2021-2022 プレミアリーグ 第10節
Tottenham Hotspur 0 – 3 Manchester United
Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:43勝18敗6分(勝率:64%)
得点
39分:クリスティアーノ・ロナウド(Utd)
64分:エディンソン・カバーニ(Utd)
86分:マーカス・ラッシュフォード(Utd)
トッテナム・ホットスパー
FW ソン、ケイン、モウラ(54’ベルフワイン)
MF スキップ(66’エンドンベレ)、ロチェルソ(73’アリ)、ホイビュア
DF デイビス、ダイアー、ロドン、エメルソン
GK ロリス
sub:ゴッリーニ、サンチェス、ロドン、タンガンガ、ドハーティ、レギロン
マンチェスター・ユナイテッド
FW ロナウド(71’ラッシュフォード)、カバーニ(82’リンガード)
MF ショー、マクトミネイ、フェルナンデス(86’マティッチ)、フレッジ、ワンビサカ
DF マグワイア、ヴァラン、リンデロフ
GK デヘア
sub:ヘンダーソン、バイリー、ダロット、ファンデベーク、グリーンウッド、サンチョ
うちの方がヤバいやんけ
DAZNのオープニング映像もスパーズホームにも関わらずスールシャールに焦点を当てたものだった。これまで何度も何度も「次の試合の結果次第では解任か」という危機を迎え、その度に乗り越えてきたユナイテッドの監督の最大のピンチはまさにこの試合のはずだった。
何かを変えないといけないユナイテッドはスリーバックを選択してきた。プレビューではポグバ出るって書いてたけど、前節退場してたのでサスペンション。適当に書いててすみません。代わりにヴァランが戻ってきた。
スパーズはレギロン、エンドンベレに替えて、デイビス、ロチェルソ。ロチェルソはともかくデイビスを選んだ理由はなんだろうか。前回途中で交代させた時にサントと揉めたとしか考えられない。付き合いの長いデイビスには悪いけど、レギロンに勝る部分は何も思いつかないので。
おそらく想定外だったユナイテッドのスリーバックを前にプレスの掛け方に戸惑ってしまった。最終ラインまでプレッシャーをかけられず、ボランチにもボールを入れられては大外のウイングバックに展開されていた。
対してのスパーズはいつも通りになってしまったこの展開。つまり相手の攻撃をまずは食らって、少しずつ慣れてポゼッションを取り戻そうとしていく。ただ、カウンターを失い、崩しも出来ない今のスパーズは相手からして全く怖くなさそうだった。試合のリズムを落ち着けて、後ろの方でボールをまわし出すことだけが我々にできる唯一のことらしい。
1失点目こそ相手が上手かったが、後半はボールを持っても効果的な攻撃はできず、結局なんでもないところで奪われてショートカウンターで失点を重ねて試合を潰してしまった。なかなかに絶望的な試合だった。試合前はスールシャールの話題を気にしていたけど、負けず劣らずこちらも深刻じゃなかろうか。
点が取れねえ
今日はロチェルソが入ったことで、右サイドの攻撃が活性化された。ボールを持つ選手の近くに寄って行って適切なサポートをしてくれるので、モウラがいつもよりチームの一員になってる。あとようやく、エメルソンが気持ちよさそうにプレーしていた。
スピードで縦に抜けていくタイプではないが、エメルソンは足元でボールを扱うのが上手く、割と狭いところでも足裏を使うドリブルでかわしていける。パスを出してから斜めに裏を狙うサイド崩しの理想系みたいな動き出しも出来ていたから、ここは今後も期待できる。たぶんロチェルソありきだけど。
反対にデイビスを起用したせいか、左の攻撃力はゼロになった。ソンも中央から右に寄ってプレーするので、サイドチェンジはボールを逃すときにしか生まれない。ここ最近の生命線だった左サイドの攻撃がなくなったし、先制点で見事にロナウドに裏を取られたデイビスのところはやっぱり変に印象に残ってしまった。レギロンなら止められたかはわからないが、少なくとも攻撃には貢献してくれただろう。
これまでは攻撃は左サイドのレギロンが軸で、今日は右のエメルソンが軸だった。中央からチャンスが生まれるのはモウラが単独で仕掛ける時くらいで、1試合に1、2回だ。攻撃が1箇所に偏りすぎている。今のスパーズの攻撃陣の連携力ではそんな1点勝負では押し切れない。
あと今に始まったことではないが、セットプレーがあまりにもチャンスにならなさすぎる。コーナーキックもフリーキックもそれなりにあったのに、得点はおろか先に触ることすらほぼできていない。崩しができないのなら、せめてここはもう少し力を入れるべきところだ。セットプレーを獲得しても心躍らないなんてスパーズぐらいじゃないだろうか。全然誇れることじゃないよ。