクに繋ぐこともできず、切り替えのインテンシティで完敗し、すぐにボールを奪われてはまたボロの時間だった。ボロの攻撃陣の決定力が2部レベルだったおかげで延長戦まで持ち堪えたにすぎない。PKまで行けばラッキーなのはうちの方だ。
唯一ポジティブな見方をするのなら、この惨敗のおかげでリーズ戦で持ち直したんだと勘違いしないで済んだことだ。申し訳ないがあの4-0の勝利はスパーズが良かったのではなくリーズが崩壊していたというだけの勝利だった。それが分かっただけでもありがたい。