2025-2026 プレシーズンマッチ
Tottenham Hotspur 1 – 1 Newcastle United
Stadium:ソウル・ワールドカップスタジアム
得点
4分:ブレナン・ジョンソン(Spurs)
38分:ハーヴィー・バーンズ(Magpies)
トッテナム・ホットスパー
FW ソン(65’クドゥス)、テル(62’リシャルリソン)、ジョンソン(75’オドベール)
MF グレイ(75’マディソン(85’ヤン))、ベンタンクール(46’ベリヴァル)、サール(62’ビスマ)
DF デイビス(80’ヴシュコヴィッチ)、ダンソ、ロメロ(46’ファンデフェン)、ポロ(46’スペンス)
GK キンスキー
sub:ヴィカーリオ、オースティン、ガンター、バイフィールド、アボット、ドンリー、ランクシャー
ラストマッチ
前日の記者会見でソン・フンミンの退団が発表された。長年目指していた目標を達成し、胸を張ってチームを去る。公式に明言されたわけではないが、おそらくこれがラストマッチ。それが母国での試合になるなんて、なんと美しい終わり方だろう。ソンについての想いはまた改めて書こうと思う。今日は今日の試合のことを。
とはいえそれなりに感傷に浸りながら見ていたので、細かい部分は特にない。ソンとケインの決定力に慣れきってしまっているので、テルが1対1を決めきれなかった場面を見ながら、しばらくはこういうストレスに順応するまでにかかるだろうなと思ったりしている。たぶん一番シュートが上手いのはジョンソンで、今日もまた中央でボールを持てば決めてくれた。もうウイングではなくセンターフォワードとして育成した方がいいんじゃなかろうか。ゴールの後のカメラパフォーマンスは素敵だったよ。
インパクトを残したのはアーチー・グレイ。昨年は便利屋としてあっちこっちをやらされたおかげで本来のMFとしての動きを忘れてしまい、試合経験こそ積んではいたが日々をこなすのに精一杯という顔をしていて目に見えた成長があったのかというと微妙だった。空いた穴を埋める貢献は大いにチームを助けたが、一方でパフォーマンスが良かったわけではない。どうも何が強みになるのかわからないまま、まあ足元は上手いかなくらいで1年が過ぎた。しかし今日のプレーは良かった。中盤で長い距離の持ち運びを見せてくれたり、ウイングを追い越すインサイドの駆け上がりは相手の脅威になっていた。あと相手のボールをクリーンに刈り取るのもお上手。プレシーズンとはいえ屈強なニューカッスルの中盤にこれだけやれれば十分だろう。ジョエリントンを苛立たせていたことが何よりの証明だ。
ポステコグルーの遺産というべきか、中盤にゲームメイカーがいない故か、攻撃時に選手がサイドに寄りがちで中央が薄くなるクセはまだ抜けていない。それでも前述の通りインサイドへのランニングなんかは増えてきているので、この辺は徐々に良くなっていきそうだ。まずは守備の整理に忙しいと思うので攻撃の構築まで手が回っていないのは理解できる。
という主に前半の感想でした。後半はソンのことを色々と考えていたのであまり記憶にございません。スパーズの選手があんなふうに花道を作られて最後のピッチから去っていく姿を初めて見た気がするよ。ラ・リーガの最終戦でモドリッチがああいう形で送られているのを見たけど、ソンにもそれができて本当に良かった。花道を通り時に照れて早足になっているのが謙虚なソンらしくてそれもいい光景だったね。ニューカッスルの選手たちもリスペクトをありがとう。
最後に悲しい話だけど、マディソンにも触れないわけにはいかない。再発、と呼んで良いのかはわからないものの、同じ膝をまた負傷してしまった。リプレイを見る限りでは接触はなさそうだし、本人のリアクションを見ても軽いものではなさそうだ。数ヶ月にも及ぶ辛いリハビリを終えてまた怪我をしてしまうなんてどれだけ辛いだろうか。
クルゼフスキもいつ戻ってくるかわからないので、10番タイプの選手の補強は必須だろう。本当はベリヴァルあたりには期待したいが、そんな重圧をかけてもしょうがない。ギブス=ホワイトの一件のおかげで良くも悪くも補強資金があることはわかっている。的確な補強を頼みます。