2018-2019 プレミアリーグ 第10節
Tottenham Hotspur 0 – 1 Manchester City
Stadium:ロンドン・スタジアム
得点
6分:リヤド・マフレズ(City)
トッテナム・ホットスパー
ロリス、トリッピアー、アルデルヴァイレルト、サンチェス、デイビス、シソコ、ダイアー(67’ウィンクス)、デンベレ(75’アリ)、ラメラ、モウラ(81’エリクセン)、ケイン
sub:ガッサニーガ、ウォーカー=ピータース、オーリエ、ソン
マンチェスター・シティ
エデルソン、ウォーカー、ストーンズ、ラポルテ、メンディ、シウバ、フェルナンジーニョ、シルバ(89’コンパニ)、マフレズ(92’ジェズス)、アグエロ(71’デ=ブライネ)、スターリング
sub:ムリッチ、オタメンディ、フォーデン、サネ
かなり戦えたことは評価しましょう。
ただしまた甘い失点が響きました
荒れたピッチコンディションにて
もともと新スタジアムで開催されるはずだった試合のため、スケジューリングが間に合わず、直前にNFLの試合が開催されたおかげでピッチのコンディションはこの上なく劣悪でした。アメフトのラインが残り、何よりも芝生はハゲまくり。特に中央のラインは画面で見ても大きく変色していました。ただし、これは相手も同じ、いやショートパスを多用するシティ相手にはこの上なくいい対策になっていたのかもしれません。
トッテナムはエリクセン、アリ、ソンがベンチスタートになりました。高らかにキーマンだとか言ったくせにソンの出番はありませんでした。恥ずかしい。怪我明けのアリはともかくエリクセンまでベンチからになったのはひとえにピッチの荒れ模様のせい。代わりに細かいテクニックより、ダイナミックさをチームにもたらすムサ・シソコの起用は非常に理にかなったものでした。特徴の違う選手たちがが揃っていて、条件に応じてそれを公平に選択できるには各々の状態が良くないとできないことです。今日スパーズで一番躍動していたのは間違いなくこのシソコでした。
立ち上がりから激しくプレスをかけて言ったチームを台無しにしたのは早々の失点劇。エデルソンのなんでもないロングフィードを処理し損ねたトリッピアーのミスから、スターリングに奪われ、最後はマフレズ。試合を通じてトリッピアーのサイドは相手のものでした。攻撃には顔を出すも代名詞となっている精度の高いクロスは見られず、守備面では常にスターリングに劣勢でした。そろそろオーリエを試しましょう。これよりひどくはならないはずだ。
この失点シーンもそうですが、度重なるミスにより、ロリスが消極的になってしまっています。あのシーンもいつもなら飛び出していただろうし、その後の裏へのパスに対しても、ロリス自身が蹴り出す時の選択肢にしても、セーフティなプレーが目立ちました。あ、いや批判ではないですよ。これでいいと思っています。少なくともいまは。失点直後に見せたペナルティエリア内での左手一本のセーブなんかはまだまだ錆び付いていないことの証明です。
思ったよりはやってくれたよ
あんなに早く失点した時点で、また大敗する予感はしてましたよね。結局あれだけだったけど、シティがボールを握ったときはいつだって失点してもおかしくなかった。こっち側の決定機も多くはなかったけど、ここまで互角に戦えるとは思っていなかった。
やはりエリクセンがいない前線は連動性が足りなくなってしまうのが欠点です。ラメラやモウラが持った時のサポートが少なくてどうしても個人技に頼らざるを得なくなってしまう。ラメラはやや判断の遅い瞬間が見られましたが、モウラは孤立しすぎていたように見えました。エリクセンとアリが入ってからは二人がいい距離感でパスを交換する瞬間が見られたし、先日はエリクセンとソンが華麗なワンツーでケインのゴールをアシストしました。個の好調さはわかっていますが、この感じではやっぱりエリクセンとアリがファーストチョイスに戻る日も近いでしょう。
交代はちょっと遅くも感じられらたけど、いずれもいいプレーでした。ウィンクスはダイアーとデンベレにはないリズムは持ち上がりを見せてくれたし、アリは久しぶりだったのに早くも決定機を創出しました。ラメラはあれは決めないといけない。バウンドの変化もあったかもしれないけど、いま初めてピッチに登場したアリが問題なくプレーしているのに80分ほどピッチにいたラメラは対応できなければいけなかった。バウンドというよりもあれだけ体を開いてミートすれば浮かせてしまうよ。もっと精進してください。
これでまた優勝戦線からは後退しました。また追いつけるチャンスは来るのでしょうか。勝ち点こそ得られなかったものの、ある程度力のあるチームなんだと再び示せたのではないかと思います。シティにこれだけ可能性を感じられたチームは今シーズンもほとんどいないはずです。恐ろしいことに中1日でカップ戦なんていうクレイジーな日程が組まれたりしています。下を向いている暇はないんだよ。