2023-2024 プレミアリーグ 第29節
Fulham 3 – 0 Tottenham Hotspur
Stadium:クレイヴン・コテージ
得点
42分:ロドリゴ・ムニス(Cottagers)
49分:ササ・ルキッチ(Cottagers)
61分:ロドリゴ・ムニス(Cottagers)
トッテナム・ホットスパー
FW ジョンソン(80’リシャルリソン)、ソン(87’ロチェルソ)、クルゼフスキ
MF マディソン(66’ヴェルナー)、ビスマ(66’ホイビュア)、サール(66’ベンタンクール)
DF ウドギ、ドラグシン、ロメロ、ポロ
GK ヴィカーリオ
sub:オースティン、デイビス、エメルソン、スキップ
フラム
FW ムニス(64’ヒメネス)
MF イウォビ(82’リード)、ルキッチ(82’リード)、ペレイラ(72’ウィルソン)、パリーニャ、ウィリアン
DF ロビンソン、バッシー、アダラバイヨ、カスターニュ(82’テテ)
GK レノ
sub:ロダーク、リーム、ケアニー、トラオレ
これが12位かよおそろしい
直接対決でヴィラを木っ端微塵にし、ここから連勝街道に乗って4月の上位連戦に向かっていくぜと意気揚々のトッテナムを真正面から打ち砕く12位のフラム。プレミアリーグ恐るべし。いつもはここが良いあそこが悪いと自分なりに試合の内容を分析してはみるものの、今回に関しては何が悪かったのか正直よくわかっていない。
フラムはホームということもあって、ボールを持てなくても積極的な姿勢は持ち続けていた。ここ最近の対戦相手のスパーズ対策は主に5バックでウイングの突破を抑える戦術を取ってくることが多かったが、今日は久々に4バックだと思っていると、やっぱり狙いはウイングだった。
スパーズのビルドアップはセンターバックを中心に始まって、まずはサイドに起点を作ることがバレている。フラムは中央を固めてサイドにボールが流れるように誘導しつつ、外回りにさせて攻撃を停滞させる戦術ではなく、そこで刈り取りに来た。クルゼフスキとジョンソンの目の前でボールを掻っ攫うべく、常にロビンソンとカスターニュが狙い、そこでインターセプトを成功させてはカウンターを発動するのがフラムの戦略だ。それに完全にやられた。
解説がドラグシンが右利きであることに起因するビルドアップのテンポ不足を再三指摘していたので気になってはしまうものの、じゃあこの0-3はファンデフェンがドラグシンに変わったせいかというとそんなことはない。というかもしそんな結論を認めてしまえば、11人以外に選手がいる意味がなくなってしまう。失点の場面でムニスをマークしていたのは2回ともドラグシンだったが、初先発にしてはよくやっていたと思うよ。プレミアにあっという間に順応したファンデフェンやウドギがおかしいだけですこれは。
サイドを狙うフラムの戦術が大ハマりしたことは間違い無いと思うが、にしても完敗すぎてこれが理由ですと断ずる気にはなれず混乱している。もちろん、ソンがマディソンがジョンソンがヴェルナーが決定機を決めていればここまでの差にはなっていないだろうが。あ、でも反対にロメロが序盤に2、3点分の決定機を止めていなければもっと開いていたからやっぱり妥当かも。
本当に今日はこのくらいしか思いつかない。前半はスリリングで面白いゲームだぜとか思っていたし、最近の傾向的にもどうせ後半に巻き返せると信じちゃっていたしね。強いていうならロチェルソから何も感じられなかったのは目についたかな。残り時間は僅かで追いつく望みはほとんどないとはいえ、数分間でもアピールのチャンスだという気概を見せてほしかった。プレスに強くいくわけでもボールを呼び込んでチャレンジするわけでもなく、淡々と走っていたように見えたから。もうスパーズでのキャリアは諦めたように映ったよ。悲しいね。
ヴィラとの試合を終えた時は一瞬だけまだ上を狙えるんじゃないかという幻想を抱きましたが、やっぱり幻だったようです。お疲れ様でした。ここからは得失点差を含めてヴィラとユナイテッドと三つ巴の4位争いに集中しよう。5位でも来年はいけるんじゃないかなんて今は口にしちゃいけないよね。いやしかし、強かったなフラム。