2023-2024 プレミアリーグ 第38節
Sheffield United 0 – 3 Tottenham Hotspur
Stadium:ブラモール・レーン
得点
14分:デヤン・クルゼフスキ(Spurs)
59分:ペドロ・ポロ(Spurs)
65分:デヤン・クルゼフスキ(Spurs)
トッテナム・ホットスパー
FW ソン(88’スカーレット)、クルゼフスキ、ジョンソン
MF マディソン(88’ムーア)、ベンタンクール(76’スキップ)、サール(66’ホイビュア)
DF ファンデフェン、ドラグシン、ロメロ、ポロ(76’エメルソン)
GK ヴィカーリオ
sub:オースティン、ホワイトマン、ヒル、ドンリー
シェフィールド・ユナイテッド
FW ブレアトン(70’ジェビソン)、アーチャー(61’ブリュースター)
MF オズボーン(5’ソウザ)、アルブラスター(61’ブルックス)、ハメル
DF ロウ(70’ホルゲイト)、ロビンソン、トラスティ、アフメドジッチ、ボーグル
GK フォデリンガム
sub:デイビス、ラローチ、マカティー、マクバーニー
始まりの一年はどうでしたか
新しい監督が就任し、良い時期も悪い時期も経験することができた一年もこれで終わり。2023-2024シーズンのラストは最下位シェフィールド・ユナイテッド。開幕前に日程も見た時には終盤のバーンリー、シェフィールドの並びを見て、何かがかかっていれば有利になれる最後だと思ったが、白熱したレースを続けることは出来なかった。まあ一応、チェルシーの猛追を振り切ってヨーロッパリーグを確実にするというミッションがあるにはあるけど。
いつ戻ってこられるのかわからないプレミアリーグの舞台を最後まで楽しもうと、ブラモール・レーンに集まった観衆はやたらとご陽気に試合を見ていた。そこまで大きなものがかかっていると思っていないスパーズサポーターもそれは同じ。選手たちを見てもシティ戦とは明らかにプレー強度は落ちていたし、もうプレシーズンを戦っているようだった。
離脱者が増えてきたせいもあるが、シーズンを通して頑なだったポステコグルーがここしばらくは新しい試みを試している。ファンデフェンのサイドバックとクルゼフスキのセンターフォワードだ。ファンデフェンに関しては特に言うことがない。ドラグシンが信頼できるままなら、もしくは夏に獲るセンターバックが優秀ならウドギの控えはファンデフェンに任せたいくらいだ。
前回はサール、今回はクルゼフスキにした意図はどうだろう。まずはソンを左、ジョンソンを右に置きたいという優先事項があったのはわかる。センターフォードには何を求めているのだろう。と、深読みするようなことではないと思った。これは新しい戦い方を模索しているというよりは、センターフォワードが補強ポイントですよというアピールの意味がある気がしたから。やはりソンの中央は仮の姿で頼りになるフォワードが欲しい。ソンがある程度やれてしまったから、気がつくのに時間がかかってしまったよ。まあ、クルゼフスキは2点取ってくれてしまったけども。
3-0の快勝に終わっているから緩い試合もご愛嬌ではあるのだが、リーグの最小得点チームにいとも簡単にチャンスを作られてしまったのは課題としてちゃんと持ち帰って欲しい。手を抜く気を抜くというのはあくまでも相手との力量を推し量り、確実に勝てるラインまでにするべきなのだ。あわやという場面が多すぎる。1点決められていたらどうなっていたかわからないヒヤヒヤする展開はどうなのかと思うよ。
これでアンジェ・ポステコグルーが就任した最初のシーズンが終わった。思えば2019-2020シーズンにポチェッティーノが解任されて以来というものの、監督交代がなかったシーズンは初めてのことだ。ようやく前を向いて再始動できるまでに4年もかかってしまった。来年はもっと良くなるように願いつつ、しばらくは移籍のあれこれとユーロあたりを楽しもう。みなさんも一年間お疲れ様でした。